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【K-1】「下馬評では99対1ぐらい斗麗有利」森坂陸は「逆にモチベーションを上げてくれてありがとう」

2021/11/24 15:11
【K-1】「下馬評では99対1ぐらい斗麗有利」森坂陸は「逆にモチベーションを上げてくれてありがとう」

練習期間を置いての再起戦に臨む森坂。連敗からの脱出なるか(C)K-1

 2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのフェザー級3分3R延長1Rで斗麗(WIZARDキックボクシングジム)と対戦する森坂陸(エスジム)が公開練習を行った。


「過去一といっていいぐらいめちゃくちゃ調子が良くて減量もうまくいって練習もバッチリ」と自信を見せる森坂は、その言葉通り、この日の公開練習で見せたサンドバック打ちでスピーディなパンチと蹴りを披露し、好調ぶりをアピールした。前戦となった3月の軍司泰斗戦では2Rに飛びヒザをもらってダウンを喫し、昨年11月の新美貴士戦に続いて2連敗となった。約9カ月ぶりの試合間隔が空くことになったが、これは森坂自身が希望したものだった。

「あんなにちゃんとしたダウンをしたのは初めて。納得のいく負けで完敗でした。自分の力不足の箇所が分かった試合になったので、この半年以上の間でそこを修正しようと思いました。“このままじゃ強くなれない、環境を変えなきゃいけない”と思った」と感じた森坂は、軍司のいるK-1ジム総本部に出稽古にいくようになったという。

「6月から10月末まで月に1・2回行かせてもらって、負けた相手だからこそ、そこに行く意味がありました。軍司選手とガチガチのスパーをやらせてもらって、そんなに差がなくなったかなと自分では思えるようになったので、強くなった自信もついてきました。去年は自分のジムではトレーナー業が忙しくて練習時間が取れず、空いている時に練習をしていた状況でしたが、今はうまい具合に練習時間を無理やり作って試合がない時でも毎日練習できた上に、出稽古で実戦練習を半年間できました」


 対戦した軍司から受けたアドバイスもあったのだろうか。それについては「同じ階級ですし、もし今後僕が軍司選手のところに追い付いたらもう一回戦うこともあると思うので、そんなに仲良くは話してません。僕が絶対に勝てるというレベルには達していないけど、軍司選手はトップ選手なので今回やる相手よりも強い。あの人の攻撃をもらっていたら次の相手は全然怖くない自信も付きました。ウィークポイントとかは言われてないが、自分の中で掴んだものはかなり大きなものがありました」と軍司とスパーすることで大きな手応えもあったようだ。

 その他にも、この休養期間には「私生活から自分が今までにやってきてないことをやってきて自分を磨くために色々と取り組んできたことで、自分に自信が付いた期間でした。自分は内気な性格ですが、実際は目立ちたがり屋。それが表に出るようなことをしてきた。詳しくは言えませんが。それで応援してくれる方も増えたし、人脈も広がった。この9カ月間は凄く意味のあるものでした」と自分を成長させる出来事もあったという。

 今回対戦する斗麗については「オールマイティで文句なく強い選手。ですが、気持ちは俺の方が強い。彼は後半落ちるタイプで、試合を見ると顔に出る選手だなと。1Rは勢いがあるけど、段々と下がるイメージがあります」と印象を語りつつ「僕は1、2Rは苦手なんですが、2、3Rに上げていく力は僕にはあるので、そこを狙おうかなと、でも今回は1R目からどんどん突っ込むという練習をしてきたので最初からぶつかろうかなと思います。今までにない姿をみてもらいたいですね」とこれまではスロースターターだったが、今回は序盤から仕掛けていきたいとも話す。


 斗麗は京都出身だけにアウェーでの戦いとなることについては「自分はアウェーの状況は好きですし、気持ちが上がります。あっちは数百人の応援がくるかもしれませんが、僕の応援は数十人でもわざわざ東京から来てくれる人もいます」。

 そのうえで「下馬評では99対1ぐらい斗麗有利だと思われているが、逆にモチベーションを上げてくれてありがとうという感じです」と続け「どちらかが倒れる試合をしたいですね。今までのように距離を取る戦い方をあまりするつもりもないので、気持ちで打ち合いにいく。テクニックというよりは気持ちの勝負。倒し合いをしたい」とバチバチの試合も予告する。

 今大会ではK-1フェザー級タイトルマッチが行なわれ、王者・椿原龍矢と挑戦者・軍司が対戦するが「自分はどっちにも負けていて文句なしのタイトルマッチ。自分は何も言える立場ではないですが、今回勝てば二人に一歩でも近づけると思います。必ず近づいて見せるという気持ちでいます」と、もちろんK-1のベルトも狙っている。その一方で「来年はKrushのベルトに王手をかけたいですね。Krushのベルトは1年前に獲れそうで獲れなかったもの。すぐにでも新美選手にリベンジしたいという気持ちはありますが、新美選手には防衛し続けてもらって、『次の挑戦者は俺じゃないですか?』と言えるところまでいきたい」と来年の目標も語った。

 最後にファンにメッセージを求めると「大阪はめちゃくちゃアウェイですが、自分の存在を知ってもらってファンになってもらいたい。他の選手とはかぶらない 僕のスタイルを見て下さい。どんな試合をするのか楽しみに!」とした。

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