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ウクライナに留まる者、母国を出て戦う者、帰国足止め、入国禁止──ロシア「ウクライナ侵攻」のなか、ファイターたちはいま

2022/03/01 15:03

「私たちは本当の戦争の中にいます」(アモソフ)


(C)Bellator

 一方、Bellator世界ウェルター級王者のヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)は、故郷を守るためにウクライナに留まることを表明している。

 UFC世界ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフの29戦全勝に次ぐMMA無敗連勝記録26戦全勝を保持しているアモソフは、5月13日のBellatorロンドン大会でマイケル・“ヴェノム”・ペイジを相手にウェルター級王座の防衛戦に臨む予定だが、この試合がどうなるかのアナウンスはまだされていない。

“ダイナモ”の異名を持つパワフルなアモソフは、アメリカン・トップチーム所属でもあるが、現在はウクライナにおり、自身のInstagramに投稿した動画で、「家族を安全地帯に避難させたが、ロシアとの紛争が激化する中、祖国のために戦うためにウクライナに留まる予定」と説明している。

「おそらく多くの人は、私が逃げた、隠れているとか、そんな風に思っているでしょうが、そうではありません。私は家族を連れて安全地帯に行きました。そして今、私は戻ってきました。私にできることで、この国を全力で守ります」

 28歳のアモソフは、首都キエフに近いイルピン出身。近郊で激しい銃撃戦があったとも報告している。

「私たちは本当の戦争の中にいます」とアモソフは語る。

「ロシア軍がウクライナに侵入したことを信じない人たちを理解することはできない。私はこの目で見て、この耳で聞いている。恐ろしいことがここで起きている。私たちにはできることがあります。

 私はこの国、私たち自身の国を愛しています。ロシアが私たちの家にやってきて、ここで戦争を始めました。罪のない人たち、女性や子どもたちなど、多くの人が亡くなっています。私たちはこの国を守らなければなりません。“友よ、団結せよ、助け合え、そうすれば全てはうまくいく ”。なぜなら真実は我々のものであり、勝利もまた我々のものである」

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