パッチー・ミックスとの練習は2、3階級上に感じた
──前回の渡米時にUFCファイターや、プロ初戦ながらカレッジレスリングの猛者たちと練習したことはどんな経験になりましたか。
「アミル・アルバジ、JPペイズも、コービー・フェアも、1回肌を合わせたことによって、自分が劣勢な場面になってもたぶん驚かないというか、今回の試合でも実際にそういう展開になることも想像はしているので、そこを想定できたことはプラスになったかなと思います。5分3Rを全部自分の時間にすることは難しいと思うので、そこのイメージはいい感じで持つこができました」
──練習後にその都度、課題も確認してきたのでしょうか。
「岡田さんに自分のどこが悪かったのかも聞きますし、メモしたりもしてきました。課題は潰せてきていますが、もうちょっと磨かないといけないなという武器もあるので……“早く練習したーい”というところもあります(笑)」
──試合があるのに、早く練習に取り組みたいということもあるのですね。試合前と後では練習内容も変わるでしょうし。しかし、伸び代だらけとも言えます。
「やることが多いです(苦笑)」
──エクストリーム・クートゥアーでは、パッチー・ミックスとも手合わせをしたのですか。
「はい。1月の出稽古中に手合わせしましたね」
──そのミックスに堀口恭司選手が5R判定負けをした試合をどう見ましたか。
「うーん……自分も試合が始まる前までは、堀口さんが勝つのかなと思っていたんですけど、実際に試合が始まったら体格差で、ああいった状態で展開を作るのは難しいだろうなあとは思いながら見ていました。でもやっぱり練習していても、自分と1階級しか違わないんですけど……2、3階級くらい違う大きさに感じました。ほんとうにバンタムのなかでも1番にデカい選手だと思うので……まあ、強かったなあという感じですね」
──あの圧力をどう押し返すのか、UFCではフライ級で戦っていた堀口選手にとって厳しい状況だったと思います。
「打撃が上手という感じじゃないんですけど、練習していてもこうしてのしのしと手を上げて歩いてくるだけでもこっちが下がらされるので、“これ、同じ階級ではちょっと厳しいな”と思いながらやってました」
──なるほど。平良選手自身もフライ級でのフレームの大きさを感じます。圧力負けしない部分もあるのではないですか。
「そうですね。フライ級の同階級の選手も、こっちの選手はみんな肉付きがいいんですけど、フィジカルでは負けてないって思っていますけど……でもレスラーはやっぱフィジカルがすごい強いですね。まだまだ力で対抗していてはダメだなって思っています」