キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】安本晴翔が森井洋介をハイキックで壮絶KO、皇治に宣戦布告「モテてしゃーない」。勝次は引退試合の橋本悟をKOで介錯、大﨑孔稀が加藤有吾に激闘TKO勝ちして皇治に対戦要求、緑川創はT-98を返り討ち、

2022/05/28 20:05

▼第7試合 橋本悟引退試合 63.5kg契約、3分5R
×橋本 悟(橋本道場/MuayThaiOpenスーパーライト級王者、INNOVATIONライト級&スーパーライト級王者)
TKO 5R 1分08秒 ※右フック
〇勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級王者)


 小野寺力、石井宏樹、前口太尊、宮元啓介に続いて『NO KICK NO LIFE』で現役生活にピリオドを打つことになったのは橋本悟。


 橋本は2010年3月27日にプロデビュー。“激闘大魔神”の異名を持つアグレッシブファイターで、右ストレートを武器に様々な団体で活躍。MuayThaiOpenスーパーライト級王座、INNOVATIONライト級&スーパーライト級王座の三冠を獲得してきた。倒すか倒されるかを身上にし、倒されることもあるがスリリングな試合を展開。4月3日には『スックワンキントーン』のメインイベントで同団体のスーパーライト級王座決定戦を鈴木真治と争ったが、判定で敗れている。戦績は21勝(13KO)20敗3分。36歳。


 その最後の対戦相手に決定したのは、WKBA世界スーパーライト級王者の勝次(藤本ジム)。2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。前戦は3月の新日本キックで般若HASHIMOTOと対戦し、ドローとなっている。戦績は42勝(17KO)15敗7分。


 1R、右ローの蹴り合いから勝次はたびたび右オーバーハンドを打つ。橋本も左フックからの右ストレートだ。勝次は顔面前蹴りをヒットさせ、橋本は前に出ると左フックを何度も繰り出すがこれは空振り。


 2R、右ローを連打する橋本に勝次は右オーバーハンドからの左ロー。勝次の右ロー3連打に足をくの字に曲げる橋本。ワンツー・右ロー、左フック・右ローと徹底的に右ローを蹴る勝次。橋本はフック&アッパー、左ヒジで対抗するが、右ローを蹴られて後退。勝次は右飛びヒザ蹴りからの連打で印象付けた。


 3R、勝次が右ストレート連打で押していくと、橋本も右ストレートを繰り出して押し返す。さらに勝次は右ロー、左インローと前へ出ていく。勝次の右ヒジで橋本は頭部から出血、勝次は右ローで畳みかける。


 4Rが始まってすぐに右ローへつなぐコンビネーションで攻める勝次。橋本の流血が酷くなってドクターチェックに。再開後も勝次はコンビネーションから右ロー、スーパーマンパンチから右ローと全ての好機を右ローへつなげる。橋本は右ストレートで前へ出て逆転を狙うが、勝次は当てさせず逆に右ローを蹴る。


 5Rも右ローを蹴る勝次。ジャブと右ローで追ってくる橋本を迎え撃つ、橋本がパンチを出しながら前へ詰めてくると1Rから決まっていた右オーバーハンドがクリーンヒット。倒れる橋本にダメ押しの左フックを見舞い、橋本はバッタリと仰向けに。そのまま立ち上がることが出来ず、勝次のKO勝ちとなった。


 マイクを持った勝次は「橋本選手、長い間現役お疲れさまでした。悔いはないですか? 橋本選手に盛大な拍手をお願いします。12年間お疲れさまでした。今回は橋本選手を気持ちよく引退させようというだけで一生懸命やってきたのでよかったです」と話すと、恒例の「イチ、ニ、サン、ハッピー!」を決めた。

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