キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】安本晴翔が森井洋介をハイキックで壮絶KO、皇治に宣戦布告「モテてしゃーない」。勝次は引退試合の橋本悟をKOで介錯、大﨑孔稀が加藤有吾に激闘TKO勝ちして皇治に対戦要求、緑川創はT-98を返り討ち、

2022/05/28 20:05

▼第6試合 71kg契約 3分5R
×T-98(フリー/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)
判定0-3 ※48-50、48-49、47-50
〇緑川 創(RIKIX/元WKBA世界スーパーウェルター級王者)


 T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。同王座は2017年5月の2度目の防衛戦で失ったが、その後も精力的に試合を続け、2020年1月にはピーター・アーツの愛弟子イリアス・ボカユアを破っている。しかし、9月の『HEAT』で松島勲也にヒジ打ちでTKO負け。12月には松倉信太郎に判定負けを喫し、今回はそれ以来の試合となる。


 緑川は2005年デビューのベテランで、新日本キックボクシング協会でミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得。K-1 MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持ち、国内ミドル級最強の一角として長く君臨している。2020年7月よりRISEに参戦し、ウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアから2度ダウンを奪い強さを見せつけるも、その後は海人、憂也に連敗。2021年2月に『NO KICK NO LIFE』で高木覚清に判定勝ちすると、6月の『RISE』で宮城寛克に判定勝ち、7月の『NO KICK NO LIFE』では憂也と引き分け、8月はモトヤスックに判定勝ち、9月の『BOM』では柿沼慶にKO勝ちと34歳にして4カ月連続試合に臨み、3勝1分の戦績を収めた。しかし、12月のRISEで新鋭のRYOTAROにまさかのダウンを奪われて判定負け。今年は1月にプライチュンポンに勝利したが、4月のムエタイスーパーファイトで小原俊之にTKO負けを喫した。戦績は54勝(25KO)15敗8分2無効試合。


 2人は成立学園高等学校の野球部で一年違いのキャプテン同士という先輩(T-98)・後輩(緑川)の仲。2013年4月に初対戦し、この時は緑川が判定2-0で勝利を収めている。9年ぶりの再戦を制するのはどっちだ。


 1R、右ローを蹴るT-98に緑川は左右ボディを打ち返す。T-98のジャブには右ストレートをリターンする。T-98の攻撃を待って攻撃を返す緑川にT-98は右ローを蹴っていく。


 2R、ジャブから右ローで前へ出るT-98に緑川はヒジを見せつつ右カーフ。緑川は右カーフを蹴りつつ左ボディから左フック、右フックを打つ。緑川の右カーフにバランスを崩し始めるT-98。前足を上げて踏み込むと右ストレートを打つ。


 3R、前に出るT-98は右ローを蹴り、右ストレートを打つと緑川がすぐに右をリターン。T-98がボディを打つと緑川はヒジを合わせに来る。


 4Rも右ローを蹴って前に出るT-98に緑川もジャブから右カーフ。緑川の右ヒジでT-98は頭部から出血。ドクターチェックとなる。再開後も前に出るのはT-98で右フックをヒットさせるとすかさず緑川が右フックを返す。


 5Rも前に出るT-98に右を見舞っていく緑川。前に出て詰めるのはT-98だが、緑川が先手をとっている印象。最後はワンツーの連打で前へ出たT-98に緑川も右で打ち合い試合終了。判定3-0で緑川がT-98を返り討ちにした。

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