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2022年4月23日(日本時間24日)米国ラスベガスのUFC APEXにて、「UFC Fight Night: Lemos vs. Andrade」が開催された。
メインイベントは女子ストロー級戦。同級10位のアマンダ・レモスと、フライ級1位のジェシカ・アンドラージが対戦した。
元ストロー級王者のアンドラージは、フライ級に上げた初戦で1位のケイトリン・チューケイジアンにボディを効かせてKO勝ち。2戦目で王者シェフチェンコに挑むもクルスフィックスで削られTKO負け。2021年9月の前戦ではフライ級5位のシンシア・カルヴィーヨに1RKO勝ちしたが、今回はストロー級に戻しての参戦。
対するレモスは5連勝中。UFCデビュー戦は女子バンタム級でレスリー・スミスのヒジ打ちにTKO負けも、その後は2階級落としてストロー級に転向するとミランダ・グランガーにリアネイキドチョークで一本勝ち、魅津希にダウンを奪う判定勝ち。2021年3月にリヴィア・ソウザ、7月にモンセラ・ルイズ、12月にアンジェラ・ヒルにも勝利し5連勝をマークした。11勝中7KOの強打を誇る。
試合は、1RでUFC史上初のフィニッシュ決着に。
▼女子ストロー級 5分5R
〇ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)23勝9敗(UFC14勝7敗)
[1R 3分13秒 肩固め] ※スタンディング肩固め
×アマンダ・レモス(ブラジル)11勝2敗(UFC5勝2敗)
1R、ともにオーソドックス構え。ジャブ&ローのレモスが中央を取り、圧力。さらに右カーフから右ストレートを伸ばす。スイッチしての左ハイも。ブロックするアンドラージもインローから左ミドルで押し返すが、レモスも左ミドルで牽制。ワンツースリーの連打、さらに右カーフキックでレモスは1回転する。
フェイントを入れて左右の蹴りで距離を保つレモスに、アンドラージは慎重な入り。左から右の二段蹴りは遠い。レモスの右の前蹴りを掴んで、足を抜いたレモスを右を振って詰める。
それを右回りでかわして下がりながら右から左を振ったレモス。アンドラージはその左フックをかわして左脇を潜ると、そこで一気に差し上げて右手とロック。
Jessica Andrade (@JessicaMMAPro) is the 1st fighter in @UFC history to earn a standing arm triangle submission.
— UFC News (@UFCNews) April 24, 2022
She earns her 14th UFC win, tying Amanda Nunes for the most wins in women's UFC history.
All #UFCVegas52 results, highlights, and interviews ⤵️:
金網に詰めて二の腕で組むと、スタンドのまま肩固めへ。さらに右足をからめて隙間を詰めてタイトに組むと、寝かせようとするがここはレモスが耐える。
#UFCVegas52 was 🔥! Here's the 5 fighters that impressed us most ⤵️:
— UFC News (@UFCNews) April 25, 2022
5) @MayceeBarber👏
4) @Tyson_Pedro_ 👏
3) Charles Jourdain (@JourdainAir) 🇨🇦
2) Claudio Puelles (@Prince_Of_Peru) 🇵🇪
1) Jessica Andrade (@JessicaMMAPro) 🇧🇷https://t.co/qh7NZOgb29
再び二の腕を深く組み直したアンドラージが絞ると、レモスはタップ! アンドラージが絞めを解くと金網に座り込んだ。UFC史上初のスタンディングの肩固めでのフィニッシュを極めたアンドラージは、5連勝中のラモスをストップ。
オクタゴンでは史上初😮
— UFC Japan (@ufc_jp) April 24, 2022
スタンディングアームトライアングル🤯
ジェシカ・アンドラージ💪💥#UFCVegas52 pic.twitter.com/7JKdHqjiG0
「コーチが“これはいける”と判断して、何度も練習しました。一旦入ったら、タップを取るまでやり続けるぞと思って。テイクダウンに行く必要はなかったです。フライ級でも戦ったけど、このストロー級が自分の階級だという自信がある。ひと休みしたけど、これはまだ私の階級です。10位で戦うのは屈辱的だったけど、また戻ってくるために必要なことなら、そうしなければならなかった。タイトルのために再び戦う準備はできています」と、元王者は語った。
A night for the record books 📖
- The first standing arm triangle submission in UFC history ✅
- Tied for most wins in women's UFC history (14) ✅
- 2nd most finishes in women's UFC history (8) ✅
[ @JessicaMMAPro | #UFCVegas52 ] pic.twitter.com/7Rs11zT8XF— UFC (@ufc) April 24, 2022
スタンディングの肩固めは、UFC以外では、2003年大晦日の『INOKI BOM-BA-YE 2003』で藤田和之がイマム・メイフィールドに極め、2009年3月の『戦極 第七陣』ではマルロン・サンドロがマット・ジャガースに極めている。
一本勝ちが多かった今大会。
5 straight wins, 3 nasty kneebars - @Prince_of_Peru is the real deal 🦵 #UFCVegas52 pic.twitter.com/QQlTnQZiH8
— UFC (@ufc) April 25, 2022
コ・メインのライト級では、ペルーのクラウディオ・プエレスがクレイ・グイダ(米国)をキャリア3度目のヒザ十字に極めてUFC5連勝。
AIR JOURDAIN GETS IT DONE ON THE GROUND 🤯
— UFC (@ufc) April 24, 2022
[ @JourdainAir | #UFCVegas52 ] pic.twitter.com/YPoC93Prsu
フェザー級では、柔術黒帯のシャルル・ジョーデイン(カナダ)が、ランド・バンナータ(米国)に1R、左ストレートでダウンを奪い、片腕でパワーギロチンで引き込み、最後は腹の下に頭を入れて、手のひらを押す形で組んで、左足もフック。ニンジャチョーク、ネッククランクの形でタップを奪い、自身4つめの1Rフィニッシュを決めた。
Feel the POWER ⚡️ #UFCVegas52 pic.twitter.com/H6VlKR2qbX
— UFC (@ufc) April 24, 2022
また、190ポンド契約で緊急参戦したマフクアンドレ・バリー(カナダ)も、シングルレッグに来たジョーダン・ライト(米国)をクローズドガードに入れてマウントにひっくり返してのノーアームギロチンチョークで一本勝ちを極めている。
◆ファイト・オブ・ザ・ナイト:セルゲイ・カンドチコ vs. ドワイト・グラント
◆パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト: ジェシカ・アンドラージ
◆パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:クラウディオ・プエルス