▼第1試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R
〇ハン・ズーハオ(中国)
[判定3-0]
×ビクター・ピント(フランス)
ハンは散打出身でムエタイを中国で学んでいたが14歳でタイへ移り本場でムエタイを学んだ。ONEには7月27日から参戦し、2019年2月にはONEムエタイ世界バンタム級王座決定戦をノンオーと争ったが判定負け。前戦は2020年10月にモハメド・ビン・マムードを3Rに左ストレートでKOした。また2017年10月には中国で、2月の『DEEP 100』でMMAデビューした雅駿介と対戦し、KO勝ちを収めている。2021年3月にはアダム・ノーイを判定で降した。戦績は63勝18敗。
ピントはGloryを主戦場に戦っていたが、2018年10月の試合を最後に2020年1月からはONEに主戦場を移した。しかし、現在は3連敗中。ズーハオに敗れているアダム・ノーイにも黒星を付けられている。ルンピニースタジアムで志朗とも戦っているという。戦績は76勝32敗。
1R、ハンは左ストレートをヒットさせると一気に前へ出て左ヒジを連打で叩き込む。体勢を立て直したピントは逆に前へ出るとジャブ、左ミドル。ハンはよく見ながらピントのガードの隙間からパンチをねじ込む。残り30秒を過ぎたところでハンが左右ストレートを叩き込むと右ストレートでダウンを奪う。ケージを背にするピントに次々とストレート&フックを叩き込むハン。
2Rが始まってすぐ、ハンの右ローに合わせてピントが左フックでダウンを奪い返す。立ち上がったハンは前へ出ると右の強打を叩き込み、足払いでコカす。ピントの左フックに対してハンが左手を伸ばしたところでアイポークとなり、試合は中断。再開後、前に出るハンはピントをケージに追い込む。ピントは左フックを狙い撃ち、ハンは顔面とボディへの右ストレートと左右のヒジ。
3Rも前に出るのはハン。ピントは待ちの姿勢でジャブやミドルを出しつつ、左フックを狙う。ハンは力強い右ストレートと左フックを叩き込む。ハンの右をブロックして左ミドルを蹴り返すピント。ハンは度々そのミドルをキャッチしてパンチを入れようとする。ピントの右ハイをもらっても前に出るハンだが、ピントは試合を流し始める。途中には勝利を確信したかのようなガッツポーズも。
判定3-0でハンの勝利がコールされると、ピントは「信じられない」との表情を浮かべてオーバーリアクションで判定への不満をあらわにした。