優勝候補の本命にあげられる元K-1ヘビー級王者で元プロボクシングOPBF東洋太平洋ヘビー級王者の京太郎は1回戦で坂本と対戦する
2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』。K-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチとなる今大会は、K-1生誕の地である同会場で、1993年4月の第1回大会で行われたのと同じく「無差別級トーナメント」が開催される。
トーナメント1回戦で対戦する京太郎(チーム未完)と坂本英則(修実館)のインタビューが、主催者を通じて届いた。
京太郎「意地と根性を見せて、無差別級はまだ僕が引っ張る・踏ん張る気持ちで戦います」
――当初は2.27K-1東京体育館にスーパーファイトでの出場でしたが、4.3「K'FESTA.5」にスライド&トーナメント一回戦に変更となりました。最初にオファーを受けた時の心境を聞かせてください。
「もう歳も歳ですからシンドいですよ(苦笑)! 当初予定していた試合スケジュールまで3週間を切ったところでオファーをもらって、早めに体を作っていたことを考えると、タイミングがズレたこともいいと取れるし。そこは難しいですよね。例えばお笑いでもボケた人にワンテンポ、ズレてツッコんだら誰でもスベるじゃないですか。そうならないよう、今はスベらないようにやってます」
――ワンデートーナメントは約12年ぶりになります。
「ほんと久々ですね。ただK-1 YOUNG JAPAN GPや当時の第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメントでも優勝しているし、僕みたいに冷静に戦うタイプはワンデートーナメントと相性がいいはずなんです。まぁ久々過ぎて、痛みがどれぐらいか、スタミナ的にキツいのか。そこが心配です。逆に一回戦が終わって緊張がほぐれて動けるかもしれない。そこが気になるところですね」
――過去のトーナメントでは試合を重ねて動きが良くなるタイプでしたか?
「はい。僕は動きが硬かったので、準決勝・決勝になると動くが良くなっていました。昔はトーナメントが得意だったので、今回はどうなるのか楽しみです。今の年齢でワンデートーナメントはシンドいですけど、それも一つの“挑戦”ととらえて、1試合やるより3試合分成長できるならそれでいいのかなと思います」
――1回戦で対戦する坂本選手にはどんな印象を持っていますか?
「本人は蹴りが得意と言ってたので、実ちゃん(実方宏介)と一緒のタイプかなと思います。ただK-1ルールはパンチが得意な方が有利なので、どう対処してくるかですね。まあでも、若い選手・新しい世代の選手にがんばっていただきたい。そう思います」
「その質問を聞かれるだけで気が重いんですけど、僕は誰とも基本的にやりたくないので。考えるだけでおそろしいです(笑)」
――石井慧選手が「決勝で京太郎選手と戦いたい」とアピールしていますが、京太郎選手はいかがですか?
「言ってくれてるみたいですけどね。石井選手からしたらこの新しい世界に来て、僕とやること自体、たぶんプラスになるというか、得しかないと思うので。たぶん、うまく頭使っていろいろ発言してると思うんですけど。僕はワンマッチでやると思ってたんですけど、トーナメントということで。決勝戦まで行かないから、僕は準決勝くらいでと思ったんですけど(笑)。お互い決勝までいくのはキツいんじゃないかと思います」
――今大会は1993年にK-1が旗揚げした代々木競技場第一体育館で行われ、K-1の原点とも言える無差別級トーナメントが行われます。京太郎選手は過去のK-1を経験しているファイターとして、どんなものを見せたいですか?
「『K'FESTA』に出る山崎(秀晃)・石井(慧)選手が同級生・同学年で、そういう35~6歳の選手が頑張ってるので、自分もいい試合を見せられたらと思います。今回は早めに練習をスタートして体ができているし、戦歴もトーナメント経験も誰よりも多いから、それを上手く頭を使ってできればいいなと思います」
――まさにこれまで京太郎選手が培ってきた技術と経験が活きそうですね。
「僕の試合を見に来てくれる人は、今回は大会の頭から出て普段の3倍楽しめるので楽しみにしてほしいです」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「1日3試合で本当にキツいと思うんですけど、自分がやってきたことは他の誰よりもデカいと思うし、そのバックボーンもあるので、意地と根性を見せて、無差別級はまだ僕が引っ張る、踏ん張るという気持ちで戦っていきたいと思います」