2022年3月26日(土)にシンガポール・インドアスタジアムで開催される、ONE Championship10周年記念大会『ONE X』にて、平田樹(フリー)の復帰戦が決定した。
また、既報通り、同大会では「ONEフライ級世界選手権試合」 で王者アドリアーノ・モラエス(ブラジル)に若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)が挑戦。「ONEバンタム級キックボクシング世界選手権試合」として秋元皓貴(EVOLVE)が王者カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)に挑戦する日本人による2つのタイトルマッチも決定。
さらに高橋遼伍(KRAZY BEE)が、ライト級から階級を下げてきたアミール・カーン(シンガポール)と対戦するフェザー級戦も発表されている。
女子アトム級の平田は22歳の超新星。2021年9月の女子アトム級ワールドGP初戦で、米国のアリース・アンダーソンに判定勝ちで1回戦を突破したものの、12月に予定されていたリトゥ・フォーガットとの準決勝を体調不良で辞退。半年ぶりの試合となる。
カムバック戦に向け、平田は、「『ONE X』大会はすごい大きい大会だったので、出られたら良いなーって感じだったんですけど、出られることになってめちゃめちゃ気合入っています。半年ぶりの試合、しっかり元気な姿をみんなに見せられたらなと思っています。トーナメントに出ていない選手やランキングに入っていない選手でも強い選手はたくさんいるので、誰が相手になっても良いようにしっかり準備しておきたいなって思います。皆んなにたくさん心配かけてしまった分、復帰戦はしっかり勝って皆んなに元気を与えられるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします!」とコメント。
ONE女子アトム級(※52.2kg)
王者 アンジェラ・リー(米国)10勝2敗 ※3.26 スタンプと対戦1位 スタンプ・フェアテックス(タイ)8勝1敗 ※3.26 アンジェラの王座に挑戦2位 デニス・ザンボアンガ(フィリピン)8勝1敗 ※3.26 ハム・ソヒと対戦3位 ハム・ソヒ(韓国)24勝8敗 ※3.26 ザンボアンガと対戦4位 リトゥ・フォガット(インド)7勝2敗 ※12月GP決勝でスタンプに一本負け5位 メン・ボー(中国)17勝6敗 ※1月にティファニー・テオに一本負け
MMA5勝無敗の平田は現在、ランキング外。対戦相手は未定ながら、2月11日の「ONE: Bad Blood」解説を務めた平田は、この日、女子アトム級でビー・ニューイェン(米国)からダウンを奪い、判定勝ちした中国のリン・ホーチン(28歳・15勝3敗1分)について、「鼻につきますね」と対戦候補の1人としてマーク。
「平田樹が対戦する可能性がある」と放送席がアナウンスした元ランク3位のホーチンについて、「自分とはオーソドックス構え同士になる。打撃が上手い選手、(対戦するなら)自分はもっと寝技をやりたいなと思いますね。これだけ前に出ながら振ってくれるんで、もっとニューイェンも行けばテイクダウン出来たと思う」と、打撃で出てくる分、カウンターのテイクダウンを狙いやすいことや、ホーチンがニューイェン戦で見せた上半身での組みにも柔道の投げがあることを語っている。
また、フェザー級に階級転向のアミール・カーンと対戦する高橋遼伍は、「オファーを聞いたときは、驚きました。階級を間違えていると思いました(笑)。ONEの記念大会なのでオファーがきたときはすごく嬉しかったです! 相手は、ONEで長くファイトしてる選手でONEの顔でもある素晴らしい選手の1人だと思います。この試合に向けての作戦は特にありません、いつも通り真っ向勝負します!そして、勝ちもボーナスも全部奪ってきます!“KAITAISHOW”を楽しんでください!」と、いつもの相手の手足をバラバラにする“解体”攻撃で相手を料理するとコメントしている。
高橋は、2021年3月配信のタン・カイ戦で119秒、カウンターの右ストレートをもらいTKO負けを喫して以来、1年1カ月ぶりの再起戦。カーンも、2020年12月にパク・デソンにスプリット判定負けから、1年3カ月ぶりの復帰戦となる。