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【UFC】ウェルター級王者ウスマンが5度目防衛に成功、女子ストロー級王者ナマユナスがウェイリーに5R判定勝ちで初防衛、ゲイジーがチャンドラーを降す

2021/11/07 11:11
【UFC】ウェルター級王者ウスマンが5度目防衛に成功、女子ストロー級王者ナマユナスがウェイリーに5R判定勝ちで初防衛、ゲイジーがチャンドラーを降す

王者ウスマンの左にダウンした挑戦者コヴィントン(C)Zuffa LLC

 2021年11月6日(日本時間7日)米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて『UFC 268: Usman vs. Covington 2』が開催された。

【メインカード】

▼UFC世界ウェルター級選手権試合 5分5R
○カマル・ウスマン(ナイジェリア)王者・20勝1敗(UFC15勝0敗・UFC15連勝中)
[判定3-0] ※48-47×2, 49-46

×コルビー・コヴィントン(米国)挑戦者・16勝3敗(UFC11勝3敗)
※ウスマンが5度目の防衛に成功

 メインイベントは、UFC世界ウェルター級選手権試合。王者カマル・ウスマン(ナイジェリア)と挑戦者コルビー・コヴィントン(米国)が、2019年12月以来の再戦に臨む。

 前戦はウスマンが5R、右ストレートを効かせてのパウンドでTKO勝ち。MMA19勝1敗、うちUFCで14勝無敗と、圧倒的な強さで3度王座を防衛し、現在UFCパウンド・フォー・パウンドランキング1位でもある最強王者ウスマンを相手に、MMA16勝2敗(UFC11勝2敗)の挑戦者コヴィントンはいかに立ち向かうのか。

 1R、オーソドックス構えのウスマン。サウスポー構えのワイドスタンスのコヴィントン。左ジャブから入るウスマン。さらに右前蹴り。払うコヴィントンも左の蹴りを打ち、左オーバーハンドで飛び込むが、かわすウスマン。コヴィントンはダブルレッグテイクダウンもそのまま後方に返すウスマン。がぶりもコヴィントンも首を抜く。

 右ローを蹴るコヴィントン。ワンツーを見せるが遠い。圧力をかけるウスマン。右から左で飛び込むコヴィントンに、ウスマンはカウンターのダブルレッグテイクダウン! ここはすぐに立つコヴィントン。

 互いにテイクダウンを見せた両者。左ストレートはコヴィントンもかわすウスマンは右を狙う。ウスマンとの接触後の頭が当たり、コヴィントンは右頬をカット。

 2R、圧力をかけるのはウスマン。右アッパーで飛び込むも右に回るコヴィントン。ワンツーから左の蹴りに繋ぐ。オーソドックス構えからサウスポー構えに戻すコヴィントン。右から左ストレートで飛び込むと右で差しに行くが、差し返して突き放すウスマン。

 コヴィントンの左右をかわし右ボディを当てるウスマン! 右ストレートを見せながらもコヴィントンの打ち返しを見切るウスマン。左ジャブを当てて、右にコヴィントンは後退もダブルレッグへ。

 右で差してシングルレッグも四つに戻すウスマンが突き放す。左から右ボディを叩くウスマン。コヴィントンの打ち返しには距離を取る。右アッパーを当てるウスマン!

 さらに左の打ち合いに手を着いたコヴィントン。立ち上がるが続くウスマンの左にダウン! コヴィントンはシングルレッグもがぶられそのまま亀に。ウスマンは亀のコヴィントンのボディに連打もブザー。

 3R、サウスポー構えでワンツーから左ハイを打つコヴィントン。ワンツーの左ストレートをウスマンは額で受けると、足を触るフェイントに。

 遠間になるコヴィントン。右の刺し合いからワンツーの左をかすめるコヴィントンはシングルレッグに。スプロールして叩くウスマンに立ち上がるコヴィントン。左ミドルを腹に当てる。ジャブから右を突くウスマン。コヴィントンは右をかすめるが、ウスマンも右の打ち返し! さらに左ボディを突くウスマンに打ち合いから右をヒットさせるコヴィントン! さらに右を突くと、ダブルレッグテイクダウンへ。ウスマンはテイクダウンを耐える。

 4R、右から左を打つコヴィントン。かわすウスマンは右ミドル。右ボディ。コヴィントンもアッパーを突くも当たらず。さらに右アッパーから左ストレートに繋ぐコヴィントンだが、ウスマンの打ち返しに押し戻され、ウスマンは左ボディ! 近距離の打ち合いも有効打はウスマン。ワンツーの左のコヴィントンも打ち返しが速いウスマン。

 コヴィントンは左ミドルを当てるとウスマンが後退! 左右をラッシュするがさばくウスマン。ここでコヴィントンはダブルレッグからしつこく組むが差し上げるウスマン。ヒジを狙うコヴィントンに右のカウンターを当てるウスマン。右の相打ちに両者近づき、笑みを浮かべる。

 5R、ワンツーをガード上に打ち込むコヴィントン。右回りでさばくウスマン。コヴィントンは左前蹴り。ウスマンは押し戻し右ボディストレート。さらにアッパー!  しかし詰めるウスマンに左ストレート、アッパー! 前に出てダブルレッグも、後方に足を飛ばして切るウスマン。

 スタンド再開。右ハイを打つウスマン。ブロックするコヴィントンは右ボディの飛び込み。ウスマンも左ボディを返すと、コヴィントンの左ハイにバランスを崩したウスマンにコヴィントンは一気に組みに行くと左で差して押し込む。右で小手に巻くウスマン。
四つから離れ際のヒザのウスマンにコヴィントンは左を突く。

 コヴィントンは右アッパーも空振り。詰めるウスマンは左ストレートも空振り。左ストレートで詰めるコヴィントンにウスマンの前手の左手が指に入り、ドクターチェックに。中断後、再開。

 残り30秒。左ハイ、ミドルを見せるコヴィントンだが、ブロックするウスマンも右の蹴り。さらに右ストレートもかわす。ブザーに近づき、互いにリスペクトと言いながらも顔を近づける両者。

 判定は3-0(48-47×2, 49-46)でウスマンが勝利。MMA15連勝で、5度目のUFC世界王座防衛に成功した。試合後、王者は「MSG、どうだい? トラッシュトークや、たくさんの血も流れた。コヴィントンはほんとうに強い選手だった。誰かをオクタゴンを共有するとき、必ずリスペクトが生まれる。彼の技術、コーチたちにもリスペクトしたい。P4P? 自分自身が最強だ。強い相手にコーチの言うことも聞いて戦った。ニューヨーク、応援ありがとう、楽しんでくれたかな」とコメント。

 再戦で後半に巻き返したコヴィントンは「自分が優位になった瞬間もいくつかあったけど有利にできなかった。この国を守る軍のみんなや周囲に感謝する。みんな愛しているよ」と語り、オクタゴンを後にした。

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