(C)HEAT
2021年10月17日(日)、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールにて「HEAT 49」が開催された。MMAでのメインイベントとなる第13試合では「HEAT MMAライト級次期挑戦者決定戦」が行われた。
岡野はMMA15勝12敗1分け。修斗では松本光史、川名雄生、田中有に敗れているが、TFCでジュン・セヨンに判定勝ち。2019年9月の「Road To ONE :CENTURY」では、PANCRASEランカーのアキラを2R KOに降している。2019年11月の前戦・田中有戦判定負けから約2年ぶりの再起戦で、ベルトに繋がる試合をモノにできるか。
対する菅原はMMA6勝6敗1分け。2019年6月の修斗「闘裸男24」で久保昌弘にリアネイキドチョークで一本勝ち後、同年11月にリトアニア「King of Kings 80」で2R TKO負け。2021年3月に宮路智之に2R TKO勝ちで再起を果たしている。
▼HEAT MMAライト級次期挑戦者決定戦 5分3R
○岡野裕城(マッハ道場)70.5kg
[判定3-0] ※29-28×3
×菅原和政(マスタージャパン福岡)70.2kg
1R、サウスポー構えの菅原。オーソドックス構えの岡野は、左ジャブを伸ばす。喧嘩四つの前手争いのなか、菅原は前手の右フックを振り、左ミドルハイをガード上に当てる。
右ローを返す岡野。ジャブを上下に突き、圧力をかける。左回りとなり左ミドルを当てて左ストレートを狙う菅原。岡野は右ボディストレート、右ミドルと腹を攻める。左ミドルを返す菅原。
左で前手を払いながら詰める岡野は左ジャブ! さらに右ミドルもヒット。菅原も左ストレートと左ハイ。しかし岡野は右から左の逆ワンツーで金網に詰める。互いにジャブの刺し合い。岡野は右インロー、右ミドルを当てる。菅原の左ミドルにバランスを崩して尻餅を着いた岡野。すぐに立ち上がると菅原が前蹴りで詰めたところでブザー。終盤にいい印象を残す。
2R、左回りでジャブから右ミドルを入れた岡野。詰める菅原は左ハイを返していく。菅原の左を距離でかわした岡野が詰めると、菅原は左で差して回して岡野をケージに押し込む。岡野のギロチンのプレッシャーに離れる菅原。右で差して金網に押し込む岡野は、左足を小外にかけて右手をハンドルのように上に回してテイクダウン!
クローズドガードを取る菅原のアゴ下に頭をつけて頭を殺すと、左右にパス狙い。左にパス仕掛けたところで、菅原は背中を見せて立ち上がり。そのバックに跳び乗る岡野は両足をかけてバックマウントに。背後からパウンドし、リアネイキドチョークも狙いながら、身体を伸ばすと、正対してきた菅原にマウント&パウンド。うつ伏せに戻す菅原は腕で頭をガードして残り時間を凌ぐ。
3R、リズムよく右インローから入る岡野。右前蹴りも。菅原は左はかwされるが、飛び込んでの前手の右フックをヒット。岡野は右ローを返し前へ。そこにカウンター気味にダブルレッグテイクダウンは菅原!
岡野の左脇に頭を入れ、肩固め狙いの菅原。岡野は右ヒジをマットに着いて這うと金網使い上体を立てて左で差し返して立ち上がり。ボディロックから左に崩してテイクダウン! すぐに立ち上がり来た菅原のバックに乗り、着地すると背後からボディロック。金網背に正対しようとする菅原。しかし、岡野は左足をかけにいく。
さらに右足を腿にあてていた菅原の足をシングルレッグで掴んでテイクダウン! すぐにバックに回るが、菅原はかけられていた左足を手で外し、亀から立ち上がり。左で差す岡野に正対しヒザ蹴り。しかし、スペースを潰した岡野はシングルレッグへ。
その頭が下がったところに菅原は左ヒジを落とすと、岡野の右手をキムラロックに極めたままスイッチ。クラッチを外し、がぶりから脇を差し上げて上になろうとするが、その際でバックテイクは岡野。立ち上がる菅原を背後からボディロックし崩そうとするが、菅原も凌ぎ、前転から足関節を狙ったところでゴング。
判定は3-0(29-28×3)で組みで上回った岡野が勝利。草MAXが持つHEATライト級王座への挑戦権を手にした。