4月30日(日本時間5月1日)にUFCデビューと対戦相手も決まった平良
UFCと契約をかわしたプロMMA10勝無敗の22歳、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)のオクタゴンデビュー戦の相手が、MMA8勝1敗のカーロス・キャンデラリオ(米国・30歳)に決定した。2022年4月30日(日本時間5月1日)にUFC APEXで開催される「UFC Fight Night」にて対戦する予定。
2018年にプロデビューした第8代修斗世界フライ級王者の平良のUFCデビュー戦の相手キャンデラリオは、平良と同じくアマチュア5戦無敗後、2015年の米国「Reality Fighting」でプロデビュー。「CES」での5戦含め6連勝で2017年8月の「DW's Contender Series 2017」に出場。元UFCのエリック・シェルトンに判定負けしている修斗南米王者ホナウド・キャンディードを相手に判定勝ち。
そこから4年のブランクを経て、2021年4月にいったんLFAで堀内佑馬と対戦することが発表されたがキャンセル。2021年8月にCESで復帰し判定勝ちした。前戦は2021年8月の「Contender Series 2021」。LFAフライ級王者ヴィクター・アルタミラノに判定で敗れたが、2回目のコンテンダーシリーズでUFCとの契約を獲得したことになる。平良と同じく今回がUFCデビュー戦。
ダナ・ホワイト代表がコンテンダーシリーズ2021でスプリット判定で敗れながら契約を決めたキャンデラリオは2KO・TKO、3つの一本勝ちを記録するサウスポー。思い切りのいい左の打撃、強いハートが持ち味だ。
最初のコンテンダーシリーズでは、柔術黒帯のホナウド・キャンディードの肩固め、ヒザ十字・外ヒールを防ぎ、バックからの4の字ロックのリアネイキドチョークにも正対して上を取り返し、シングルレッグを切るなど、組み技・寝技での対処も強い。
一方で、キャンデラリオは亀から背中を見せるスクランブルや、脇差しパスガードでマウントを許すなど、ポジショニングを譲る場面もあることから、平良としてはいかに打撃で被弾せずにテイクダウンに持ち込み、しっかり抑え込んでダメージを与え、極めることが出来るか。また、唯一の黒星となったアルタミラノとの前戦では、後半に打撃数が激減し、組みで下になっていることから、清水清隆戦でフルラウンドを経験した平良にとって、長丁場での試合運びもキーとなりそうだ。
平良にとって、サウスポーと戦うのは2021年3月の前田吉朗戦以来。そのときは開始30秒で組みの展開となり61秒でチョークに極めており、対サウスポー対策は必須。キャンデラリオは前手のフック、左右のハイキックのキレもあり、組んでのヒザ蹴りにも注意が必要だ。ゴリゴリのレスラータイプではないものの、左を振ってのテイクダウンも決めており、競り合いに持ち込ませたくない相手といえる。