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【RIZIN】八乙女光「格闘技の芸術性も認めて」×ケンコバ「RIZINは大河ドラマ」×中川翔子「格闘技は沼、ドハマリしてます」=大晦日RIZIN

2021/12/28 10:12
【RIZIN】八乙女光「格闘技の芸術性も認めて」×ケンコバ「RIZINは大河ドラマ」×中川翔子「格闘技は沼、ドハマリしてます」=大晦日RIZIN

(C)RIZIN FF

 2021年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』。この大晦日の格闘技の祭典が、フジテレビ系列にて18時から全国放送される(31日13:50~14:45に事前番組も放送)。

 全16試合中、5試合が生中継を予定している同大会に向け、フジテレビでは事前番組として、ケンドーコバヤシ、中川翔子、八乙女光(Hey! Say! JUMP)が、RIZINの魅力、注目カードなどを語っている。

 番組収録後、ゲストの3人が鼎談。本誌では、クラヴマガやジークンドー、カリの経験者である八乙女に、さらに格闘技の魅力を聞いた。

フェイスオフで迫力があった萩原京平選手と“怪物くん”の試合が楽しみ(ケンコバ)

――RIZIN大晦日大会に向けた事前番組収録の率直な感想をお願いします。

ケンコバ 本当に毎年のことなんですけど、11月、12月と、世の中で一番しんどい人って榊原(信行CEO)さんちゃうかなと思ってるんです。だから、榊原さんに今回の番組も出ていただくの大変やなと思ってたんですけども、いっぱい見どころを語ってくださって、より本番が楽しみになりましたね。

中川 もうこの事前特番の時点で、本当に楽しみすぎて手が震えるくらいで。この1年で本当にRIZINにドハマリして、こんなにも格闘技ってすごくロジカルで頭も使うものなんだって。それぞれの選手にいろいろなドラマがあって、怪我があったり、人生をかけて、命をかけて、こんなふうにたぎるものを見せていただけているんだと感じています。本当にいま、お仕事以外の時間、ずっとRIZINの勝敗予想とか、試合とかを追っていくのがすごく面白いので、周りでも女性の格闘技ファンの方──さっきも北乃きいちゃんと、ずっとRIZINの大晦日の話、勝敗予想とか、サトシ・ソウザ選手についてずっとLINEしてたんです。女子の格闘技仲間ももっと欲しいなと思うので、大晦日、いろいろな方と一つになれる日になりそうで、本当に楽しみですね。

――八乙女さんもかなり熱く語ってましたが。

八乙女 テレビとかメディアで格闘技のお話をするのは本当初めてだったので。

ケンコバ ほんま、収録現場の合間はしてるんだけどね。

八乙女 そうですね(笑)。ずっとケンコバさんと話してましたけど。それ以外で格闘技について吐き出すところが、何も知識のないマネジャーさんという状況だったので、やっといっぱい思いを吐き出せて、それを吸収してくれる方が、この番組にはたくさんいて、すごい楽しかったですし、榊原さんの選手への愛もすごい伝わって、RIZINという大会は素敵だなと改めて思いました。

――皆さん、それぞれにとっての今回のRIZINの注目の試合を教えてください。

ケンコバ いろいろあるんですけど、強いていえば、萩原京平選手対鈴木博昭選手、“怪物くん”の試合は、単純に楽しみですね。記者会見でのフェイスオフが一番迫力があったんで。本来やったらああいう2人には近寄らないんですけども(笑)、試合ってことで存分に間近で見たいと思います。

八乙女 僕の注目は……ほんとう全カードですけれども、でも、本当に今回しか見られないという意味でいうと、三浦孝太選手のデビュー戦ですね。卵から出てくる瞬間というのは今回しか見られないので。デビュー戦って、貴重な時間ですし、お父さんと同じ19歳デビューというのもドラマチックですし、そのドラマをすごい見たいなと思っています(※番組内で八乙女は三浦の動きを見て「身体が出来ていますね。攻撃の散らし方とか目が離せないです」とコメント)。


【写真】三浦孝太の真紅のジャケットは父カズが用意していたもの。

中川 私も選ぶのがすごく難しいですけど、ホベルト・サトシ・ソウザ選手が、どんな鮮やかな戦い方をするのかというのと、矢地祐介選手もいま“ブランニュー”で生まれ変わっている瞬間なので、すごい濃い大晦日になりそうです。

 それに、やっぱり朝倉未来選手と斎藤裕選手の試合。お互い怪我のリスクがある中で試合を受けたというのがすごく男らしくて。この1年でものすごくトレーニングを積み重ねて、生まれ変わった未来選手と、そして、もう本当にこの1年バチバチやり合って、『華が無い』とかいろいろ言われた中でも、いぶし銀としての色気というか、魅力をどんどん身につけている斎藤選手。やっぱりここはもう無骨に勝ちに行くのか。それとも未来選手がリベンジするのか、これ本当に勝負論があって、いろいろな人がこの試合について話し合っているのがたまらないですね。『どっちが勝つと思う?』みたいなことをRIZIN好きな人と話すのが、今すごい幸せで。

 さらに、何といってもバンタム級トーナメント──ごめんなさい、ちょっと熱くなって長く喋りすぎですかね(笑)。16人で始まりバンタム級トーナメントを最初からずっと見てると、本当に番狂わせと、そしてやっぱりみんな怪我をしながらもここまでやってきた、そういう中で、今までとは違った戦い方もそれぞれにすごく見えてきたので、この大晦日に朝倉海選手が、今度は3度目の正直にするのか(※2019年の大晦日はマネル・ケイプに、2020年の大晦日は堀口恭司に敗れている)。瀧澤(謙太)ダンスが炸裂する可能性もあるし。やっぱり扇久保(博正)選手が全員“漬物”にする可能性もあるし。やっぱり井上選手は“地獄のエンジェル”で、いろいろな方からの勝敗予想で『井上選手、かなり強い』と言われているので、相当盛り上がりますね。大晦日のトレンド1位は、紅白よりもこの『バンタム級トーナメント』になるんじゃないでしょうか。

ちょっとでも選手のことや格闘技のことを知っていると、より何倍も面白くなるというのが分かってきた(中川)

――RIZINの魅力というのはそれぞれどこにあると思いますか?

ケンコバ 僕はありがたいことに、旗揚げ大会から見させていただいていますし、前身であるDREAMもPRIDEも見てきました。大河ドラマみたいなところがありますもん。大河ドラマって、見始めたら途中で降りることができないじゃないですか。もう僕にとってRIZINはその域に達してますね。特に年末はすごいなといつも思いますけども、それが通年続いてる。今はもう“シーズン”いくつになるんですかね。2015年から7年、ナンバーシリーズだけで33回になりますもんね。

――その大河の流れが、PRIDEやDREAMから続いていると。

ケンコバ そう。だから、もう降りることがないでしょうからね。やっぱり僕が80歳くらいになったときに、近所の10歳くらいの子に語り継いでやりたいですもん。“こんな試合があったんだよ”って、語り部になるまで見続けていこうと思います。

【写真】2015年12月29日のRIZIN旗揚げ戦SARABAの宴に続く、31日のIZAの舞いに出場した武尊

中川 やっぱり本当に今年はいろいろあったなかでも、日本の選手たちの中でもこんなにドラマがあったり、組み合わせによって、この選手は誰に勝ったことがあって、でもこの選手は誰に勝ったことがあり……ということを考えると、本当にフェザー級とかも、一発で全然ひっくり返ることもある。そういうことをずっと考えているのが本当に楽しくて。だから、このRIZINに出会えたおかげで、一生ものの趣味ができました。映像で見たりはしていたんですけど、大晦日も実際に観戦したときの音とかがすごくて、仲間でみんなで語り合う友情だったりもあって。

 あとは、すごくRIZINにハマったきっかけって、YouTubeとの相性がすごくいいことなんです。選手それぞれもYouTubeされていたり、RIZINのチャンネルの『RIZIN CONFESSIONS』。これを見たら、全員格闘技好きになりますよね。勝った選手も負けた選手もドラマがあって、そこに人生を賭けているんだということがすごく分かるんです。あの映像でサトシ・ソウザ選手の性格の良さとかすごく伝わってきて、とにかくいいから見てって、勧めたいのが『RIZIN CONFESSIONS』です。


【写真】6月東京ドーム大会に続いて、大晦日も中川はリングアナウンサーを務める。

――掘れば掘るほど魅力的だと。

中川 沼ですね、果てしなく。以前、この選手はDEEPでこんな勝ち方してたんだとか、修斗ではこうなんだとか。ムエタイの試合とかまで見始めちゃって、止まらないです。大晦日までなるべく健康にいなきゃいけないので、睡眠時間はなるべく削らないように(笑)。だけどいっぱい勉強して楽しみたいです。ちょっとでも選手のことや格闘技のことを知っているほうが、より何倍も面白くなるというのも分かってきたので、もっと勉強したいです。

八乙女 いつどのタイミングで見ても楽しいというのが、やっぱりこの格闘技で。人に勧めて、見るようになった人も、いまなら過去の試合とか振り返ることも出来ますし、ほんとうにいつ見始めてもいいんです。特に今回のカードは、本当に初心者の方にも優しいようなカードが揃っているんじゃないかなと。本当に無敵であるという天心選手の誰が見ても分かりやすい試合から、どっちが勝つか分からないという“裏メイン”の萩原選手と怪物くんの試合だったり、そういう珍味からまっすぐ美味しいものまで揃っているので、そこを楽しんでいただきたいなと思います。

ケンコバ 大晦日大会の良さはそこもありますよね。普段、興味がない人も魅きつけられるカードがあるという。

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