原口「練習でやっていることしか試合で出ない」
──現在の心境は?
「体調も体重も含め、全部調子いいので、このコンデションを保ちながら、当日も自分らしくいい試合が出来ればいいかなと思います」
──RIZIN初参戦にあたり「自分らしさ」とは?
「僕の試合を知らない人には、僕の試合は凄い泥臭くて、タイプで言うと“超しつこい”。しつこいタイプで、バンタム級だと扇久保(博正)選手とか、いい意味でしつこいじゃないですか。それをフェザー級でやれるのは僕かなという感じですね」
──現在の練習環境や出稽古先、トレーニングなどは?
「普段はBRAVEジムで練習しているなかで、毎週金曜日にトライフォース赤坂さんに行かせていただいて、そこで朝倉未来選手だったり、白川陸斗選手とか、フェザー級のトップどころで戦っている選手と一緒にスパーさせていただいています」
──RIZIN初参戦となりますが、反響は?
「結構ありがたいことに、僕のカードが決まった時に“やっと来た”みたいに、ちょっと期待してもらっている声も聞くので、そういう期待している人にやっぱり応えたいし、初めて僕の試合を見る人にも僕のことを覚えてもらえるように試合をしたいと思います」
──配信メインの限定観客の中での試合についてはどう感じていますか?
「僕の中でLANDMARK大会って結構、配信メインで、普通のナンバーシリーズとも違ってまあ特別みたいな、いつものRIZINとは違う感じですが、まあ試合を楽しめたらなと」
──BRAVEからはかなり多くの選手がRIZINに参戦していますが、前回の大会では、 芦田崇宏選手(カイル・アグォンに判定負け)、 武田光司選手(スパイク・カーライルに一本負け)、上田幹雄選手(高阪剛にTKO負け)が敗れました。そういうところも背負って今回、自分がBRAVEの再起をRIZINで見せたいと思いますか?
「前回3名出場して3名負けてしまいましたが、相手もみんな強かったし、本当に勝負の世界なんで、勝つか負けるか、実際分からないんで。そこをあんまり背負うっていうのはあまりないですね。自分の試合なので。勝ちたいなってのはあるけど、特に背負うとかはないです」
──対戦相手の印象は?
「関選手……すごい激闘な感じですね、なんか僕、もともとZSTで試合していた時に同じフェザー級のチャンピオンが関選手だったんですけど、けっこう打撃が強いなって。なんかZSTの選手じゃないな、って感じで。ZSTってどっちかっていうと寝技の選手がメインだったんですけど、“なんでこういう選手がZSTにいるんだろう?”って、そういう印象だったんです。で、直近だとDEEPで山本歩夢選手からも寝技で一本取っていたので、打撃も寝技も強い選手だなって思いますね」
──そんな打撃も寝技もできる関選手と、どんな試合展開になると?
「最初、僕が言ったように僕はしつこいタイプだし、関選手も激闘する選手なので、すっごいドロドロになるかなと思います(笑)」
──ドロドロに、フルラウンド戦い抜くというところですか?
「そうですね、チャンスがあれば極めに行くし、打撃でも全然勝負するし。まあ決着を付けられたらそれがいいですけど、まあドロドロになるんじゃないかなって思います」
──ZSTに出たときには、関選手がチャンピオンだった。その選手と戦う時がきたことをどう感じますか。
「僕は今はZSTじゃなくGLADIATORのチャンピオンですけど、“チャンピオン同士の対決”と周りからも言ってもらえて、看板を背負うとか、そういうのはないですけど、僕はシンプルにチャンピオン対決を楽しみたいなと思っています」
──追いついた、かつて自分より上の選手のところに来たという思いは?
「そうですね、やっとというか、僕が初めてBRAVEに来て初めて見に行った試合のメインイベントが関選手だった。で、普通に見てて、殺傷能力が高くて“超強いな”と思っていた選手と、こうやってRIZINという最高の舞台で戦えることは非常に嬉しく思っています」
──打撃で打ち合うことも、と仰いましたが、基本的には相手の殺傷能力を潰す?
「映像とかも見て、弱点とか穴とかも自分なりに分析して、全然いい位置で戦えば打撃でも全然行けるんじゃないかなというのが僕のなかであります。僕はレスリングメインなんですけど、全然打撃でもいけるかなと思っています」
──RIZINという舞台に関して、いつもと違うことをやろうとかアピールを意識しますか?
「特にないです。普段の練習通りという感じです。スパーリングとか練習でやっていることしか試合で出ないと思うので、いつも通り。(普段の自分で?)そうですね。僕そういう(特別感)のないんですよね。緊張とかもしないし。普段通りやればいいかなって思ってます」
──どういう「ドロドロ」になるのでしょうか。
「打撃も入れながら、たぶんテイクダウンしたい僕と、打ち合いたい関選手がどういう風に……何て言えばいいんだろう、打撃vs.寝技みたいになるでしょうね」
──試合を楽しめそうですか?
「マニアックな格闘技好きには楽しめると思っています」