2019年6月9日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.61』のセミファイナルで、INNOVATIONスーパーバンタム級王者・安本晴翔(橋本道場)とREBELS-MUAYTHAIフェザー級王座決定戦を争う栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)が、5月28日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。
元々攻撃力には定評があった栗秋だが「いい環境にいられることも含めて凄くいい練習ができています。スピードとパワーが上がってきているので倒せる、魅せる試合ができると思っています」と本人が語るように、ミット打ちで披露したパンチ、キック、ヒジ打ちはかなりの破壊力を感じさせた。
クロスポイント吉祥寺のプロ合同練習はハードなことで知られ、「自分の中では全然ついていけてないですが、それなりに頑張っています。東京へ来た当時だったら僕なりに頑張ろうという気持ちだったが、僕なりではついていけないレベルにいるので、それ以上に頑張ろうという気持ちになっています」と必死に食らいついているようだ。
新たに日菜太と同じトレーナーのパヤックレックとコンビを組み、「朝も一緒に走ってくれますし、仕事時間以外は動かない人なのに走ろうと誘ってきてくれます。少しでも強くさせてあげようというたーちゃん(ニックネーム)の気持ちも考えて、期待に応えたい気持ちで練習に取り組めています」と、トレーナーの熱心さに動かされているようだ。
その成果として「ミットを打ち込む時の感覚が違う。これ当たったら倒れるというパンチもありますし、蹴り技もだいぶ上がっている感覚があります。全然前と違う印象がありますね。クロスポイントに移籍してきて軸が強くなっているのがある。あと気持ちが強くなったのはあります」と、以前との変化を明かす。 対戦する安本については「これといった印象はないです。テクニックも実績もあるらしいですが、踏み台になってもらう。あくまでも僕がスタートを切れるようになりたい。この対戦相手を倒してのスタートは本当にいいスタートを切れるというのがある。相手は削ってくるタイプだと思うので、魅せる試合、倒す試合を教えてあげようと思う。彼は判定が多いと思うので、倒し方をしっかり教えてあげますよ。今後のことを考えると、この対戦は両者にとって次の糧になる」と、倒し方と魅せ方を教えてやると豪語。
テクニックでいなすタイプは「得意じゃない」と言うが、「あまり考えたことがないですね。あまり気にしません。蹴り技も上手いし、ハイキックでキャット(当初戦う予定だった浜本“キャット”雄大)を倒しているので、蹴り技には気を付けながらパンチと蹴りで対抗していきたい。相手は蹴って組んでくるので組んでくるところにヒジを合わせて倒したいです。ヒジで切って、なおかつ左フックで倒すのがいいですね」と、倒して勝つ自信は十分。
今回はメインを同門の鈴木宙樹が務め、REBELSの新世代(鈴木は20歳、栗秋は24歳)が大会を締めくくる立場にいる。そのことについて栗秋は「2人の試合が上で組まれて時代が変わってきたのかなっていうのがある。これまで日菜太さんたちがレベルスを盛り上げてきたので、その人たちの想いも背負って戦っていきたい。レベルスを他の団体に負けないくらいにしていきたいです。僕はレベルスの大会を東京ドームで開きたい。僕はレベルスを上げてレベルスを日本、世界にもっていく、そんな存在になりたい」と、さらにレベルスのステイタスを上げていきたいと語った。
「会長がならせたい自分になるのが当面の目標で、次はそれ以上になりたい」という栗秋が、「昔からやってみたかった」というのが元シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹だ。「KNOCK OUTでフェザー級トーナメントをやってもらいたいし、その前にレベルスで内藤選手とやってみたい」と対戦に意欲を燃やした。
また、今大会には応援団が約100人来るが、その内の9割が女性だというイケメンぶりも発揮。「九州時代からレベルスのベルトは狙っていました、梅野源治選手が戦っていて自分が小さく見えた。羨ましいし、輝いて見えた。自分もそういう存在になりたいなって。しっかりベルトを獲って、早く女優と結婚したい。その夢に近づいています」と、最後は軟派な発言で締めくくった。