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2022年1月16日、東京・後楽園ホールで開催されたプロフェッショナル修斗公式戦に、元修斗世界フライ級王者で、大晦日にRIZINバンタム級ジャパンGP優勝を果たした扇久保博正(パラエストラ松戸)が来場。ケージの中で凱旋の挨拶を行った。
「修斗の皆さん、ただいま!」と、修斗ファンにマイクで挨拶した扇久保は、続けて「大晦日、僕は日本で一番幸せな男だったと思います。でも優勝して真っ先に一人の選手が頭に浮かびました。その選手を倒すためにRIZINを選んだので、その選手を倒したらこのリングに戻って来ます。修斗最高!」と、笑顔で語った。
「真っ先に頭に浮かんだ一人の男」とは、もちろん堀口恭司だ。
扇久保は、2010年9月以降に、非公式試合のTUFも含めMMA26試合を行い、敗れたのは、朝倉海とTUF決勝のティム・エリオット、そして堀口恭司の3人のみ。うち朝倉海にはリヴェンジを果たした。残すは、2013年の修斗&2018年のRIZINで2度敗れている堀口と、対北米のみ。
大晦日の試合後、GPベスト4のなかで最高齢34歳での制覇に「年齢は関係ないんだってところを見せられたと思います」と語った扇久保は、「僕がもう一人リベンジしなければいけない相手がいる。堀口選手ともう一度やることが目標ですし、来年コロナが明けて海外の強い選手たちが入ってこれれば、その選手たちを日本代表として迎え撃ちたいと思います」とはっきり、堀口へのリヴェンジが次の目標であることを明かし、朝倉同様に「忘れられない」相手であることを語っている。
1月21日に発売される『ゴング格闘技』(NO.318)では、扇久保の優勝ロングインタビューを行った。18歳での上京から、16年の総合格闘技キャリアを結集しての栄冠を掴むまで、そして自身のスタイルを確立し、葛藤を乗り越え、自分を受け入れるまでの旅を語った堀口は、本誌の取材にこう語っている。
「まだやりたいことはいっぱいあります。堀口選手もそうだし、Bellatorもそうだし、やっぱり修斗なんです。修斗に戻って、僕のことを知ってくれたファンの人たちを修斗に連れて行って、満員の会場で試合したい」
そんな扇久保は、1月23日(日)の「石渡伸太郎引退興行 漢塾~継承~」で、2019年12月31日に「RIZINバンタム級王座挑戦者決定戦」として拳を交えた石渡伸太郎とのエキシビションマッチで、大晦日以来の動いている姿を、ファンに披露する予定だ。