フィゲイレード「ブランドンは、僕に再戦のチャンスを与えたわけじゃない」
試合前の紹介動画では、前回、王座から陥落したフィゲイレードが「これまで重ねてきた功績が、ベルトを失った瞬間なかったことにされる」と泣きながら語る場面が映し出されていたが、今回のアウェイの会場も“挑戦者”には厳しい環境だった。
今回のホンダセンターは米国カリフォルニア州・アナハイムで、ヒスパニック系の住民も多く、観客はフィゲイレードに大きなブーイングを浴びせた。しかし、前王者は最後に笑うことに特別な喜びを感じていたようだ。
The God of War came and conquered 🏆🇧🇷
— UFC (@ufc) January 23, 2022
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試合後、フィゲイレードは「この会場には温かさを感じるよ(笑)。みんなが僕に怒鳴ったり、悪態をついたりするのが好きなんだ。僕はメキシコをとても愛しているし、大切にしているから、ブリトーを食べてメキシコをどれだけ愛しているかというビデオを作ろうと思っているんだ」と笑顔を見せた。
「彼をノックアウトしたかったし、観客もそれを感じているように感じた。あと30秒あれば、彼を倒せたと思う。彼は少し感覚を失っていたように感じていた。ブザーに救われたような感じだった。彼の魂が身体から抜けてしまったようで、あと30秒あれば仕留められたと思う」
今回の3度目の対戦に向け、アリゾナ州スコッツデールで元2階級制覇王者のヘンリー・セフードとキャンプを行ってきたフィゲイレードは「チャンピオンシップラウンド(4R~)に進出できるようにしてくれたことに、深く感謝している」と語った。
"Tonight I showed that I deserve to be a champion."
— UFC News (@UFCNews) January 23, 2022
Deiveson Figueiredo (@Daico_Deiveson) is proud of his victory over Brandon Moreno at #UFC270 🔊⬆️
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試合後のオクタゴンでのスピーチでは、モレノとの4戦目を歓迎したが、今後のスケジュールを再考したときに、心境に変化もあるようだ。
「ブランドンは、僕に再戦のチャンスを与えなかった。アレッシャンドリ・パントージャが怪我をした以外は、彼はその気がなかったはずだ。だから、UFCは彼に試合をさせたんだ。これから2カ月間、彼がうまく振る舞えば、この件は解決するだろうね」
次戦について、フィゲイレードはフライ級6位のカイ・カラフランスを指名している。
「彼はコディ・ガーブラントをノックアウトしているから、僕がノックアウトしたい相手だ。これ以上、コーディと戦うのは僕の利益にはならないから、次の相手はカイ・カラフランスだ」
とはいえ、モレノとは1勝1敗1分け。4度目の対戦の可能性はゼロではないようだ。
「良い試合なら、彼が良い振る舞いをするなら、そして米国でガツンと来るペイパービューとして行えるなら、ここが僕の戦う場所、ここが僕の稼ぎたい場所になるだろう。ブランドンは、私が彼の最大のスポンサーであることを話していた。私は、彼からそれを奪うつもりだと言ったんだ。だから、ブランドンと戦うことは、僕にもっとお金をくれることになるね」と、フィゲイレードは最後に付け加えている。