▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
〇金子 梓(新宿レフティージム/同級7位)
KO 3R 1分59秒 ※3ノックダウン
×佐藤九里虎(FAITH/同級9位)
金子はRISEスーパーフライ級新設時からこの階級を盛り上げてきた第一人者で、田丸辰と初代王者を争った経験もある。空手とレスリングをバックボーンに持ち、田丸に敗れるまではデビュー以来8連勝を記録していたが、タイトルを逃してからは55kg転向などでスランプが続いた。2021年は匠朗、鳩に連勝したが、7月に大崎孔稀に敗れた。今年3月には『HOOST CUP』に乗り込み滉大と対戦するも判定負け。戦績を11勝(1KO)7敗としている。
対する佐藤は26戦の戦績を持ち2020年6月にはWMC日本スーパーフライ級王座を獲得している32歳。泥臭い試合に巻き込み若手の壁となっているが、今年に入り2連敗中。金子と同様に連敗からの脱出を懸ける。戦績は10勝(1KO)14敗2分。
1R開始と同時に前へ出ていく金子は左フックから右ロー、佐藤も右フックと左ボディで応戦する。序盤からパンチを交わす両者。金子の左ボディから左フック、さらに左ボディのトリプルが決まる。右ローも蹴ってまたも左ボディ。佐藤はコーナーへ詰まる。ジャブと右ストレートで応戦する佐藤へ金子は容赦ないボディと両足への攻撃で佐藤をコーナーへ釘付けに。佐藤も右ストレートを打つが金子は逃がさない。
2R、佐藤は右ストレートから左ボディにいくが、すぐに金子が左フックの連打、左右の連打&左三日月で佐藤をコーナーへ詰める。圧倒的な手数で攻める金子に佐藤もジャブ&右ストレートで応戦。右ローを蹴りまくったかと思えば左三日月、そして右ロー連打と左ボディと左フックのダブル、右ハイと攻撃の手を休めない金子。佐藤も受けっぱなしにならず反撃するが手数に大きな差がある。
3R、金子は左三日月を連打、さらに左ヒザ、左ボディとボディを攻めておいて右ローも蹴る。またもコーナーに詰まる佐藤。左フックからの左ハイが当たったところで佐藤はスタンディングダウンを奪われる。さらに金子が左右フックの連打で佐藤をコーナーへ釘付けにすると2度目のスタンディングダウンに。
最後は金子が左ミドルと左フックで畳みかけ、佐藤は最後まで倒れるのを拒んだがレフェリーが試合をストップした。金子は「去年体重をオーバーしてしまいすいませんでした。それでも呼んでもらえて感謝しています。今日みたいなごつごつした試合は出来るのでまた使ってください」と前回の計量での失敗を詫びると共に再出発を誓った。