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【UFC】3大王座戦がフィニッシュ決着! ウスマンがマスヴィダルをKOで4度目防衛に成功! 女子ストロー級はナマユナスがウェイリーを78秒 衝撃KO! 女子フライ級は王者シェフチェンコが圧勝

2021/04/25 09:04
 2021年4月24日(日本時間25日)、米国フロリダ州ジャクソンビルにあるVyStarベテランズ・メモリアル・アリーナにて「UFC 261: Usman vs. Masvidal 2」が、1万5千269人の観客を動員して開催され、330万ドルのゲート収入を記録した。  メインカードでは、UFC世界ウェルター級王者のカマル・ウスマン(ナイジェリア)が、ホルヘ・マスヴィダル(米国)を迎えて防衛戦に挑む再戦のほか、ジャン・ウェイリー(中国)vs.ローズ・ナマユナス(米国)のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチ、ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス)vs.ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)のUFC世界女子フライ級タイトルマッチという3大王座戦が行われた。 [nextpage] UFC 261: Usman vs. Masvidal 2 速報 現地時間2021年4月24日(土)、日本時間25日(日)米国フロリダ州ジャクソンビル/VyStarベテランズ・メモリアル・アリーナ 【メインイベント】 ▼UFC世界ウェルター級選手権試合 5分5R〇カマル・ウスマン(ナイジェリア)169.5lbs/76.88kg[2R 1分02秒 KO] ※右ストレート×ホルヘ・マスヴィダル(米国)170lbs/77.11kg※ウスマンが4度目の王座防衛に成功  UFC世界ウェルター級タイトルマッチ。王者ウスマンに、4位のマスヴィダルが挑む。2020年7月以来の再戦。前戦では、スクランブル参戦のマスヴィダルをウスマンがテイクダウンから削り続けて判定勝ちしている。  ウスマンのセコンドにはフランシス・ガヌー。マスヴィダルのセコンドには、前回つけなかったATTのマイク・ブラウンがつく。フロリダATT所属のマスヴィダルには大歓声、ウスマンの入場にはブーイングが沸く。  1R、ともにオーソドックス構え。先に左インローはマスヴィダル。さらに前蹴り。ゴールドのネーム入りのパンツを履く王者ウスマンは右ストレートを当てる。  頭を下げて右ロングフック、左ボディストレートはウスマン。跳びヒザを突くマスヴィダル、その2度目をキャッチしたウスマンがテイクダウン!   インサイドに入れるマスヴィダルの腰を殺すウスマン。アウェイのブーイングの中、ウスマンは抑え込もうとするが、下からのマスヴィダルのヒジに大歓声。  ケージまで這うマスヴィダルは上体を立てるが、先に立つウスマンが上から圧力。バックテイクを狙うが、それを突き放すマスヴィダル!  大きな振りになるウスマン。マスヴィダルは右カーフキックを当てるマスヴィダルはワンツーからさらに右跳びヒザも。ブロックするウスマン。  ブザーに両者は睨み合う。  2R、関節蹴りを狙うマスヴィダル。さらに左インロー、そして右ロー。さらに右から左を打とうとするマスヴィダルに、ウスマンはその右手を左手で押さえつけて、ワンツーの右ストレート!  後方に倒れたマスヴィダルにウスマンは鉄槌連打! マスヴィダルは失神、レフェリーが間に入った。14連勝のウスマンは4度目の防衛に成功。  歓喜のウスマンはケージを越えて、ダナ・ホワイト代表に“見たか?”とタッチ。そして、立ち上がったマスヴィダルに、ウスマンはハグし「リスペクト」と囁き、マスヴィダルもハートマークで応じた。  試合後、ケージのなかで「バイオレンスが見たかったジャクソンビル、フロリダの皆さん、“どういたしまして”」とマスヴィダルのホームの観客に語ったウスマンだが、続けて、「何よりマスヴィダルにありがとう。彼が相手だったから、自分をアップしてくれた。まだまだ強くなる。ヘンリー(フーフト)からアドバイスももらっていた。僕がこの惑星のパウンドフォーパウンドだ」と、マスヴィダルには敬意を示しながら、パウンドフォーパウンドだとコメント。  最後に「みんな、安全に帰ってください」と、ワクチンが広がりつつあるなか、会場に集まった観衆に呼び掛けた。  続けてインタビューに応じた敗者マスヴィダルは「キャリア初のKO負け(※2008年の戦極でホドリゴ・ダムにTKO負け)、地元でこれだけみんなに集まってもらったのに負けた。25分間、レスリング勝負に来ると思っていた。今日は初めてのウスマンだった。すべてを出し切って上回ろうと思った」と試合を振り返った。  さらに、「パパは大丈夫だから、みんな来場ありがとう。何があっても勝っても負けても、クソッと思うこともあるけど、旅路は続く」と語った。 [nextpage] ▼UFC世界女子ストロー級選手権試合 5分5R×ジャン・ウェイリー(中国)王者 114.5lbs/51.94kg[1R 1分18秒 KO]〇ローズ・ナマユナス(米国)挑戦者 114.5lbs/51.94kg※ナマユナスが新王者に  UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ。王者ウェイリーに、1位のナマユナスが挑む。  ウェイリーは少林拳、散打、シュワイジャオ、ブラジリアン柔術等を学び、2013年にプロMMAデビュー。2018年8月にUFCデビューし2連勝。2019年8月に女子ストロー級王者ジェシカ・アンドラージに挑戦し、42秒TKO勝利で戴冠した。  2020年3月の前戦では、元UFC世界ストロー級王者ヨアナ・イェンジェイチックと激闘の末、スプリット判定勝ち。初防衛に成功している。  対するナマユナスはテコンドーをバックボーンに空手、柔術を学び、2013年にプロMMAデビュー。2017年11月にヨアナ・イェンドジェイチェクを1R TKO勝利で破り、王座奪取。5カ月後のリマッチでも返り打ちにした。  しかし2019年5月、二度目の防衛戦でジェシカ・アンドラージにスラムで叩きつけられKO負け。2020年7月のリマッチでスプリット判定勝利し、今回の挑戦権を得た。  1R、ウェイリー、ナマユナスともにオーソドックス構え、左ジャブを突き、左右にステップするナマユナスに、前後の動きはウェイリー。ジャブから左インローを打ち、左右から蹴りに繋ぐ。それをステップでかわすナマユナス。  向かい合い、オーソから左ハイはナマユナス! ガードしたウェイリーの内側を突くハイキックにウェイリーは後方にダウン! うつ伏せに倒れるとナマユナスは鉄槌を連打、レフェリーが間に入った。  立ち上がるウェイリーは、レフェリーに身体を支えられながらも足をふらつかせる。そして状況を理解できていないのか、レフェリーに抗議。  王座奪還のコールにナマユナスは震えながら涙。ケージのなかで「やりました! フゥー、そう、私がベストよ。起き上がって来れないように鉄槌を落としました。個人的にもいろいろ言われました。世界中の人に敬意を持っています。続けていくことが大事です。ベルトを持ち、世界中のMMAのジム、大変でしょうけど、もっと広めていきたいと思っています」とコメント。  王座陥落したウェイリーは「すぐにカムバックできると思っています。まだ言葉でまとめられません。意識はありました。止められたのは早かったかなと思います」と語った。 [nextpage] ▼UFC女子世界フライ級選手権試合 5分5R〇ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス)124.5lbs/56.47kg[2R 3分19秒 TKO] ※パウンド×ジェシカ・アンドラジ(ブラジル)124.5lbs/56.47kg※シェフチェンコが5度目の防衛に成功  女子フライ級タイトルマッチ。王者シェフチェンコに、1位のアンドラジが挑む。  シェフチェンコはムエタイとキックで57勝2敗の戦績を誇るストライカー。2018年12月にヨアナ・イェンジェイチックを下し同級フライ級王者に。2020年11月にジェニファー・マイアを判定で下し、4度目の王座防衛に成功している。  対するアンドラージは元女子ストロー級王者。2020年10月のフライ級転向初戦で、当時同級1位のケイトリン・チュケイギアンを1R TKOに下し、今回の王座挑戦権を手にした。  1R、サウスポー構えのシェフチェンコに、オーソドックス構えのアンドラージ。 「ヴァーレンティーナ」の大きなチャントのなか、負けじとアンドラージが左右で前進。しかしかわすシェフチェンコは、アンドラージの右を掻い潜ってボディロックテイクダウン! 立ち上がるアンドラージの離れ際に右ハイを打つ。  右ジャブを当てるシェフチェンコに、左で差すアンドラージ。右でボディを打つアンドラージに小外がけから崩してテイクダウンはシェフチェンコ! 半ば強引にリアネイキドチョークに入るが、ずらしているアンドラージは外して立ち上がる。  そこにボディロックからヒザを付くシェフチェンコ。アンドラージの腰を引き付けザバ折テイクダウン!  2R、先に四つに組んでいったアンドラージ。しかし右で差すシェフチェンコは回して投げてテイクダウン! ハーフから左で脇差し立つアンドラージは金網に詰める。  シングルレッグからハイクラッチでリフトを狙うアンドラージだが右で小手に巻くシェフチェンコは、差し返して右ヒザを相手の外に置いて、回してまたもテイクダウン! サイドを奪い、アンドラージの左腕を固定し、クルスフィックスでパウンド&ヒジ! 連打にアンドラージの右目尻から出血するなか、打たれ続けるアンドラージを見て、レフェリーが間に入った。  圧倒的な強さを見せたシェフチェンコはこれで6連勝。ケージのなかで勝利の4回転の舞いを見せたシェフチェンコは、ジョー・ローガンからグラップリングは作戦だったのか、と問われ「戦略通りでした。相手を破壊しようと思ってました。グラウンドで彼女が動かなくなって疲れていると思いました。最終的には2Rに仕留められてよかったです。彼女は強いと思ってました。みんな私と戦いたいので待ってます。みんなに御礼を言いたいです。誰にも止められません。ここ(米国)にもキルギスの仲間がいます。グラシアス!」と、満面の笑顔。  2階級制覇はならなかったアンドラージは、「もっとスタンドで打ち合うことを予想していたけど、そうなりませんでした。もう少し打ち合いたかったけど、また練習して戻ってきます」とコメントした。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ユライア・ホール(ジャマイカ)185lbs/83.91kg[1R 0分17秒 TKO] ※右足骨折×クリス・ワイドマン(米国)186lbs/84.37kg  ミドル級9位のホール、11位のワイドマン。当初、2月に組まれていたが、ワイドマンの新型コロナウイルス感染により延期となっていた。  ホールは2020年11月、アンデウソン・シウバのUFC最終試合の相手を務め、レジェンドをパウンドアウト。現在3連勝中。  対する元王者ワイドマンは、13連勝から2015年5月の初敗北から1勝5敗5KO負け。しかし、2020年8月の前戦で、ランカーのオマリー・アクメドフに判定勝ち。再起を飾っている。  1R、ともにオーソドックス構え。右のカーフキックを打つワイドマン。そこに脛を外に向けてチェック(カット)するホール。  1発目の自らの攻撃で、ワイドマンの足首より先が、ゴムのように曲がってしまい、明らかに足が折れたワイドマンはダウンし、悶絶。アクシデントの結果を待つホールは極真出身らしく金網を向いて正座。  2013年12月にアンデウソン・シウバのローをチェックし、アンデウソンのスネを折ったワイドマンだが、今度は自身がブロックされ、足を骨折に。場内に動画が再生されると、大きなどよめきが起こる。  しかし、ワイドマンが担架に乗せられ、退場際に右手を挙げると、ホールは拍手。  ジョー・ローガンからコメントを求められたホールはしばらく無言だったが、「……ワイドマンにリスペクトしかありません。彼は真に最強の男。自分が初黒星を喫し、恐怖を覚えた相手。アンデウソン・シウバにも勝っている。最高の試合を見せたかったけど、申し訳ない。このスポーツの残念なところだけど、この仕事のひとつ側面でもある。これから何が起きても、彼が治ったらまた戦いたい」と言葉を振り絞って語った。  また、試合後、かつてワイドマンのチェックで足を骨折しているアンデウソン・シウバは、自身のSNSで「心からのお見舞いを申し上げたい。信念を持って、一日も早い回復を祈っています。この瞬間、私はあなたとあなたの家族に光と愛と知識を祈ります。このスポーツのファンの皆さん、この素晴らしいファイターの瞬間に敬意を払い、早く100%回復することを祈りましょう。あなたとご家族に神のご加護がありますように」と、早期回復を願うコメントを投稿している。 https://www.instagram.com/mrsweidman/?utm_source=ig_embed [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇アンソニー・スミス(米国)206lbs/93.44kg[1R終了時 TKO] ※右ローキック ドクターストップ×ジム・クルート(豪州)205.5lbs/93.21kg  ライトヘビー級6位のスミス、13位のクルートの対戦。  スミスはUFC9勝6敗。2020年はグローバー・テイシェラ、アレクサンドラ・ラキッチに敗れるも、11月の前戦でデビン・クラークに三角絞めで一本勝ち。  対する豪州のクルートは、DW's Contender Series 2018から2018年12月に無敗でオクタゴンデビュー。2連勝後、2019年9月にミーシャ・サークノフに1R ペルヴィアン・ネックタイで一本負け。その後、ノーランカー相手に2試合連続一本勝ちでランキング入りを果たした。師匠サム・グレコがコーナーにつく。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取るクルート。スミスの前蹴りに右ミドルを返し、右カーフキック。そしてジャブ。しかしカウンターのジャブを突くスミス。左ジャブをダブルで当てる。  さらにジャブで先制するスミス。クルートは右ロー、そこに右ストレートも当てるスミスは左ジャブを的確に当てる。  スミスも右ロー、そこにカウンターの右を狙うクルート。しかし、スミスの2発目のヒザ横の右ローにダウン。すぐに立ち上がりダブルレッグテイクダウンはクルート。立ち上がるスミスに、なおもニータップでテイクダウンはクルート! ブザー。  しかし立ち上がるクルートは左足をマットにまともに着けず、崩れてコーナーに戻る。  インターバルでドクターチェックを受けるクルートは歩いて見せるが、左足首が内側に折れる。胸を叩いてやれる、と自身を鼓舞するクルートだが、ドクターストップのコールに、マットにヒザを付いた。  勝者コールを受けたスミスは両手を合わせて、すまないという表示。32歳のベテランは、「ジャブはずっと練習していた。ローキックに彼は立ってくると思っていた」とコメント。  25歳のクルートは「あの1発で、いまは足の感覚が無く、グラウンドでも立てるかどうか分からなかった。ベテランの強さを見た。今日は残念だったけど、また戻ってきたい」と復活を約束した。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ウェルター級 5分3R〇ランディ・ブラウン(ジャマイカ)171lbs/77.56kg[1R 2分50秒 リアネイキドチョーク]×アレックス・オリベイラ(ブラジル)171lbs/77.56kg  ウェルター級戦。当初、2月に組まれていたカードだがブラウンが欠場。今回、実現した。オリベイラはUFC11勝7敗1NC。2020年10月の前戦ではスクランブル参戦で体重超過し、UFC初参戦のシャフカト・ラフモノフのギロチンに一本負け。  ブラウンはUFC6勝4敗。身長191cm、リーチ198cmを活かした打撃が武器。2連勝で迎えた2020年8月の前戦では、ランカーのヴィセンテ・ルケに2R KO負けしている。  1R、ともにオーソドックス構え。長身のブラウンに、右ローを突くオリベイラ。ブラウンの前蹴りがローブローとなり、中断も再開。  右のカーフキックを2度当てて効かせるオリベイラ。しかし、リーチのあるブラウンは右ストレート! ダウンしたオリベイラは頭を抱え込むが、バックに回ろうと足をかけるブラウンに立ち上がり。そこに左腕をのどもとに巻くブラウン。  右腕を脇下で掴んで両手を組ませないオリベイラだが、腕が長いブラウンは肩を抱いて引き込み、絞め。右腕が外れたところでオリベイラはタップした。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ドワイト・グラント(米国)170lbs/77.11kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ステファン・セクリッチ(セルビア)171lbs/77.56kg  ウェルター級戦。ムエタイベースのグラントはUFC2勝2敗。カルロ・ペデルソリ、アラン・ジョーーバンに勝利も、ザック・オットーにスプリット判定負け、ダニエル・ロドリゲスには1R TKO負けを喫している。  セルビアのセクリッチはルタ・リーブリ出身。2018年9月のUFCデビュー戦でラマザン・エメエフに判定負け後、禁止薬物使用により2年の出場停止となっていた。  1R、サウスポー構えのセクリッチ。オーソドックス構えのグラントはセクリッチの左ハイをかわす。右ボディから左フックを狙うグラントだが浅い。セクリッチは左ミドルをヒット。さらに左の跳びヒザ。  ブロックするグラントは左外足を取って右ストレートを狙う。外から左フック、右ハイを打つグラントに、残り10秒でシングルレッグに入るセクリッチ。  2R、膠着の展開にブーイング。遠間からダブルレッグに入るセクリッチだが、切るグラント。そこを詰めて左ストレート、右アッパーと左右を振るが、凌ぐセクリッチはサークリングして、スタンド。詰めてボディロックテイクダウン! しかし、グラントは鉄砲でスイープ、立ち上がる。セクリッチが右で差して押し込みブザー。  3R、先にシングルレッグテイクダウンはグラント。しかしセクリッチのストレートアームバー狙いに自ら体を離しスタンドに戻る。ダブルレッグテイクダウンはセクリッチ。上体を逃がし立ち上がるグラント。セクリッチは左ストレートをヒット! 後退したグラントに跳びヒザ、さらにアームインギロチンチョークをセットし、ブザー。  判定はスプリットに割れ、29-28×2, 28-29で打撃数が評価されたか、グラントが勝利した。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ブレンダン・アレン(米国)186lbs/84.37kg[1R 4分55秒 ストレートフットロック]×カール・ロバーソン(米国)185lbs/83.91kg  1R、ロバーソンはサウスポー構え。アレンはオーソドックス構え。強い左を振るロバーソンは左の蹴りも上下に散らす。ロバーソンがオーソドックスにスイッチすると、左右で前に出ると四つから崩してテイクダウン。  上体を立てていくロバーソンをまたいでマウントを奪いに行くアレン。バック狙いに立ち上がったロバーソンをまたも四つから小外がけでテイクダウンする。  ハーフから左脇を差して抑え込み。そこに潜ってトラックポジションから内ヒールフックを狙うロバーソン。しかし、足関節対決のアレンはアンクルから外ヒール狙い、「それが滑って」(アレン談)、最後はストレートフットロックに切り替えタップを奪った。  これでアレンはMMA16勝4敗、9つ目の一本勝ちをマークした。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇パット・サバティーニ(米国)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×トリスタン・コネリー(カナダ)146lbs/66.22kg  1R、ともにオーソドックス構え。サバティーニの右を受けて引き込むコネリー。サバティーニはハーフからパウンド。背中を見せたコネリーにボディトライアングルで4の字に組み、背後からパウンド、リアネイキドチョーク狙い。ブザー。サバティーニのラウンドに。  2R、打撃を見せながらダブルレッグテイクダウンはサバティーニ! 首を巻いて引き込むコネリー。足をさばいてパスするサバティーニはサイドからマウント狙いも、そこでハーフにするコネリー。サバティーニはバック奪い、今度は両足を鼠径部にフック。正対際に肩固め狙い、ここはコネリーがうつ伏せになり抜けるも再びバックを奪われ続ける。  3R、スタンドで圧力をかけるコネリー。四つに組むサバティーニは、右で差して押し込むとシングルレッグ。足を外に出して凌ぐコネリー。離れ際に左右を振るサバティーニ。スタンドではサークリングして距離を取る。右ストレートをアゴに軽く浴び、遠間からダブルレッグに入るサバティーニ。しかしここは切るコネリー。詰めると小外からテイクダウンも、サバティーニは下から外がけ足関節狙いにコネリーが体を離して立ち上がりブザー。  判定は組み技で上回ったサバティーニが3-0で勝利。オクタゴン初陣を白星で飾った。 [nextpage] 【アーリープレリム】 ▼バンタム級 5分3R〇ダナー・バットゲレル(モンゴル)136lbs/61.69kg[1R 0分50秒 TKO] ※左フック→パウンド×ケビン・ナティブダド(米国)135.5lbs/61.46kg ▼ライト級 5分3R〇カズラ・バーガス(メキシコ)155lbs/70.31kg[判定3-0] ※30-26, 29-28×2×ロン・チュー(中国)156lbs/70.76kg ▼フライ級 5分3R〇ジェフリー・モリーナ(米国)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※29-28×2, 29-27×アオリ・チロン(中国)126lbs/57.15kg ▼女子ストロー級 5分3R〇アリアネ・カルネロッシ(ブラジル)115lbs/52.16kg[2R 1分28秒 TKO] ※パウンド×リャン・ナ(中国)116lbs/52.62kg
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