黒田勇斗、トーナメントで予想を覆す!
「この試合に向けてずっと練習をしているので、いい感じに追い込めていると思います」と話す黒田。この日は2分1Rのミット打ちを行い、パンチからローやミドルのコンビネーションを披露。言葉のとおりコンディションの良さをアピールすると「ここから対策も練って、試合当日までに最高の準備をしていきたい」と、ここからさらに試合に向けて己を磨き続ける。
2021年はKrushを主戦場に戦ってきた黒田は「去年は結構試合に出させてもらったんですけど、勝率としては低くて(4戦1勝3敗)とにかく悔しい1年でした。一番悔しかったのは5月の晃貴選手との試合。あと一歩のところで届かなかったというのがとても悔しかったです」と昨年を振り返る。
10月の第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメントでは一回戦で小巻海斗を下すも、準決勝でトーナメント覇者の璃明武に敗れた。「序盤は結構いい感じで距離感も詰められていたんですけど、ヒザ蹴りをもらってダウンしてしまって。ポイントを取り返すために、もう少し前に出て玉砕覚悟でいきたかったです」。
2021年の戦績こそ振るわなかったが、外国人選手の来日困難によって舞い込んできたトーナメント参戦のチャンスを前に「前回の試合で負けてしまったので自分が選ばれることはないと思っていました。でもこういう形でチャンスをいただいてありがたく思ってます」と黒田。
「最初は不安もありましたけど、自分がプロになったきっかけはプロでどこまで通用するのか試したいと思ったから。今回も自分の実力がどれだけ通用するのか楽しみもあったし、チャンスをいただいたからには優勝を目指してやっていきたい。この階級のトップから順に選ばているんじゃないかと思うメンバーなので、王座決定トーナメントに相応しいと思います。ここで勝つことで周りの評価も変わると思うので、しっかり結果を出して見返してやりたい」と闘志を燃やす。
1回戦の対戦相手は元Krushバンタム級王者で、トーナメントの優勝候補の一角にもあげられる金子晃大。黒田は「パワー、スピード、テクニックもあって全ての能力が高いので強いと思う」と金子を強敵だと認めつつ「自分の戦いをすれば勝ちは見えてくる。一番は気持ちだと思うので、勝負の場面で覚悟を決めて前に出られるかどうか。これからさらに追い込んで過去最高の状態に仕上げて挑む」と心技体を揃えて金子との対戦に臨む。
「スーパーファイトでのK-1参戦は初めてだし、見ている人の予想を覆すような、会場が爆発するようなインパクトのある試合をしたい」と話す黒田。K-1の大舞台での番狂わせ・名誉挽回を虎視眈々と狙う。