2021年12月9日(木)、大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』の追加カード発表会見が行われた。
フェザー級(-66.0kg)で、朝倉未来(トライフォース赤坂)と斎藤裕(パラエストラ小岩)の再戦が決定した。
▼フェザー級(-66.0kg)5分3R
朝倉未来(トライフォース赤坂)
斎藤 裕(パラエストラ小岩)
両者は、2020年11月21日の「RIZINフェザー級王座決定戦」で対戦。朝倉が左で2度、斎藤に片手をマットに着かせるなか、斎藤も2度のテイクダウンを奪い、打ち合いで退かず。判定3-0で斎藤が勝利。斎藤が同級王者となっていた。
右目を腫らした斎藤だったが、ジャッジは3者ともに「ダメージは相殺された」と判断。インパクトでも差がついておらず、「アグレッシブネス」「ジェネラルシップ」で勝った斎藤がベルトを巻いている。
その後、朝倉は2020年大晦日に弥益ドミネーター聡志を1R KO。2021年は6月にクレベル・コイケに三角絞めで一本負け後、10月2日に「RIZIN LANDMARK vol.1」で萩原京平に判定勝ちで復活を遂げている。しかし、11月20日の「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」で左膝の半月板を負傷。大晦日出場が危ぶまれていた。
一方の斎藤は、朝倉戦後、2021年6月にヴガール・ケラモフに判定2-1で勝利。2021年10月24日の横浜大会で、DEEP王者の牛久絢太郎と対戦し、2Rに跳びヒザ蹴りを受けて右瞼をカット。ドクターストップによるTKO負けでベルトを手放している。
会見に出席した朝倉は「ここ2~3年で日本国内の総合格闘技の認知度が凄く上って来ていて盛り上がっていると思いますが、大晦日は格闘技が一番盛り上がる日だと思うので、盛り上げるために出場を決めました。斎藤選手とは1年越しなんですがどちらも多分強くなっていて勝負論のある試合になるんじゃないかなと思いますので楽しみにしていてください」と挨拶。
斎藤は「いろいろ海外の選手が入ってこれなかったり、いろいろな事情がある中で、RIZINだったり他のファンの方たちが僕と朝倉選手の試合を望むのであれば、それが盛り上がるのであればやる意味があると思います。1年前にやっていますが今回全く違う展開になると個人的には思っていて。そういう意味でも凄く盛り上がると思ったので出場することを決めました。とにかく会場を盛り上げて世間に届くような戦いにしたいと思います」と話した。
ともに怪我を負っての大晦日出陣となるが、朝倉は「怪我なんてありましたっけ?(笑)僕のことより斎藤選手の眉毛の傷が開かないか聞いてください」と語り、斎藤も「傷は見て分かると思うんですけれど、傷跡が残っています。けれど、開いたら仕方ないと思いますし、練習でも開く可能性はあると思いますけれど、それも込みでやると言ったので問題ないです」と語った。
再戦に向け、10月の萩原京平の試合を生観戦した斎藤は、朝倉の進化を「テイクダウンを織り交ぜながらグラウンドの展開でコントロールしていたなっていう印象があります」と評価。
朝倉は、牛久戦でベルトを奪われた前王者について、「レベルの高い試合だったと思いますね。でも斎藤選手が終始押していたと思うんですけれど、カットで負けたということでもう1回やったら分からないような実力的には斎藤選手の方が上なんじゃないかなと思います」と評した。
そのうえでどのような試合展開になると思うか。朝倉は「前回の試合も含めて凄く研究してきているので、相手が希望するような試合にはならないと思っています」とし、斎藤は「前回やってまだ出してない技もあるんですけれど、そういった技とかを考えると全く違う展開になるかなと思っていたり、試合へ向けてまたいろいろと対策というか武器を持って挑むつもりでいるので前回とは一緒にならないかな」と、両者とも前回と同じような試合にはならないと口を揃えた。