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レポート

【REBELS】鈴木宙樹と安本晴翔が新王者に、日菜太は坂本優起に延長戦で辛勝

2019/06/10 01:06
【REBELS】鈴木宙樹と安本晴翔が新王者に、日菜太は坂本優起に延長戦で辛勝

鈴木(左)がWBCムエタイ日本王者の葵を破り、11戦無敗のまま王座に就いた

REBELS.61
2019年6月9日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント 第13試合 REBELS 60kg級王座決定戦 3分3R・延長あり REBELSルール
○鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)
判定3-0 ※三者とも30-28
×葵拳士郎(マイウェイジム/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
※鈴木が新王座に就く。


 今大会のメインイベントはREBELS 60kg級王座決定戦。REBELS新世代のエース候補として期待される鈴木と、WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者である葵が激突した。


 鈴木は10戦全勝(7KO)の戦績を誇る無敗のホープ。対する葵は15勝(3KO)12敗4分の戦績を持ち、WBCムエタイ王座に加え、所属団体JAPAN KICKBOXING INNOVATION(以下イノベーション)の日本同級王座にも就いた二冠王だ。


 1R、互いに様子を見合う展開から、葵が右の前蹴りと右ローを積極的に当てていく。鈴木は蹴らせながらパンチを合わせにいき、次第にワンツーや左ジャブからの右フックで押し始める。鈴木は右ローと左ミドルも強烈。


 2R、鈴木はヒザ蹴りから間髪入れずに右ストレートを打ち下ろし、このコンビネーションがたびたび葵をとらえる。パンチがさらに走り始めた鈴木は鋭いワンツーを打ち込み、これを被弾した葵の動きが一瞬止まる場面も。


 3R、鈴木の圧力を前にロープ際へと追い込まれる状態が続く葵。鈴木は左ボディからヒザ蹴りを突き上げ、さらに右ストレートや右フックにも繋げていく。
 
 後が無い葵もパンチのコンビネーションを懸命に振るい、左右フックが鈴木の顔面をとらえる場面も。しかし打ち合いになると、それ以上に鈴木が右フックでヒットを重ねていき、ヒザ蹴りの集中砲火も止まず。葵は胴廻し回転蹴りや後ろ回し蹴りなどの大技を返すも、逆転には至らなかった。


 判定3-0で鈴木が11戦全勝で無敗のまま初戴冠を果たした。試合後、ベルトを腰にマイクを握った鈴木は、「時間も押してきたので手短に挨拶させていただきます。葵選手は本当に強くて、途中、いいのをもらってしまいましたが、皆さんの応援があったから勝つことができました。これからは自分がREBELSを世界の舞台に持っていくので、皆さんも一緒についてきて下さい。お願いします!」と笑顔を見せた。

▼セミファイナル 第12試合 REBELS-MUAYTHAIフェザー級王座決定戦 3分5R・延長なし REBELS-MUAYTHAIルール
○安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※49-47、49-47、49-46
×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)
※安本が新王座に就く。


 セミファイナルのREBELS-MUAYTHAIフェザー級王座決定戦では、次世代のキック界を担う逸材同士の対決が実現。19歳で15戦12勝(4KO)1敗2分の安本と、24歳で52戦35勝(17KO)14敗3分の栗秋が激突した。

 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座(その後に返上)、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。今年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、4月のレベルスでは般若HASHIMOTOに勝利して再起を果たしている。

 対する栗秋は昨年10月にクロスポイント吉祥に移籍し、REBELS王者たちと連戦。KING強介には延長判定で敗れたものの、古谷野一樹に判定勝ち、八神剣太には1RKO勝ちしている。今回はその八神が返上した王座を安本と争う。


 1R、左の蹴りをガンガン飛ばすサウスポーの安本に対し、鋭い踏み込みからのパンチで応戦するオーソドックスの栗秋。安本は徐々に左ローから左ミドル、左ローから左ハイなど、足を下ろさずに蹴る連続技も繰り出す。パンチの間合いになると、栗秋が得意の左フックで顔面を狙うが、安本も冷静にスウェーでかわす。

 2R、栗秋は左フックや右ストレートから一気に切り込まんとするが、安本は素早く背後に回り込みようにしてクリンチ。安本に左ミドルと左ハイをガードの上から強打された栗秋の上体が大きく揺れる。栗秋も負けじと右の前蹴りからのバックハンドブロー、さらに安本の離れ際には飛びヒザ蹴りでの強襲にいく。


 3R、栗秋の左フックと安本の右ストレートが交錯。両者はクリンチから荒々しくヒザ蹴りも入れ合う。コンタクトが激しさを増す中、栗秋がパンチのコンビネーションで安本をぐらつかせる。栗秋の左右フックでコーナーへと押し込まれる安本。両者がクリンチでもつれたところで、右まぶたから出血が見られる安本にドクターチェックが入るが、試合は続行となる。


 4R、疲れの色が見え始めた栗秋に対し、左の蹴りを叩き込んでいく安本。栗秋は蹴り足をキャッチして足払いを狙うが、自ら仕掛ける場面が少なくなる。突如爆発したかのようなパンチのラッシュをたびたび見せる安本は、強烈な左右ボディーをヒットさせ、さらに首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り連打で、栗秋の体をくの字に曲げていく。安本が完全に主導権を取り返した。


 5R、安本の攻勢は止まらず、栗秋は打たれ続ける苦しい状況。安本は右の前蹴り、左右ハイ、左右フックのコンボをガンガンまとめていき、終了間際には二段蹴りや飛び蹴りも見せた。

 安本が判定3-0で試合を制し、REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級に続き、フェザー級王座を獲得。二階級制覇を達成した。

▼第11試合 71kg契約 3分3R・延長あり REBELSルール
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者)
延長判定2-0 ※10-9、10-10、10-9
×坂本優起(シーザージム/第5代SB日本スーパーウェルター級王者)
※本戦は30-29(日菜太)、29-29、29-29


 日菜太はK-1 WORLD MAXからREBELS、そして新生K-1のリングで活躍してきたベテラン。2月の前戦では、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者シップムーン・シットシェフブンタムを左ローでKOし、REBELS 70kg級王座の3度目の防衛に成功するなど好調だ。8月18日(日)には初参戦のKNOCK OUTで、世界的強豪ジョムトーン・チュワタナとの対戦も決まっており、大一番に向けて勝利で弾みをつけたいところ。

 対する坂本はREBELS初参戦となるベテランのシュートボクサー。浅草で人力車の車夫を務めていることから、“人力車ファイター”の異名でも知られている。第5代SB日本スーパーウェルター級王者の実績を持ち、過去にはT-98から得意の右ストレートでダウンを奪い勝利したことも。前戦は2月の「SHOOT BOXING 2019 act.1」で奥山貴大に判定2-0で敗れており、今回は再起戦となる。


 1R、サウスポーの日菜太は右ジャブを突き、坂本が間合いを取ると左ローを蹴る。さらに日菜太が右ジャブからの左ボディもヒットさせると、オーソドックスの坂本もすかさず間合いを詰めて右ボディ。日菜太がヒザ蹴りの連打を突き刺せば、坂本も負けじとパンチの連打で押し返す。

 ロープを背負った日菜太に対し、右アッパーと右ボディをねじ込んでいく坂本。日菜太も打ち合いに応じ、右フックと左ストレート、スペースができると左ミドルと左ローをヒットさせる。


 2R、なおも間合いを潰しながらのパンチ勝負に来る坂本。再びロープを背負わされた日菜太は坂本の右フックを被弾するが、すかさず鋭い左ハイを返して譲らず。坂本は日菜太に至近距離からヒザ蹴りと左ミドルも打たれるが、それでも果敢にパンチで前に出続ける。両者とも止まることなくアグレッシブに打ち合い、観客は大盛り上がり。


 3R、タフさを発揮しながらパンチをまとめる坂本。日菜太は打ち返すものの、後退を強いられる展開が続く。坂本は右フック、右ボディ、右ストレートを強打。日菜太も懸命に左ローと左フックを返すが、終盤、ついに坂本の右ストレートを連続で被弾してよろめく。日菜太が坂本の追撃をなんとか凌ぎ、試合終了となった。

 判定はジャッジ1名が1ポイント差で日菜太を支持したが、残り2名がドロー。試合は延長戦に突入し、両者は残った力を振り絞って再び激しく打ち合う。


 坂本が右アッパーと右ボディを打てば、日菜太も負けじと左ストレートを振り抜く。日菜太がヒザ蹴りも決めるようになると、坂本はややペースダウン。パンチの的が絞れなくなってきた坂本に対し、日菜太も疲労困憊になりながら得意の左ミドルをヒットさせた。

 大熱戦の結末は判定2-0で日菜太に軍配。坂本は敗れはしたものの、初参戦のリングで大いに会場を沸かせた。


 試合後、マイクを握った日菜太は「すいません。今日は本当に疲れる試合でした」を第一声。「坂本選手の体力が凄かったです。見ての通り、僕は今日、ほとんど蹴れなかったんですが、怪我も多くなっているのでパンチでも勝負していきました」と息を切らせながら試合を振り返り、「残された時間は本当に少ないです。8月の試合、そしてその次に(目標とする)東京ドーム。僕の最後の挑戦を応援して下さい。ありがとうございました!」と次戦に向けてアピールした。

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