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亀田興毅、那須川天心KOに自信「今の時代に亀田興毅がいたら俺たちは目立てなかったというくらいの形にしたい」

2019/06/04 13:06
亀田興毅、那須川天心KOに自信「今の時代に亀田興毅がいたら俺たちは目立てなかったというくらいの形にしたい」

気合いを発してミットにパンチを打ち込む亀田

 2019年6月4日(火)都内の協栄ジムにてプロボクシング世界三階級制覇王者・亀田興毅が公開練習を行った。亀田は6月22日(土)にAbemaTVの番組企画『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」のスペシャルマッチとして、Abemaボクシングルール(詳細は後日発表)でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と拳を交える。


 公開練習前にインタビューを受けた亀田は、肉体改造に着手していることを明かした。

「彼の方が階級は上でしょう。自分からすれば2~3階級は上になる。計量がどうなるか分かっていないが、とりあえず減量はないのであの子と戦う肉体改造は必要かなと。パワーをつけるために、今回は増量せなあかん。だから肉体改造でパワーをつけているところです。自分はスーパーフライ級(52.16kg以下)が現役最後。その時で6~7kg減らしていた。天心君はおそらく普段63kgはある。そこから落としている。だから自分からしたら増やさないといけない。炭水化物を多めに食べて筋トレして、ちょっと締めるイメージです。2~3kgは増やしたいですね。普段59kgなので」と、通常体重を62kgにもっていきたいという。


 現役引退後も節制は続けていた。

「引退した後は1日1食。練習しないから、太って亀田はぽちゃっとなったと言われるのはカッコ悪いから。それで体重を維持していました。今は1日2食にしています。引退してから炭水化物は食べていなかったが、今は夜に米を2杯食べて、基本は焼肉。赤身の肉と炭水化物とったら増える。スタートが58kgで今は59kgまできています。体脂肪が8%ジャストくらい。あと3週間で、vs天心戦使用には仕上がるのでは」


 改めて那須川の印象を聞かれると「上手いですよね、ボクシングが。しっかりできている。パンチもあるし。あの階級では物足りなさを感じるけれど、自分の階級だとパンチ力はある方です」とし、「でも自分には経験があるから。キャリアでやりにくいボクシングを誤魔化しながらやらないとな」と圧倒的に上回っている経験値で勝負するつもりだ。


 6月2日に神戸ワールド記念ホールで開催された『RIZIN.16』を現地で観戦し、那須川がISKA世界フェザー級王座決定戦で2RにKO勝ちした試合も見たが「あの試合は参考にならない。キックがうまいですよね。でも蹴りの距離とパンチの距離は違うから」と、あまり参考にはならなかったという。

「まだそこまで分析もできていないんですよ。まず身体をしっかりと戦い仕様にやってから(作戦は)かたまってくる。動きは見ていますけれどね。あまり参考にならなかったけれど、舞台に立っている天心君を見て、これから格闘技界を背負っていくカリスマ性は伝わってくるものがあった。これからの時代を背負っていくファイターともう一度拳を交えるのは光栄」と、那須川にカリスマ性を見たというが、「ひとつ前の時代に那須川天心がおっても亀田興毅には通用しなかった、時代が違ってよかったな、というような戦いをしておかないと。あの時代は強かったんやなと、今の時代に亀田興毅がいたら俺たちは目立てなかったというくらいの形にしておきたい」と、格の違いを見せたいと話す。


 那須川がヘッドギア無し、8オンスグローブの実戦に近いルールを希望していることを聞くと、「いいんじゃないですか、面白いと思いますよ。ボクシングルールであれば何でも。12Rできたら面白いんですよ。でも、それができるんですかって話です。まずプロテストを受けろってJBCに言われたら終わりでしょ。(ルールは)ギリギリのところでお互い話し合っていいところで着地させることが必要。だから主催者は難しいと思いますよ。ギリギリのところを突かないと」と、どこまでJBCが定めるボクシングルールに近づけるかは主催者次第と答えた。

 当日は父親である亀田史郎さんが国内では約12年ぶりにセコンドに就くことを明かし、「最後に親父と一緒に戦おうかなと。自分はスタートから親父とやってきたので思い出にもしたい」と、最後に勝って父と喜び合いたいとした。


 モチベーションについて聞かれると「ボクシングを盛り上げたいから」との想いを口にした。

「格闘技界全体で、同じリングものやから力を合わせたらええやん。自分はボクサーとしてやっていたからボクシングを盛り上げたい。業界は競技人口がどんどん減っていて、ジム経営も厳しくて、興行はほとんど赤字で。ここに未来があるのかってところに直面している。そこで俺がボクシングはカッコいいことを見せたい。盛り上げてみんなが見て、ボクシング強いな、カッコいいな、亀田は凄いなってところを見せられれば、リスクはあるけれどボクシング界にメリットがある。その想いでリングに上がるだけ。だから絶対に負けられない。中途半端ではできない。テーパリットのようなぶよぶよの身体でリングに上がりたくないって思った。自分が上がる時は仕上げて上がりますよ、プロだから」

 そして、那須川をKOした場合は1000万円の賞金が出ることについては「少ないです。1億くらいにして欲しい。倒したら1億にしてくださいよ」と亀田節を炸裂させた。


 その後の公開練習ではシャドーと2Rのミット打ちを披露。一発一発の感触を確かめるように、重いパンチをミットへ叩き込んだ。

「KOを狙いますよ。グローブが大きくてもヘッドギアがあっても倒せますよ。ボクシングには関係ない。タイミングが合えば倒れる。スパーでも倒していますからね。現役の時のスパーでも何回も倒している。絶対にタイミングがよければ倒せる。タイミングよく当てて倒しに行きます」と、那須川をKOする自信をうかがわせた。

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