▼ライト級 5分3R
〇平山 学(フリー)
[判定3-0] ※29-28×3
×芳賀ビラル海(MASTER JAPAN)
日本拳法出身でアマチュアPANCRASEを制している芳賀は父がガーナ人で母が日本人。「EXFIGHT2」でMVPの活躍を見せると、「EXFIGHT3」で『格闘DREAMERS』出身の高木オーディン祥多に判定勝ち。プロデビュー戦の今回は、これまでの当日計量のウェルター級ではなく、前日計量のライト級で戦う。セコンドには、MASTER JAPANの先輩・SASUKEがセコンドにつく。
対する平山は、2015年の第22回ネオブラッド・トーナメントフェザー級で鈴木琢仁にスプリット判定負けするなど、MMA5連敗中。2017年11月の鬼山斑猫戦の判定負け以降は、SWAT! でグラップリングマッチを戦い1敗2分。MMAでは4年3カ月ぶりの復帰戦となる。
1R、ともにオーソドックス構え。これまでのウェルター級からライト級で戦う芳賀。先に細かいステップで詰める芳賀。遠間の平山は右ローから。詰める芳賀にシングルレッグテイクダウンも、すぐに立つ芳賀はパウンド。ガードの平山に体を離す。
右を振り近づく平山だが、切る芳賀。組んで押し込む平山に、芳賀が崩して上に! ハーフから左で脇を差し、背中を着かせてパウンド。足を戻した平山にいったん離れる。ブレーク。
詰める芳賀に右に回る平山。右で入る芳賀。シングルレッグで尻を着かせる平山だが、芳賀は金網背に立ち上がるとすぐに体を入れ替える。左で差して払い腰テイクダウンも深追いしない芳賀。スタンド再開。平山の左右を頭を振ってかわす芳賀は左ボディ! 続く右は平山もかわす。
2R、両手を回して呼吸してから中央に向かう芳賀。左ローに平山も右ローを返す。詰める芳賀に左右にサークリングする平山は左ミドル! 蹴り足を掴もうとした芳賀にさらに左を刺す。下がりながらも左ミドルを当てる平山。シングルレッグも芳賀はバック狙い。
左足を持つ平山は踵を上げると、バックに着く芳賀に上からアームロック狙い。ハーフからトップを奪うのは平山! 背中を着いて腕をクラッチする芳賀。左足を抜きたい平山は腕を外して、胸を合わせてパウンドに切り替え! ハーフのまま芳賀にパウンド連打した。ブザーに芳賀は削られたか、起き上がるのに時間を要する。
3R、動きが緩慢になったか芳賀。右ローを突く平山。芳賀の右ローをかわす平山は逆に右ローをヒット。オーソドックス構えになる芳賀は右の足払い。しかし平山も右ローを返す。芳賀の右ストレートをかわす平山。シングルレッグも潰す芳賀に、下から右足を掴みヒザ十字を狙う平山! 左足を突っ込み、右ヒザを抜こうとする芳賀だが、平山は上を取るとハーフから細かいパウンド。背中を着く芳賀のブリッジを潰してついて行く平山! 残り30秒でバックを取りに行く平山はリアネイキドチョーク狙い! バックからパウンドを連打してブザー。
判定は3-0(29-28×3)で、2017年11月のPANCRASEでの敗戦以来、4年ぶりMMAで平山が“弱者の逆襲”を果たした。試合後、平山は「このような機会を与えてくださってありがとうございました。もう自分は年齢も30歳を超えて、1日でも長く格闘技を続けることが目標です。これからもコツコツとやっていきます」と謙虚に語った。