パンツも真面目にやっていて、正装なので
──小見川選手と3Rに渡る熱戦でした。
「小見川選手、思った通りというか、全然まだギラギラしていて怖かったです」
──投げられた場面もありました。
「そうですね。まあ、投げ合いで勝てるわけはないと思っていたので、その後、ひっくり返すのは想定していました。……まあ、綺麗に投げられましたね」
──手の位置が低い構えの打撃で、小見川選手の打撃に応戦していました。
「もうちょっと得意の打撃で圧(力)をかけて腕を取るという、ほかもいろいろ練習はしているんですけど、そういう腕を取りにいくスタイルというのは、結構、完成されてきているのかなと……まだまだですけど、ひとつの形として出来てきているかなと思います」
──3Rに一本を取れたのは?
「DEEPでもそうですが、3Rって結構大事だと、最近気付きました。20年やってきて(苦笑)。そういう作戦にしました。感覚・気持ちの問題なんですけど、3Rで頑張る──全体を見るようになりました。今まで1Rから飛ばしてバテるのが、やっと学習できたかなと。20周年で最近、気付いて、まだまだ未熟だなとほんとうに思っているので、身体が続く限り、やっていきたいですね」
──あんな風にすっと近づいて腕を取れるのは、現役感の違いなのか、それともその3Rの使い方なのでしょうか。
「全体を見れるようになりましたね。腕取るのに関しては、結構、自信があるので、あそこまで行けば……ただ、足の力がすごく強くて、1Rも取れなかったんですけど、3Rなら取れるかなって」
──介錯人という難しい立場での一本勝ちでした。
「そうですね……小見川選手に指名していただいた時からそういう役目だと思って、やってきたので、そういう通りになって嬉しいですね」
──フェザー級のトップの一員として今後は?
「いま国内のフェザー級がすごい面白くて強い選手がいっぱいいるので、自分もほんとその辺と絡んでいきたいですね。こう、なんか……変な色物枠じゃなくて実力で」
【写真】2021年10月には新居すぐるに1R 腕十字で一本勝ちしている中村大介(C)RIZIN FF
──その「色物枠じゃなくて」という言葉は、いまのフェザー級戦線で、ベテランのプロレスラーで“別枠”だと感じる、ということでしょうか。
「感じ……ますね(笑)。なんだろう、自意識過剰ですかね。自分もこんなパンツで、こうして腹巻姿やっているので、そう見られても仕方ないですけど、これは真面目にやっていて、正装なので」
──牛久絢太郎選手がDEEPでもRIZINでもフェザー級のベルトを巻いています。そのトップ戦線に絡んでいきたいと?
「牛久選手には1回勝てたので、その選手がRIZINのトップに立っているので、そのへんは自信になりますね。負けてないと思っているのでこれから楽しみですね」
──形に入れば、クレベル・コイケも極められる?
「おおー、いやあやってみたいですね。同門のサトシ・ソウザ選手とQUINTETでやったんですけど、そこ(フィニッシュ)まで行けなかったので、クレベルもそのくらい強いとは思っているんですけど、グラップリングだと難しいかもしれないですけど、MMAだとグローブもあるし、違うと思うんで、ほんとう、やってみたいというのはありますね」