MMA
インタビュー

【ONE】和田竜光「チャンピオンを目指す過程で組まれた試合で全部勝つこと」=1月28日(金)5連勝中のワンと対戦

2022/01/26 11:01

アジア最強のグラップラー上久保くんがいる練習場を選ぶようにしています

──さて、今回の相手は、MMA15勝5敗のワン・シュオとの対戦となります。相手の強み、弱みはどう分析していますか。

「強みはパンチにしろ、キックにしろ、一発一発が強いこと。スペースがあったらダメージを与えるような攻撃をしてくる印象です。のんびりしている時間はあまりないかなと。組みに関しては、正直やってみないと分からないですね。身体は強いと思いますが、やってみてかな、と思います。アドバンテージで言うと、だいたいは僕がリードしていると思います。フィジカル的なところも。過去の試合も見ましたけど、古い映像なのであまり参考にしていないです」

──前回の試合に比べて、より強いファイターになっていると実感していますか。

「どうですかね。弱くはなっていないです。どのくらい進化しているかは分からないですが、意識を変えるようにしました。最近、組み技に比重が多くなっていたところがあって。そんな意識はなかったんですけど、組み勝ったら勝つと思っているので、組みを基準に考えることが多かったんです。ただ、ヨッカイカー戦や、過去の自分のONEでの戦い方とかを見た時に、打撃でもプレッシャーをかけて試合を組み立てていくのも大切かなと思いました。それを試合でするかはどうか分からないですが。

 練習は、アジア最強のグラップラー、上久保周哉とやっています。僕が上久保くんがいる練習場を選ぶようにしていて、その中でも彼となるべく組んでもらえるよう自発的に動いています。ただやられているだけですけどね(笑)。毎日毎日、同じことの繰り返しです。やられても、次はやられないように工夫をしているんですけど、その上を行かれてやられちゃいます」

MMAをやれる、満遍なく戦える

──ワン選手は、WLF、Rebel FCで4連勝後、2021年4月にONE初参戦。藤沢彰博選手、若松佑弥選手とも対戦している韓国のキム・キュサン選手を相手に3R、右ヒジでKO勝ちをマークしています。 強い気持ちと身体でMMA5連勝中です。

「キム・キュサン戦は途中までどっこいどっこいの試合をしていた印象。ワン選手の攻撃はもちろん強力ではあったんですけど、キム・キュサンも良い攻撃を仕掛けていた。にも関わらず、(ワン選手は)やられている感を出さない感じだった。最後まで強い選手でしたね。タフな選手だなって思いました」

──フィジカルが強くタフであることは間違いないと。動きとしてはいかがですか。

「前の試合を見ると寝技は得意ではないのかなと。ただ、組みができなくても受けが強かったりもするので。組みもそれなりにできるから、打撃もあれだけ振れるんだとも思います。組んだ時のディフェンス能力はやってみないと分からないですが、気をつけないなと思いますね。僕も打撃は得意なので、自信はあります。ただ、勝ちやすいところを攻めたい。打撃に関してはやり合っても勝てる自信はあります」

──ご自身の最大の武器は……

「MMAをやれるところですかね。偏っていないというか。満遍なくやれるところですね」

──試合では何が起こるか分かりませんが、試合展開をどのように想像していますか。

「早い段階でフィニッシュできればラッキーですけど、3Rやるつもりでいます。その中で、もちろん一本やKOは狙うんですけど。削って、攻撃を仕掛けてという形ですね」

──今回の試合での勝利は、フライ級ランク入りに相応しいものになると思いますか。

「まだランカー倒していないので、まだ入らないと思います。ランキングに入らなければという危機感は全くないですし、ランカーと戦って勝たない限り、ランキングには入らないと思う。ONEで用意してもらった選手に一つずつ勝っていったら、ランキングが上の選手と試合が組まれると思っているので、早くランカーの選手と試合をしたいなという思いは持っていないです。まずは認めてもらってからだと思います」

──この試合に勝利したら、次は誰と戦いたいですか。

「いないです。誰でも良いです。以前はDJ(デメトリアス・ジョンソン)とやりたかったけど、もうやっているので。ただ、チャンピオンを目指す過程で組まれた試合で全部勝つこと、というのが目標です」

──最後にファンににメッセージをお願いします。

「シンプルに楽しんでもらいたいかなと。ご飯食べたりしながら、楽しんでもえたら嬉しいと思います。僕は僕のベストを尽くすので、やれるだけのことは一生懸命やります。あとは内容を楽しんでください」

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