▼第4試合 バンタム級 3分5R
△藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
ドロー 判定1-1 ※48-49、49-48、48-48
△麗也JSK(治政館/元ISKAインターコンチネンタル・フライ級王者)
藤原は全日本学生キックボクシング連盟バンタム級王者になると、大学卒業後の2002年1月に全日本キックでプロデビュー。2004年11月に全日本バンタム級王座を獲得すると、2005年には各団体の王者が集った55kg級最強決定トーナメント『MACH 55』で優勝。2007年10月には当時日本人トップ選手を総なめにして4年間無敗を誇ったワンロップに勝利。2009年9月にWPMF世界スーパーバンタム級王座を獲得、2010年9月にWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を獲得。国内バンタム級で最強の座に君臨し、2014年10月と2015年4月にはルンピニースタジアム王座にも挑戦したが王座獲得ならず。左ミドルキックを軸に、右ストレートとヒジ打ち、そしてローキックでKO勝ちも多い。1月のNKNLではHIROYUKIにTKO負けを喫し、戦績を61勝(39KO)22敗11分とした。今回が95戦目となる43歳の大ベテラン。
麗也は空手とジュニアキックを経て2012年1月に新日本キックでプロデビューし、2015年5月に日本フライ級王座を奪取。そこから8連勝を飾り2017年5月にはISKAインターコンチネンタル王座も獲得するが、2017年11月に瀧谷渉太に敗れた。その後、拳の怪我による2度の手術を経て、2019年9月に復帰戦を行ったがKO負け。引退を発表するも2021年2月のNKNLで復帰し、石井一成をヒジで流血させ追い込んだ。前戦は今年1月にジャパンキックでNJKFスーパーバンタム級王者・日下滉大を左フックでKO。戦績は16勝(6KO)4敗4分。
1R、サウスポーの藤原に対して左へ回り込んでいく麗也。左フックから切り込んでいき、左ボディ、右ローと攻撃を当てていく。藤原は手数少なく左ミドル、左ローを数発蹴ったのみで様子見か。
2R、前に出る藤原だが蹴りをなかなか当てることが出来ず、組んでのヒザ蹴りに活路を求める。離れると麗也がコンビネーションパンチを決め、藤原が入ってくるところへ縦ヒジを叩き込む。
3R、麗也は左右フックの連打とヒジの連打。藤原はこのスピードについていけず攻撃をもらって棒立ちに。右目上をカットしてドクターチェックに。再開後も前に出るのは藤原で左ミドルを蹴って左ハイへつなげるが、入ろうとするところへ麗也がジャブ。藤原は組み付いていこうとするが麗也を捕まえることがなかなか出来ない。
4R、攻撃が伴わない組みが多いため両者にイエローカード。藤原はガードを固めて前に出るが、麗也はそこへ細かくパンチを当てていく。前に出て左ローを蹴る藤原へ麗也が右のパンチを当てていく。
5R、藤原の左インローからのパンチが当たり始めるが、麗也は左ハイや前蹴りで顔面を狙う。前に出続ける藤原だが攻撃が出ない。麗也もこのラウンドは攻撃が出ず、判定は三者三様のドローとなった。