こんなYA-MANみたいなヤツでも成り上がれるんだって思ってもらいたくて
――前回の皇治戦の後、ご自身の中で変化や周囲が変わったことって何かありますか?
「周囲は変わったっすね、めちゃめちゃ。渋谷とか歩いてたら一日一回絶対声を掛けられますし。写真撮ってくださいとか。昨日も筋肉食堂でご飯食べてたら、飯食ってるところ横からいきなり『すいません、写真撮ってください』って言われたりとか。周りが変わったっすね、自分はそんな変わってないですけど」
――これまでYA-MAN選手ってものすごくやんちゃなイメージだったんですけど、良い人ぶりもちょっと露出されて優しいイメージも出てきたかなと思うんですけどご自身ではどうなんですか?
「別に良い人じゃないですし、良い人になろうとも思ってないですし。ただ子供たちの指標になりたいなっていうのは思ってて。こんなYA-MANみたいなヤツでも成り上がれるんだって思ってもらいたくて。別に世間のみんなに良い人になろうみたいなのは全く思ってないですね」
「いや変わらないですよ。そんな変わってたらあんな会見しないですよ」
――那須川天心選手が今回RISE卒業で、一緒に出ることは意識してますか?
「天心の試合と自分の試合で争うってことですかね? それで言うと、今回はその天心のRISEラストマッチなんで、そこは主役を譲ってあげようかなって思って。だから天心君の試合に向けて会場を最大のボルテージにして繋げようと思う。会場を盛り上げるのはいつも考えてますけど、一番目立とうみたいなのは今回は考えてないです。もう天心君が主役で、みたいな。うん、今回はまぁしょうがない」
――いいバトンを渡そうという感じですね。
「RISEで天心を見られるのは本当にこれが最後で、RISEファンもそれが見たいと思うんで。最高の状態で天心にバトンを渡すっていう気持ちではいますね」
――一緒に練習してると思うんですけど、天心選手の凄さはどういったところでしょうか?
「一緒に練習して思ったのは、別にめちゃくちゃ速いとかめちゃくちゃパワーがあるとかめちゃめちゃ身体能力高いみたいなのは思わなくて。じゃあ、何がすごいのかって言われたら、やっぱり思考じゃないですかね。なんかもう全部読まれてる、みたいな。『ONE PIECE』で例えると分かり易いと思うんですけど、カタクリと戦ってるみたいな。あの見聞色の覇気があるんですよ、彼。出す前に避けられるみたいな感じですね。だからめちゃめちゃ動体視力がいいとか、パンチ力があるとかじゃなく、相手が何を出してくるかっていうのが分かる。だから避けられるっていう感じですね」
――色々対策を自分の中で立てていくと思うんですけど、それでも当たらない?
「一回だけ倒したことあるんですけど…金的以外はちょっと当たらないですね(笑)。顔が当たんないです」
――ちなみに天心vs風音の試合はどうなると思います?
「ぶっちゃけて言うと、天心くんが普通に勝つかなって思います。当たんないかな。風音選手のいいところって、スタミナじゃないですか。で、天心もそれを分かってるんですよ。スタミナが凄い、根性が凄いっていうのは分かってるんで、でもその土俵にまずならないと思うんですよ。技術戦であったり当て合いの戦いになったら勝てないかな。もちろん風音選手が弱いとかじゃなくて、天心が凄すぎる。自分は普通に天心君の勝ちかなと思います」
――それはKOで?
「それは風音選手次第だと思うんですよね。風音選手が倒しに行けば、もしかしたら天心も倒れるかもしれないですし、でも倒される確率は高くなるんで。風音選手も天心君のお父さんも判定じゃ勝てないって思ってると思うんですよ。なので倒しに行くしかないですよね。だからKOは天心君が勝つ、KOをする確率っていうのは高いのかなって自分は思ってますね」