2025年4月19日(土)東京・後楽園ホール『RISE 187』の前日計量&記者会見が、18日(金)都内にて14:00より行われた。
メインイベントのバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで対戦する、同級1位・鈴木真彦(TEAM 寿)は54.85kg、同級3位・大森隆之介(EX ARES)は55.0kgジャストでそれぞれ計量をパス。
【写真】会見はバンタム級3試合の6選手で行われた 伊藤隆RISE代表は冒頭で「大会テーマではないが全体的にサバイバルマッチになっている」と今大会を評する。
大森は「相手が相手なので勝手に注目されると分かっていたので、100%自分を出すことに集中して練習していました。最高の試合が出来ると思います」、鈴木は「ここに並んでいる選手全員バンタム級ですけれど、バンタム以外の体重の試合も含めて、やっぱり鈴木真彦は一味違うって試合を見せるのでメインをしっかり見ててください」と、それぞれ意気込み。
群雄割拠のバンタム級でどのような個性を出していきたいか、との質問に鈴木は「見ている人にはもちろん、ファイターにはコイツとやりたくない、こいつは本当にヤバいなと思わせたいですね」との凄味を見せたいとする。
大森は「僕は個性がそもそもある方なので、普通にしていれば勝手に出るかなと思っていて。僕がこの中でダントツで若いんですよね。だからもっとこの年代、僕と加藤(有吾)と大﨑(孔稀)が一緒なので、下のファイターが頑張れるように火が付くような試合をしたいです」と、もっと若い選手にスポットが当たるようにしたいという。
事前のインタビューでは、大森から「鈴木真彦の時代を終わらせたい」との発言があり、そのことについてどう思ったかと聞かれた鈴木は「別に自分の中では自分の時代なんか来てないと思っているし、そう思ってもらえるのは嬉しいですけれど、そこは全然気にしていないというか。普通に返り討ちにしてやろうかなって感じですね」と、言われたことは別に気にならないとした。
改めて、RISEを代表する鈴木真彦という選手と戦う気持ちを聞かれた大森は「煽りVとかも見させてもらって、カットもされているので本来どう言ってるのか分からないですが、僕の中では格闘技業界は変わらないといけないと思っていて、鈴木選手は元に戻すって言い方をしている。よくない方向に変わっているから、と。でも僕はそう思っていなくて、変わらないといけないと思っていて。戻ると言っても時代は変わってきているので、元に戻っても同じことが出来るわけじゃない。
SNSが盛んになって誰でも目立てる場所になったじゃないですか。みんなが輝けるからこそそれぞれ工夫しないとあかんといけないと思っている。だから伊東(龍也)くんなんかは面白いと思うし、僕はそういうファイターが増えて欲しいと思う。で、鈴木くんはそうじゃないと思っている。これは正直どっちでもいいと思っていて。ただ、格闘技には変わっていくものがあるけれど変わらない生ものがあるので、そこで勝たないと説得力がない。伝えられない面白さがあるので、伝えたい想いがあるから勝ちたい。その気持ちでこの試合に臨んでいます」と、まるで中島みゆきの『世情』のような持論を展開した。