キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】安本晴翔が森井洋介をハイキックで壮絶KO、皇治に宣戦布告「モテてしゃーない」。勝次は引退試合の橋本悟をKOで介錯、大﨑孔稀が加藤有吾に激闘TKO勝ちして皇治に対戦要求、緑川創はT-98を返り討ち、

2022/05/28 20:05
「NO KICK NO LIFE」2022年5月28日(土)東京・豊洲PIT ▼メインイベント ライト級 3分5R×森井洋介(野良犬道場/KING OF KNOCK OUT初代ライト級王者)KO 3R 2分18秒 ※左ハイキック〇安本晴翔(橋本道場/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)  森井は国内ライト級屈指のハードパンチャーで、近年はKNOCK OUTのエースとして活躍。2016年9月の旗揚げ会見スペシャルマッチから2019年2月までに11勝(9KO)2敗1分という戦績を残した。2017年に開催された「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」では3試合全てKOで制し、初代王座に就いている。チャンヒョン・リー、原口健飛に連敗してどん底を味わったが、2020年10月のNO KICK NO LIFE復活大会で翔貴にダウンを奪われながらも逆転KO勝ち。再起を果たし、2021年2月の同大会では永澤サムエル聖光に判定勝ち。7月には前口太尊の引退試合の相手を務め、得意の回転ヒジ打ちでKOした。前戦は今年4月の藤原祭でロムイーサンに延長戦で判定負け。戦績は46勝(30KO)11敗5分。  安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りKNOCK OUT-REDフェザー級王座を戴冠。そこからの快進撃でKNOCK OUTをホームに活躍し、KNOCK OUT年間表彰式では2020年MVPを獲得。2021年9月にはNJKFのリングに乗り込み、松本龍斗にTKO勝ちでWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。前戦は4月の藤原祭でヨーパースーを初回KOし、怒涛の13連勝中。戦績は23勝(13KO)1敗2分。  試合はライト級で行われるため、安本にとっては2階級上への挑戦となる。33歳の森井と21歳の安本、世代も階級も超えて行われる異色マッチ。  1R、構えを左右に変えながら蹴りを放つ安本に、森井はステップを使って左右ローを蹴る。安本の強い右ミドルにはすかさず左ミドルを返す安本。右カーフを蹴ったらすぐに左ハイ、左ミドルから左ハイと蹴って不敵な笑いを浮かべる。蹴りで森井を入れさせない。  2R、パンチのように蹴りが次々と出る安本は蹴り足を捕まれると飛びヒザ蹴り。森井もローを返すが安本の蹴りに押し戻される。入り込もうとする森井を右ストレートで迎え撃つ安本。森井は徹底して右ローを蹴っていき、左フックも繰り出す。終盤には左フックの相打ちも。  3Rも左ミドルを中心にバンバン蹴っていく安本。構えをスイッチして左右の蹴りに加えて右ストレート、右フックも放つ。森井は右ローを狙い撃ちにし、左フックを合わせに行く。安本はパンチで森井を下がらせると右ミドル、続く左ハイを顔面直撃。倒れかけた森井へさらにヒジ打ち。倒れた森井は右目を腫らし、流血もして顔面は血だらけに。安本の壮絶KO勝ちとなった。  安本はマイクを持つと「憧れの選手と戦って拳を交じり合えたことで良かったと思います。6月、じゃあ皇治選手やってもらってもいいですか?」と、なんと解説席にいた皇治へ宣戦布告。  すると皇治がマイクを持ってリングに上がり、「モテてしゃーない皇治です。強いね。でもね、まず俺の弟のひょっとこムエタイ君とやってくれるなら。あとは金次第やな。おこちゃまランチの相手になってやってもいいけれど俺は高いですよ。とりあえずNO KICK NO LIFE最高」と、梅野源治に勝って自分の高いファイトマネーを払えるならやってもいいと返答した。 [nextpage] ▼第7試合 橋本悟引退試合 63.5kg契約、3分5R×橋本 悟(橋本道場/MuayThaiOpenスーパーライト級王者、INNOVATIONライト級&スーパーライト級王者)TKO 5R 1分08秒 ※右フック〇勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級王者)  小野寺力、石井宏樹、前口太尊、宮元啓介に続いて『NO KICK NO LIFE』で現役生活にピリオドを打つことになったのは橋本悟。  橋本は2010年3月27日にプロデビュー。“激闘大魔神”の異名を持つアグレッシブファイターで、右ストレートを武器に様々な団体で活躍。MuayThaiOpenスーパーライト級王座、INNOVATIONライト級&スーパーライト級王座の三冠を獲得してきた。倒すか倒されるかを身上にし、倒されることもあるがスリリングな試合を展開。4月3日には『スックワンキントーン』のメインイベントで同団体のスーパーライト級王座決定戦を鈴木真治と争ったが、判定で敗れている。戦績は21勝(13KO)20敗3分。36歳。  その最後の対戦相手に決定したのは、WKBA世界スーパーライト級王者の勝次(藤本ジム)。2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。前戦は3月の新日本キックで般若HASHIMOTOと対戦し、ドローとなっている。戦績は42勝(17KO)15敗7分。  1R、右ローの蹴り合いから勝次はたびたび右オーバーハンドを打つ。橋本も左フックからの右ストレートだ。勝次は顔面前蹴りをヒットさせ、橋本は前に出ると左フックを何度も繰り出すがこれは空振り。  2R、右ローを連打する橋本に勝次は右オーバーハンドからの左ロー。勝次の右ロー3連打に足をくの字に曲げる橋本。ワンツー・右ロー、左フック・右ローと徹底的に右ローを蹴る勝次。橋本はフック&アッパー、左ヒジで対抗するが、右ローを蹴られて後退。勝次は右飛びヒザ蹴りからの連打で印象付けた。  3R、勝次が右ストレート連打で押していくと、橋本も右ストレートを繰り出して押し返す。さらに勝次は右ロー、左インローと前へ出ていく。勝次の右ヒジで橋本は頭部から出血、勝次は右ローで畳みかける。  4Rが始まってすぐに右ローへつなぐコンビネーションで攻める勝次。橋本の流血が酷くなってドクターチェックに。再開後も勝次はコンビネーションから右ロー、スーパーマンパンチから右ローと全ての好機を右ローへつなげる。橋本は右ストレートで前へ出て逆転を狙うが、勝次は当てさせず逆に右ローを蹴る。  5Rも右ローを蹴る勝次。ジャブと右ローで追ってくる橋本を迎え撃つ、橋本がパンチを出しながら前へ詰めてくると1Rから決まっていた右オーバーハンドがクリーンヒット。倒れる橋本にダメ押しの左フックを見舞い、橋本はバッタリと仰向けに。そのまま立ち上がることが出来ず、勝次のKO勝ちとなった。  マイクを持った勝次は「橋本選手、長い間現役お疲れさまでした。悔いはないですか? 橋本選手に盛大な拍手をお願いします。12年間お疲れさまでした。今回は橋本選手を気持ちよく引退させようというだけで一生懸命やってきたのでよかったです」と話すと、恒例の「イチ、ニ、サン、ハッピー!」を決めた。 [nextpage] ▼第6試合 71kg契約 3分5R×T-98(フリー/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)判定0-3 ※48-50、48-49、47-50〇緑川 創(RIKIX/元WKBA世界スーパーウェルター級王者)  T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。同王座は2017年5月の2度目の防衛戦で失ったが、その後も精力的に試合を続け、2020年1月にはピーター・アーツの愛弟子イリアス・ボカユアを破っている。しかし、9月の『HEAT』で松島勲也にヒジ打ちでTKO負け。12月には松倉信太郎に判定負けを喫し、今回はそれ以来の試合となる。  緑川は2005年デビューのベテランで、新日本キックボクシング協会でミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得。K-1 MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持ち、国内ミドル級最強の一角として長く君臨している。2020年7月よりRISEに参戦し、ウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアから2度ダウンを奪い強さを見せつけるも、その後は海人、憂也に連敗。2021年2月に『NO KICK NO LIFE』で高木覚清に判定勝ちすると、6月の『RISE』で宮城寛克に判定勝ち、7月の『NO KICK NO LIFE』では憂也と引き分け、8月はモトヤスックに判定勝ち、9月の『BOM』では柿沼慶にKO勝ちと34歳にして4カ月連続試合に臨み、3勝1分の戦績を収めた。しかし、12月のRISEで新鋭のRYOTAROにまさかのダウンを奪われて判定負け。今年は1月にプライチュンポンに勝利したが、4月のムエタイスーパーファイトで小原俊之にTKO負けを喫した。戦績は54勝(25KO)15敗8分2無効試合。  2人は成立学園高等学校の野球部で一年違いのキャプテン同士という先輩(T-98)・後輩(緑川)の仲。2013年4月に初対戦し、この時は緑川が判定2-0で勝利を収めている。9年ぶりの再戦を制するのはどっちだ。  1R、右ローを蹴るT-98に緑川は左右ボディを打ち返す。T-98のジャブには右ストレートをリターンする。T-98の攻撃を待って攻撃を返す緑川にT-98は右ローを蹴っていく。  2R、ジャブから右ローで前へ出るT-98に緑川はヒジを見せつつ右カーフ。緑川は右カーフを蹴りつつ左ボディから左フック、右フックを打つ。緑川の右カーフにバランスを崩し始めるT-98。前足を上げて踏み込むと右ストレートを打つ。  3R、前に出るT-98は右ローを蹴り、右ストレートを打つと緑川がすぐに右をリターン。T-98がボディを打つと緑川はヒジを合わせに来る。  4Rも右ローを蹴って前に出るT-98に緑川もジャブから右カーフ。緑川の右ヒジでT-98は頭部から出血。ドクターチェックとなる。再開後も前に出るのはT-98で右フックをヒットさせるとすかさず緑川が右フックを返す。  5Rも前に出るT-98に右を見舞っていく緑川。前に出て詰めるのはT-98だが、緑川が先手をとっている印象。最後はワンツーの連打で前へ出たT-98に緑川も右で打ち合い試合終了。判定3-0で緑川がT-98を返り討ちにした。 [nextpage] ▼第5試合 55.5kg契約 3分5R×加藤有吾(RIKIX/WMC JAPANスーパーバンタム級王者)TKO 5R 2分20秒 ※レフェリーストップ〇大﨑孔稀(OISHI GYM/BOMバンタム級王者)  加藤はジュニア時代から元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者・石井宏樹の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し、2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月のINNOVATION岡山ジム主催興行で行われた「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント」で、元山祐希と壱・センチャイジムを破って優勝している。9連勝で一躍注目を集める存在となったが、セミファイナルに抜擢された2021年2月のNKNLでは宮元啓介に判定2-0で惜敗。その後は7月のNKNLでダウンを奪っての判定勝ち、9月のBOMでKO勝ち、1月のNKNLでは宮元啓介の引退試合の相手を務めリベンジを果たした。さらに3月の岡山ジム興行では壱・センチャイジムをKOで返り討ち。戦績は20勝(10KO)4敗。  大崎は26勝6敗1無効試合の戦績を持ち、26勝の内16勝がKO勝ちという攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、RISEには2019年11月から参戦。初戦で政所仁に敗れるも後は連勝を重ねたが、兄・一貴の欠場で繰り上がり出場となった9月の「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」にて計量オーバーにより失格負け。今年3月に一気にフェザー級に階級を上げての再起戦は龍翔に判定勝ちした。また、2021年6月のRIZIN東京ドーム大会では、パンチのみの試合で那須川天心とも1Rに拳を交えた。  1R、ガッチリとガードを固めて前に出て圧をかけていく大崎は左ミドルと右カーフ。加藤はステップを踏みながらジャブ、大崎のガードの隙間からフックとアッパーを打ち込む。  2R、加藤はジャブ、右ストレートで大崎のボディを狙い撃ち、左ボディもねじ込む。大崎は徹底的に右カーフを蹴り、右ストレートも放つ。前蹴りで距離を取りつつ、パンチを当てに行く大崎。加藤の左ボディには左ヒジを返す。どんどん圧を強める大崎。  3Rも圧を強めて4連打からアッパーを打つ大崎。左の縦ヒジも加藤のガードの隙間から当てていく。左インローを蹴る大崎は加藤が左ボディを打って来るとすかさず右ストレート。加藤が入ってくるところにジャブを合わせる大崎。鼻血を出す加藤だが左ボディを打ち、前へ出てきた大崎に左ヒジ。これで大崎は右目上をカットして流血する。ドクターチェック後、試合再開。大崎がカーフを蹴る。  4R、大崎はジャブと右カーフ、右ストレートも打ち込む。加藤はジャブをフェイントにしてボディを打つ。右目上からかなり出血している大崎だが巧みにヒジをヒットさせていき、右アッパーでグラつかせる。すると加藤はバックハンドブロー。大崎が左右の連打から左右ヒジを見舞うが、加藤も反撃。右アッパー、右フック、左ヒジの連続攻撃でついにダウンを奪う大崎。  5R、加藤は飛び込んでの右フック。パンチで倒しにかかるが大崎はヒジで応戦。大崎の出血が酷くなり2度目のドクターチェックに。再開後、大崎が右カーフから右ストレート、加藤も右ストレートを打ち返すとすぐに大崎が右ストレート、左フック。加藤はバックスピンエルボーで逆転を狙うが、大崎が右のヒジで大逆襲。なんとここでカットを奪い、加藤が大流血。ドクターが見てすぐにストップがかかり、大崎のTKO勝ちとなった。  大崎はマイクを持つと「ヒジありルールでずっと第一戦でやっている加藤選手で、ヒジで切られて焦ったというか。加藤選手ありがとうございました。普段RISEでヒジなしでやっていますが、ヒジありでも勝てるところを見せられたと思います。解説の皇治選手、ヒジありでどうですか。ヒジありも面白いと思います。いい返事が来ると思うので楽しみにしています」と、解説席にいた以前から対戦要求している皇治にヒジありルールでの対戦をアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級 3分5R△藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)ドロー 判定1-1 ※48-49、49-48、48-48△麗也JSK(治政館/元ISKAインターコンチネンタル・フライ級王者)  藤原は全日本学生キックボクシング連盟バンタム級王者になると、大学卒業後の2002年1月に全日本キックでプロデビュー。2004年11月に全日本バンタム級王座を獲得すると、2005年には各団体の王者が集った55kg級最強決定トーナメント『MACH 55』で優勝。2007年10月には当時日本人トップ選手を総なめにして4年間無敗を誇ったワンロップに勝利。2009年9月にWPMF世界スーパーバンタム級王座を獲得、2010年9月にWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を獲得。国内バンタム級で最強の座に君臨し、2014年10月と2015年4月にはルンピニースタジアム王座にも挑戦したが王座獲得ならず。左ミドルキックを軸に、右ストレートとヒジ打ち、そしてローキックでKO勝ちも多い。1月のNKNLではHIROYUKIにTKO負けを喫し、戦績を61勝(39KO)22敗11分とした。今回が95戦目となる43歳の大ベテラン。  麗也は空手とジュニアキックを経て2012年1月に新日本キックでプロデビューし、2015年5月に日本フライ級王座を奪取。そこから8連勝を飾り2017年5月にはISKAインターコンチネンタル王座も獲得するが、2017年11月に瀧谷渉太に敗れた。その後、拳の怪我による2度の手術を経て、2019年9月に復帰戦を行ったがKO負け。引退を発表するも2021年2月のNKNLで復帰し、石井一成をヒジで流血させ追い込んだ。前戦は今年1月にジャパンキックでNJKFスーパーバンタム級王者・日下滉大を左フックでKO。戦績は16勝(6KO)4敗4分。  1R、サウスポーの藤原に対して左へ回り込んでいく麗也。左フックから切り込んでいき、左ボディ、右ローと攻撃を当てていく。藤原は手数少なく左ミドル、左ローを数発蹴ったのみで様子見か。  2R、前に出る藤原だが蹴りをなかなか当てることが出来ず、組んでのヒザ蹴りに活路を求める。離れると麗也がコンビネーションパンチを決め、藤原が入ってくるところへ縦ヒジを叩き込む。  3R、麗也は左右フックの連打とヒジの連打。藤原はこのスピードについていけず攻撃をもらって棒立ちに。右目上をカットしてドクターチェックに。再開後も前に出るのは藤原で左ミドルを蹴って左ハイへつなげるが、入ろうとするところへ麗也がジャブ。藤原は組み付いていこうとするが麗也を捕まえることがなかなか出来ない。  4R、攻撃が伴わない組みが多いため両者にイエローカード。藤原はガードを固めて前に出るが、麗也はそこへ細かくパンチを当てていく。前に出て左ローを蹴る藤原へ麗也が右のパンチを当てていく。  5R、藤原の左インローからのパンチが当たり始めるが、麗也は左ハイや前蹴りで顔面を狙う。前に出続ける藤原だが攻撃が出ない。麗也もこのラウンドは攻撃が出ず、判定は三者三様のドローとなった。 [nextpage] ▼第3試合 70kg契約 3分3R〇高木覚清(RIKIX/INNOVATIONスーパーウェルター級5位)判定2-0 ※29-28、29-29、29-28×森本一陽(NEXTLEVEL渋谷/元J-NETWORKスーパーウェルター級王者、元bigbang同級王者)  1R、森本が放った右ミドルをキャッチしては右ストレート、右ハイをヒットさせる高木。左右フック、左ボディと出入りしてパンチを打つ森本に高木はヒジを打ち、ヒザを蹴る。さらに右カーフも。高木は前に出るが森本の左右フックを浴びる。  2R、森本の左を連続して被弾した高木だがワンツーからヒジを振り下ろす。森本の左ボディをもらっても左右のヒジ。森本の左ボディにヒジで応戦する高木だが、左アッパー、左右フックと顔面にもらう。  3Rも前に出るのは高木で右カーフを蹴るが、森本の左右フック、飛び込んでのヒジを顔面にもらう。高木のワンツーに出入りして左右フックを打つ森本。 ヒット数は森本の方があったように見えたが、前に出て攻め続けた高木の判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第2試合 52kg契約 3分3R〇薩摩3373(TARGET/元MA&REBELS 2冠王)不戦勝×平松 弥(岡山ジム/INNOVATIONフライ級王者)※平松が計量をパスできなかったため。 [nextpage] ▼第1試合 54kg契約 3分3R〇HIROYUKI(RIKIX/元新日本キックボクシング協会フライ&バンタム級王者)TKO 1R 0分35秒 ※右三日月蹴り×平松 侑(岡山ジム/INNOVATIONバンタム級王者)  1R、サウスポーの平松にHIROYUKIは左ミドルを2発蹴り、3発目は右三日月蹴り。これがグサリと決まると平松は腹を抑えて後退し、コーナーに詰まったところでHIROYUKIが顔面へヒザ蹴り。平松がダウンしてレフェリーがストップに入り、HIROYUKIの衝撃的な秒殺KO勝ちで大会は幕を開けた。  HIROYUKIは「第1試合目ということで、一生懸命練習してきたんですけれどちょっと早すぎたかな。もうちょっと強いところ見せたかったんですけれど、まあいいか。6月26日にシュートボクシングという団体で違ったルールにも挑戦しているのでお時間あったらよろしくお願いします」とアピールした。
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