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【UFC】ウェルター級王者ウスマンが5度目防衛に成功、女子ストロー級王者ナマユナスがウェイリーに5R判定勝ちで初防衛、ゲイジーがチャンドラーを降す

2021/11/07 11:11

▼UFC世界女子ストロー級選手権試合 5分5R
○ローズ・ナマユナス(米国)王者・11勝4敗(UFC9勝3敗)
[判定2-1] ※49-46, 48-47, 47-48

×ジャン・ウェイリー(中国)挑戦者・21勝3敗(UFC5勝2敗)
※ナマユナスが初防衛に成功

 コ・メインイベントは、UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ(5分5R)。王者は2021年4月の前戦でウェイリーを左ハイキックで破ったナマユナス。前王者で挑戦者のウェイリーは1位。

 これまでヨアナ・イェンジェイチック、ジェシカ・アンドラージと2度のダイレクトリマッチに勝利しているナマユナス。

 2019年8月にアンドラージを1R TKOに降し、中国人及び東アジア人史上初のUFC世界王者となったウェイリーは、2020年3月のヨアナ戦の死闘をスプリット判定で制して初防衛に成功。コロナ禍を経て、2021年4月に1年ぶりの試合でナマユナスに1R KO負けし、UFC初黒星を喫した。今回の試合に向け、米国で元二階級同時王者のヘンリー・セフードの指導も受けて来た。

 また、今回の女子世界王座戦は、前日計量時からアカデミー賞受賞女優のハル・ベリーが立会人として同席した。

 ハル・ベリーは、NetflixのMMA映画『ブルーズド~打ちのめされても~』で主演と長編監督を務め、この映画にUFCとInvicta FCが協力している。

 同作は、落ちぶれた女性格闘家が再起をかけて戦い、かつて手放した幼い息子との絆も取り戻そうと奮闘する女性版『ロッキー』とも言える作品。ハル・ベリーはヘンゾ・グレイシーの黒帯のロブ・コンスタンスにMMAを習い、スタントマンを使わずに自らアクションシーンを演じ、UFC世界女子フライ級王者のヴァレンティーナ・シェフチェンコとの対戦シーンもあるという。

 1R、ともにオーソドックス構え。右ローのウェイリー。ワンツーで前に出るナマユナス。時折スイッチするとウェイリーのローをかわして長い距離の左右を突く。

 詰めてボディロックテイクダウンはウェイリー! 跳ね上げようとするナマユナスだが、抑え込むウェイリーは下から二重がらみも、足を解いて効かせるナマユナス。中腰からパウンドするウェイリー。足を効かせて立ち上がりを選択したナマユナス。シングルレッグのウェイリーを切ってスタンドへ。

 ウェイリーは左の蹴りもかわすナマユナスが右ローの打ち返し。ウェイリーの打撃の距離を外す。左の前蹴りでウェイリーを崩し、金網に詰めて右ストレートを当てるナマユナス。

 2R、左右スイッチして圧力をかけるナマユナス。脱力してウェイリーを呼び込んで左右を当てるナマユナス。左ハイを打ってからのウェイリーの組みをナマユナスは剥がして左ハイ! その蹴り足を取ってテイクダウンはウェイリー。中腰からパウンド。しかしナマユナスも立ち上がる。

 右で差して大内刈を狙うウェイリー。しかしヒザを打つウェイリーの際でボディロックテイクダウンはナマユナス! ニアマウントになりかけるナマユナスを右足を戻して突き放すウェイリー。

 3R、右の高い前蹴りを見せるナマユナス。圧力をかけるとウェイリーは右ロー。ウェイリーの左ローに右ストレートを合わせるナマユナス。徐々に圧をかけるナマユナスにウェイリーのバックフィストは空振り。右ストレートを当てるとウェイリーの左は空振り。さらにナマユナスはジャブ。右を振って組むナマユナス。突き放すウェイリー。

 近い距離になって左を当ててウェイリーに尻餅を着かせたナマユナス。ウェイリーは組むが、突き放すナマユナスは右ジャブのダブルで前に。右を強振するウェイリー。しかし左の打ち合いはナマユナス! ここでウェイリーはシングルレッグテイクダウン! マウントを奪ったところでブザー。

 4R、ウェイリーの右ローに右ストレートを狙うナマユナス。しかし左の蹴りは掴んだウェイリーがテイクダウン。下からの蹴り上げですぐに立つナマユナス。圧力をかけて左のかけ蹴りを見せるナマユナス。

 かわすウェイリーはニータップからバックテイク! リストを巻き込むナマユナス。右足をかけるウェイリーは両足はかけられず。ナマユナスは足を掴んで正対して上に。ウェイリーはデイープハーフからスイープを狙うが、トップキープはナマユナス。

 マット中央。インサイドガードから細かいパウンドはナマユナス。蹴り上げで立とうとするウェイリーを担ごうとするナマユナス。中腰からパウンド狙い。ここはウェイリーは足でガード。ナマユナスは左のパウンドでブザー。

 5R、サウスポー構えから入るナマユナスはマウスピースをつけ忘れ、装着して再開。ウェイリーの左ハイをかわすナマユナス。ウェイリーは右ロー。ナマユナスのワンツーに組みに行くウェイリーだが深追いはせず。

 鋭い踏み込みから小外がけでテイクダウンはナマユナス! ハーフガードのウェイリーは外掛けから足関節狙いも察知するナマユナスはインサイドガードに。背中を着かされたウェイリーは蹴り上げから立ち上がろうとするが、さばいて中に入るナマユナスは左で脇差しパス狙い。足を戻すウェイリー。「USA」コールの中、アウェィのウェイリーは下からヒジ狙い。片足を超えかけたナマユナス。いったん体を離し、足に蹴り。再びインサイドガードに入り、パウンドを打ってナマユナスが上でブザー。右手を挙げる。

 判定は2-1(49-46, 48-47, 47-48)で王者が初防衛に成功。ナマユナスの腰にハル・ベリーがベルトを巻いた。

 勝者ナマユナスは「自信はありました。勝ったと思いました。最初の2Rは接戦だったけどあまり気にしなかった。彼女は成長して戻ってきたのでタフになると思っていました。ジムにベルトを持ち帰ってこれから考えます」とコメント。

 米国でヘンリー・セフードらと練習してきた敗者ウェイリーも「出来ることはすべて100%、やりました。ローズにおめでとうと言いたい。ニューヨークで試合が出来て幸せです。いまは満足な気持ちです。中国のファンもたくさん来ていただきありがとうございました。皆さんのインスピレーションになれるような選手になりたい、障害を乗り越えるような選手になっていきたいと思います」と充実の表情で語った。

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