▼第5試合 47kg契約 2分3R REBELSルール
×パク・シウ(TEAM MAD)
判定0-3 ※29-30、28-30、28-30
○ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
ぱんちゃんはTOKYO MXのスポーツ情報番組『BE BOP SPORTS』で、アマチュア女子選手をプロに育てる企画『PANCRASE REBELS TRYOUT』に出演。ルックスの良さもあって多方面で注目を浴び、デビューからの戦績も2連勝という女子キック界期待の新星だ。今回は3戦目にして迎える初の国際戦となる。
対戦相手のパクはテコンドーをバックボーンに持ち、キム・ドンヒョンやハム・ソヒなどのMMAトップファイターを擁するTEAM MADの所属。日本で伊藤紗弥や紅絹とも対戦経験があり、MMAルールでは昨年8月の『DEEP』で富松恵美から大差の判定勝ちを収めている。キック戦績は3勝2敗、MMA戦績は2勝2敗だ。
1R、序盤はぱんちゃんが遠めの間合いから左右ロー、右ミドル、右ストレートを当てるなど、リーチを活かした攻撃。パクがパンチから組みつくようになると、ぱんちゃんは接近戦を強いられる。長身のぱんちゃんに対し、右ストレートから潜り込んで左アッパーを突き上げるパク。ぱんちゃんもヒザ蹴りで応戦する。
間合いが開くとぱんちゃんは左ローを蹴るが、パクは左ミドルを返してすぐに間合いを潰す。ぱんちゃんはパクを前蹴りで突き飛ばし、すかさずパンチをラッシュせんとするが、ここもクリンチされてヒットさせることができない。
2R、変則的な動きから二段蹴りを放つパク。ぱんちゃんが攻撃を返そうとすると、パクはすかさず組んでロープに押し込む。ぱんちゃんはパクの体を荒々しく揺すったり、両手で頭を下げさせたりしながら、顔面ヒザ蹴り。パクが飛び込む際に放つ右フックと右ストレートもたびたびヒットし、ぱんちゃんは鼻から出血する。
3R、同様の展開が続く中、パクがバックスピンキックを打ち損じたところへ、ぱんちゃんが鋭い打ち下ろしの右ストレート。これは惜しくもクリーンヒットしなかったが、パクはバランスを崩して転倒する。以降も両者は至近距離でパンチを打ち合うなど、アグレッシブな攻防を繰り広げた。
パクに苦戦を強いられたぱんちゃんであったが、判定勝ちのコールを受けると満面の笑み。試合後には両者が健闘を称え合った。
▼第4試合 スーパーバンタム級 3分3R REBELS-MUAYTHAIルール
○炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※29-27、30-27、30-27
×ダイナマイト柿崎(DRAGON GYM/RKAスーパーバンタム級王者、前DBSスーパーバンタム級王者)
炎出丸はキャリア64戦目のベテラン。今年2月、WMC日本スーパーバンタム級王者・大野貴志との一戦でTKO負けして以来の再起戦となる。対戦相手はその名の通り、ダイナマイトのような激闘っぷりを持ち味とするキャリア30戦目の柿崎だ。
1R、柿崎は左フックからの右ロー、ワンツーからの右ローのコンビネーションを多用。柿崎が手数を伸ばすが、炎出丸は冷静に左右ローを返していく。足を効かされた柿崎は終盤に炎出丸の右ストレートを被弾する。
2R、炎出丸はなおも右ローで削りながら右ストレートで顔面も狙う。柿崎もパンチを打ち返し、左ハイと右ローまで繋げるが、炎出丸の右ローを受けると体が傾いてしまう。
3R、炎出丸はパンチのコンビネーションを振るい、左右ボディーがヒット。柿崎も左フックから右ロー、さらにさまざまな角度からパンチを入れて炎出丸のガードをこじ開けようとするが、間合いが詰まったところでヒザ蹴りを被弾。
続けて炎出丸の右ハイ強襲が決まり、柿崎はついにダウンする。立ち上がった柿崎に対し、炎出丸が追撃の連打をまとめて試合終了。炎出丸がダウンを奪っての判定勝ちで再起を飾った。
▼第3試合 61kg契約 3分3R REBELSルール
○古谷野一樹(クロスポイント古河/前REBELS 57.5kg級王者)
判定3-0 ※29-27、30-27、30-26
×小磯哲史(テッサイジム/蹴拳ムエタイスーパーフェザー級王者)
26歳の前REBELS 57.5kg級王者・古谷野と45歳の蹴拳ムエタイスーパーフェザー級王者・小磯の一戦。小磯は5月の試合に勝利し、中1カ月で連勝を狙う。
1R、古谷野がフットワークを駆使しながら蹴りを放ち、強烈な右ローをヒットさせる。小磯の左右フックは古谷野のガードの上を叩く。右ローを効かされた小磯に対し、古谷野は右フックも強打。しかし終盤には、小磯が鋭い左ジャブで古谷野をぐらつかせる。両者が打ち合いに転じると、今度は古谷野の右フックで小磯がよろめく。このシーソーゲームに会場が沸く。
2R、打ち合いがさらに激しさを増す。小磯の左フックに古谷野が右フックをかぶせるなど、両者のパンチが何度も交錯。古谷野の左ストレートと右アッパー、小磯の右ストレートカウンターがヒットする。終盤に再び試合が動き、右ロングフックを当てた古谷野が追撃のラッシュでダウンを奪取。立ち上がった小磯もパンチで向かい続ける。
3R、古谷野がパンチをまとめ、さらにヒザ蹴りと左右ミドルも追加。小磯はヒザ蹴りを突き刺されて苦悶の表情だが、それでも懸命に左右フックと右ミドルを返し続けた。
試合終了後、悔しげな表情を浮べてコーナーへと戻る古谷野に対し、マットに倒れ込む満身創痍の小磯。ダウンを奪った古谷野が判定を制し、勝ち名乗りを受けた。一方、最後まで戦い続ける精神力を見せた小磯にも、観客から大きな拍手が贈られた。
▼第2試合 REBELS-MUAYTHAI スーパーウェルター級王座決定リーグ戦 3分3R REBELS-MUAYTHAIルール
×津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/勝点3)
TKO 1R2分7秒
○吉田英司(クロスポイント吉祥寺/勝点2
▼第1試合 REBELS-MUAYTHAI スーパーウェルター級王座決定リーグ戦 3分3R REBELS-MUAYTHAIルール
×光成(=みつなり/ROCK ON/勝点0)
判定0-2 ※28-30、29-29、28-29
○降籏健嗣(=ふりはた・けんじ/士道館ひばりケ丘道場/勝点0)