扇久保さんがTUFで戦ったパントージャやエリオット──それにモカエフに勝ちたい!
──今回の対戦相手のキャンデラリオは、組み技や寝技という部分では、ホナウド・キャンディードの仕掛けに対処する場面も見せています。
「黒帯のホナウド・キャンディードとの試合を見たんですけど、寝技にもいろいろ逃げて打撃でという感じだったので、たぶん、おそらく打撃でくると思っています。その打撃でも立ち会って、寝技も混ぜたり、試合をしながら突くべきところを見つけて行こうかと思います」
──この1発目の試合でオクタゴンの感触を掴んで、今後、UFCフライ級戦線で戦っていきたい選手はいますか。
「フライ級で戦ってみたい選手は……扇久保選手がTUF(「The Ultimate Fighter 24」)で戦っていたとき、自分は初心者で、松根さんと扇久保さんが戦っていたのを見ていた記憶があって、そこで戦っていたアレッシャンドリ・パントージャ(4位)やティム・エリオット(11位)とは、戦ってみたいなと思いますね。ランカーたちと。あと……ムハマド・モカエフっていう」
──! ダゲスタン出身の英国ファイターでアマとプロを合わせてほぼ30試合無敗(※プロ6勝無敗、7月にチャールズ・ジョンソンと対戦)。レスリングの英国代表で柔術の大会でも優勝しているという“英国の平良達郎”ですね。
「フフフ、あの人のUFCデビュー戦を見て“うわっ、こいつ強えな!”って思って、あいつを倒せるくらいにはなりたいですね」
──強い選手と戦って、頂点を目指す。岡田選手からはどんな声をかけられていますか。
「『大丈夫だよ』って言ってくれました。今回、セコンドに松根さんもついてくれますし、岡田さん、それに僕のお兄ちゃんがつきます」
──お兄さんも立ち技からMMAを始めたのですか。
「最初はキックボクシングだけやっていたんですが、『MMAのプロになりたい、アマ修のトーナメントに出る』と言っていました」
オフィシャルフォトシューティング📷#平良達郎 @tatsurotaira
— UFC Japan (@ufc_jp) April 28, 2022
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──そうなんですね。異国の地でも心強い陣営ですね。ところでいま、世界で入国の規制が緩和され、国際戦も増えてきました。そんななかで、日本人選手が敗れる試合が続いています。対戦相手のレベルも環境も異なるのでひとくくりにはできませんが、その状況下で、UFCで戦う平良選手は、ラスベガスで日本選手の強さを見せたいという気持ちもありますか。
「そうですね。僕が言っていいのか分かりませんが、ほんとうに僕が日本人選手の強さを──こうしてUFCで試合が出来るのは幸せなことなんで──僕が強さを見せたいな、とは思っています。
と同時に、試合を楽しみたいという気持ちが一番ですね。作戦とかにがんじがらめにならない方が、思いっきりいけるという部分もあるので、自分が“これだ”っていう攻撃を出して、“極めれる”と思ったら極めに行って、逃げられてもまた立て直してっていう攻めの展開を作りたいと思っています」
──行けるときに行く、そして15分戦い抜く準備も出来ている。
「はい。ドロドロになったときも、アクシデントや想定外のことが起きても、5分3R攻め続けられるようにやってきました」
──では、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「僕も初めての海外の試合で、計量、試合当日と、いままでで一番っていうくらい、緊張するかもしれないですが、初めての地で全力で戦って来ますので、早起きして僕の試合を見てくれたら嬉しいです。よろしくお願いします!」(※UFC Fight Pass、公式YouTubeにて生中継)
──朝5時半(※5時に変更)の第一試合。そちらの時間でもいつもの夜興行とは異なりますね。
「お昼の1時半です。夕方くらいの興行が多いので……でも全然、問題ないです。いつも昼くらいから練習をしているので、時間も想定してできています!」
──UFCでの試合に期待しています。ありがとうございました!
「ありがとうございます。頑張ります!」