キックボクシング
レポート

【REBELS】鈴木宙樹と安本晴翔が新王者に、日菜太は坂本優起に延長戦で辛勝

2019/06/10 01:06

▼第10試合 55.5kg契約 3分3R・延長あり REBELS-MUAYTHAIルール
×KING強介(fighting bull/REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)
判定0-3 ※27-30、27-30、26-30
○大野貴志(士道館新座ジム/WMC日本スーパーバンタム級王者)


 強介はREBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者で、大野はWMC日本スーパーバンタム級王者。この試合の勝者には、8月18日(日)東京・大田区総合体育館『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』で行われる「MTM Presents KNOCK OUT初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント」への出場権が与えられる。


 1R、ジリジリと前に出て圧力をかけてくる大野に対し、フットワークを駆使してかわさんとする強介。大野が左右ローを蹴ると、強介は左ジャブを合わせにいく。しかし終盤、強介は左フックが大振りとなったところで、大野の左ショートを被弾してダウンを喫してしまう。


 2R、巻き返したい強介は体を小刻みに動かしながら左ジャブを繰り出す。大野の左ストレートに強介が右フックを合わせにいく。大野の右ミドルと強介の左ミドルも交錯。やや試合のテンポが落ち着いたところで終盤へ。ここで強介は大野の右ハイと右ストレートを浴びてぐらつき、またも危ない場面が。


 3R、後が無い強介はパンチをまとめ、強烈な左右フックで大野に迫る。しかし大野は右フックと右ストレートのクリーンヒットを返し、強介に反撃を許さず。試合はこのまま終了し、大野が判定勝ちでKNOCK OUTトーナメントへの出場権を掴んだ。


 試合後、1回戦の対戦相手となる江幡塁がリングに登場し、「8月18日のKNOCK OUTで大野選手との対戦が決まりました。決勝まで勝ち上がれば、小笠原瑛作選手とも戦うことになると思います。今日のREBELSと新日本キックボクシングの対抗戦では、新日本が負けしてしまいましたが、その借りは返させてもらいます。REBELSと新日本キックボクシングをはじめ、さまざまな団体が交わることで、日本のキックの新時代も盛り上がってくると思います。皆さん、これからもよろしくお願いします」と、次戦とキック界に向けた思いをアピール。

 大野もマイクを握ると、「本当に皆さんの応援があったから掴めた挑戦権だと思っています。そしてKING強介選手が相手でなければ、こんなに試合が盛り上がることも無かったと思います。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、江幡との試合に向けては「江幡選手は小笠原選手と決勝と言いましたが、僕が勝ちます」と言葉に力を込めた。

▼第9試合 REBELSvs新日本キック 3対3対抗戦 大将戦 スーパーフライ級 3分3R REBELS-MUAYTHAIルール
○老沼隆斗(STRUGGLE/REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
×空龍(=あろん/伊原道場新潟支部/日本フライ級2位)


 4月に開戦した「REBELSvs新日本キックボクシング協会」の対抗戦では5試合が組まれ、結果は2勝2敗1分の引き分け。今大会ではその第2弾として3試合が組まれた。

 大将戦で激突したのは、REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者の老沼と、日本フライ級2位の空龍。戦績は老沼が14戦11勝(5KO)2敗1分で、空龍が10戦7勝(2KO)1敗2分となる。


 1R、いきなり蹴りを打ち合う両者。リング中央から左ミドルを飛ばした老沼に対し、空龍は蹴り足をキャッチしてすかさず右ストレートを振るう。次第に圧力を強める老沼が左ミドルと右ローを打ち分け、たびたび前蹴りで空龍をコーナーまで突き飛ばす。空龍も左ジャブから右ヒジや右ストレートで狙うが空を切る。


 2R、蹴りを散らしながらプレッシャーをかける老沼。空龍はロープ際まで後退するも、左ジャブから右ストレート、左ジャブから右ヒジの連打を思い切りよく振るっていく。老沼はそれでも蹴りからジリジリと前に出て、中盤にはバックスピンキックで奇襲。腹に喰らった空龍はややダメージがある様子だ。空龍は老沼の右ミドルをキャッチして右ストレートを振り抜くが、これも空砲に終わった。


 3R、巻き返したい空龍は老沼の左ミドルをかわすと、すかさず右ミドルをヒット。老沼が蹴れば、空龍はしっかりと蹴り返す。しかし老沼は蹴りと共に時おり振るう左フックも強烈。終盤には両者がクリンチからもつれて際、老沼の放った攻撃が倒れた後のものと見なされ、レフェリーからイエローカードが掲示されるが、直後に試合はタイムアップとなった。

 老沼が空龍を封じ、判定3-0で大将戦に勝利。これで今大会の対抗戦の結果は、2勝1分でREBELSに軍配が上がることとなった。

▼第8試合 REBELSvs新日本キック 3対3対抗戦 中堅戦 ライト級 3分3R REBELS-MUAYTHAIルール
△大谷翔司(スクランブル渋谷)
ドロー 判定1-1 ※28-29、29-28、29-29
△髙橋亨汰(伊原道場本部/元日本フェザー級1位)

 REBELSvs新日本キックの中堅戦。REBELS側からは大谷、新日本キック側からは髙橋というマッチアップだ。大谷は4月の対抗戦では敵地で千久にKO勝ちしており、今回は新日本キックでタイトルマッチを経験している髙橋をホームリングで迎え撃つ。


 1R、サウスポーの髙橋が強烈な左ミドル、オーソドックスの大谷が前に出ながらのパンチで攻め合う。髙橋は大谷が連打で一気に前進してくると、素早く回り込んで右フック。大谷も終盤に右ストレートを離れ際の髙橋へと届かせる。


 2R、髙橋の左ミドルと左ハイがクリーンヒット。大谷は顔面にまともに喰らうが、構わずパンチで向かい続け、髙橋に右フックを叩き込む。ふらついた髙橋に対し、左右フックで襲いかかる大谷。髙橋も踏ん張りながらパンチを返し、大谷の追撃を食い止めんとする。


 3R、勢いづいた大谷はガンガン間合いを潰して右ストレートや右アッパーを振るう。髙橋も負けじと左ミドルと左ハイで狙い続け、前がかりになった大谷の顔面に左の前蹴りをお見舞い。大谷は被弾しながらも下がることなく、パンチに加えて右ミドルや右ローも返した。

 両者が譲らぬ意地をぶつけ合った一戦は判定1-1のドロー決着。激しい打ち合いに会場も大きく沸いた。

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