初参戦で浅倉カンナを次々に仕掛ける関節技で攻め続け、判定2-1で勝利をもぎ取った大島
2021年10月24日(日)神奈川・ぴあアリーナMMにて開催された『Yogibo presents RIZIN.31』のセミファイナルで、浅倉カンナ(パラエストラ松戸)に判定2-1で勝利を収めた大島沙緒里(AACC)が試合後インタビューに答えた。
大島は多くの記者を前に緊張していた雰囲気だったが、時折笑顔を浮かべて丁寧に質問に答えていた。
「周りからも浅倉選手が勝つとの予想が多かったですし、私自身も練習ではAACCの選手にやられること多くて、正直あまり勝つイメージができないまま試合を迎えたんですけれど、結果として私の得意である寝技で抑えることが出来て嬉しいです」
――試合前と後では相手の印象は変わった?
「私の寝技を警戒しているのが分かったので、普段見ている浅倉選手の試合とはだいぶイメージが違いました」
――初出場した感想は?
「周りからの声掛けも全然違って、試合前はいつも出場しているDEEP JEWELSより緊張はしましたが、リングに上がれば周りが見えなくなるので、リングに上がってからはやり切る強気で行けたと思っています」
「本当はリング上で一緒に写真撮りたかったんですが、リングを降りてから抱っこしたら『ママ、ママ』と言ってくれて現実に戻りました(笑)
――今後の展望は?
「私はまだ先を見るよりは目の前の試合を勝たないと先が見えてこないので、浅倉選手に勝つことだけを考えてやって来たので今すぐ次にという目標はないんですけれど、また試合させてもらえるのならその試合に勝つだけです」
――下からの蹴り上げが有効でしたが練習していた?
「あれは練習してないです(笑)。本当に試合をやってる時にパッと思いついたことなので。練習ではあの展開にならなくてやってないですね」
「練習では(練習相手が自分のことを)分かっているからボコボコにされるんですけれど、試合になると私自身も信じられないくらい動きが変わるので。あまり考えてやるタイプではないのでぶっつけ本番でした」
――予告通りに自分から寝技で攻めていった。攻めのプレッシャーはかかっていたと感じた?
「私が下で浅倉選手が上になっている時に、あまり乗っかってこないというか、思い切りパンチが来なくて下からの腕十字、足関節が凄く…相手側セコンドの声も聞こえてたのでかなり警戒しているんだなっていうのは伝わりました」
――試合後、浜崎朱加選手やRENA選手からはどんな言葉を?
「朱加さんとはまだ話していませんが、RENAさんからは『やったね』と一緒に喜んでくれましたね」
――このまま勝ち進めば浜崎選手との同門タイトルマッチもあるかもしれないが?
「練習では全然かなわないので、そこは考えてないです(笑)」
「本来の階級でも寝技が上手い選手であればポイントを抜けられたら取れないですし、そこは同じ階級ならどうこうはないです」
――組むまでのアプローチ、浜崎選手とテイクダウンの仕方が似ていたが?
「あまり今までの試合でも柔道の投げは使ってないんですよ。基本タックルでやっていたので。今回も足からタックルに行こうと思っっていました。柔道の投げはあまり練習してなくて感覚的に出ちゃった感じです。ただ相手が大きかったので、身体がつかみやすかったというか。身長も高かったのでタックルに行くより身体でくっつきに行ったという感じですね」
――仕掛けを潰されたところで、立つことよりも寝ることを選択したのは寝技で行こうとしたから?
「あの展開は練習でも多くて、そこから極められることもあったのであそこから極めようと思ったんですが、取れなかったですね」
――ご主人からは何と言われましたか?
「連絡が来て、『おめでとう、お疲れさま』と来ました」