番狂わせで新王者となった牛久
2021年10月24日(日)神奈川・ぴあアリーナMMにて開催された『Yogibo presents RIZIN.31』のメインイベントで、RIZINフェザー級王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)に2R4分26秒、TKO勝ちで王座を奪取した牛久絢太郎(K-Clann/DEEPフェザー級王者)が試合後インタビューに応じた。
「嬉しいのと、今回のチャンスは自分でアピールして実現した試合で結果につながったことが嬉しいです。ベルトも嬉しいですが、流れを自分でつかみ取れたのが凄く嬉しいです」
――試合前と試合後で相手の印象は違ったか?
「代表と一緒に対策してきた通りだったと思います」
――跳びヒザは狙っていた?
「あれは狙っていました。1R目に距離感を自分なりに調整して、2Rにインターバルが終わった瞬間に狙おうと思って。あのタイミングで出たのは身体が勝手に反応しました」
――初めて上がったRIZINのリングの印象は?
「リングに入る前は凄い緊張していて。代表にも緊張している顔でよくないと言われて。でもリングに上がった瞬間にパワーを感じて全然緊張がなくなって。RIZINのリングは不思議だなって、何かパワーをもらいました」
――今後の展望は?
「この試合のことしか考えてなくて、今後のことは全然考えてなくて。ゆっくり考えます」
――跳びヒザはどういう狙いだった?
「僕の今までのスタイル的に、絶対にタックルが来るだろうという警戒があったと思う。タックルを切るということは下に重心が行くじゃないですか。飛びヒザは下に重心が下がっている人に入ると思っていました」
――斎藤選手の打撃は?
「右と返しの左フックは試合中に注意していました。右を思い切り振ってきたところで頭を左に傾ける印象が強かったので、僕はそこに右フックを合わせようと対策していました」
――打撃をもらって焦りは?
「慌てることはなかったです」
――これでフェザー級の中心に躍り出たことに。
「ベルトを持ったことによって責任も重いなって感じます。このままではダメだなって自分が一番わかっているので、練習して強くなります」
――朝倉未来選手が先ほど「俺は誰とでもやる」とツイートしました。
「まあ、あとは僕の左足が痛いのでそこの怪我次第です。今後のことはゆっくり、横田代表と話して決めます。ここでは言えないです」
――1Rにペースを取られた焦りは?
「全然ないです。元々スタミナには自信があって、2R・3Rで仕掛けようと思っていました。相手は1Rから飛ばしてくるんじゃないかと思っていたので様子見というか。2R、3Rで仕留めようと思っていました。確かに1Rは相手のペースでした」
――K-ClannとDEEPの強さを見せたかった?
「それは一番強く思っていました。やってやったぞって気持ちが強かった。それで思わず叫んじゃいました」
――マイクで「諦めずに向かっていけば報われる」と言っていた。その理由は?
「試合前に『頭突き合戦か』とか良くないコメントも多かったんですが、自分を信じて、K-Clannやパワーオブドリームのみんなが信じてくれたので、いろいろなコメントがあった中で力になりました。仲間からはずっと僕を信じて練習を付き合ってくれたので、日々の練習でパワーをもらってより気持ちも固まりましたね」
――斎藤選手はまだできるとアピールしていたが。
「諦めてない、その強い気持ちを感じました。チャンピオンだなって。チャンピオンになるのは甘い気持ちではなれないと思っているので、そういうのを強く感じました」
――今後どういうチャンピオンになりたい?
「キッズとか小さい子供たちにもRIZINの王者になりたいとか憧れられる王者になりたいですね。人に影響を与えられる、感動を与えられるファイターになります」
――もし斎藤選手からリマッチしたいと要望があったら?
「今後のことはまだ分からないので何も言えないです」
――帰ったら何をしたい?
「母親が心配して待っているので、勝ったよって、帰って顔を見せることによって安心してもらえると思うので真っ先に家に帰りたいと思います」