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レポート

【HEAT】イゴール・タナベがMMAデビューで三角絞め一本勝ち! 野瀬翔平が“聖帝”極める。岡野裕城が次期挑戦者に

2021/10/20 14:10

▼第8試合 HEAT MMA ミドル級(83.9kg8) 5分3R
○イゴール・タナベ(IGLOO)83.4kg
[1R 0分57秒 三角絞め]
×清水洸志(MMA RANGERS GYM)83.8kg

 イゴールはプロMMAデビュー戦。4月の「HEAT48」でアンディ・コングとグラップリングマッチを戦い、オーバータイムで腕十字を極めたタナベは、かねてから予告していたMMA挑戦をケージのHEATで迎えることになる。2021年9月4日のJBJJF全日本ノーギ選手権ではスーパーヘビー級、無差別の全試合を腕十字で勝利しダブルゴールドを獲得している。

 対する清水は、プロMMAデビュー戦ではあるが、2019年10月にTHE OUTSIDER 54に出場した時点でアマチュア8勝2敗。2021年4月のアマ修斗EXトーナメントでは決勝でアラン・チャンバーズを下してミドル級で優勝している。

 子供を抱いて入場のイゴールは、開始のブザーにグローブタッチの左手を伸ばした。

 1R、サウスポー構えの清水にオーソドックス構えのイゴールは左前手を伸ばすと、先に軽く左アウトサイドローを突く。

 右手はしっかりアゴに置くイゴール。清水の左ミドルはかわす。前手を伸ばしたまま近づくイゴールに清水は左のダブルをかすめるが、かわしたイゴールは左で差して組んで四つに持ち込むと、右足で小外がけでテイクダウン!

 そのままマウントになり、金網背に倒れる清水をすぐに横に寝かすと、下から抱きつく清水の右手を剥がして、下に押し付けて左足を越えると、三角絞めをセットしながら下に。右手のグローブを首もとに遺している清水だが、イゴールはそのまま清水の頭を手前に引き付ける。

 足をバタつかせブリッジで逃れようとする清水だが、動きが止まり失神。レフェリーが試合を止めた。

 テイクダウンから素早い極めを見せたイゴールは、再び子供を抱いてケージの中で、「皆さん、初めまして。IGLOO/TEAM ONE所属のイゴール・タナベです。今回、来てくださった皆さん、ほんとうにありがとうございます。デビュー戦だから、あんまり偉そうなことはいいたくないんで、ひとつだけ館長にお願いがあります。記念すべき50回大会では必ず、ぜひ僕を出してください。盛り上げる自信があるんで」と、次回大会出場を希望。

 続けて、「いろんな方にお世話になっていて、一番目に、日頃から僕を支えてくれている奥さんに感謝をしてもしきれないくらい感謝しています。それに僕がMMAを始めたのは、僕にMMAを教えてくれている住村(竜市朗)さんのおかげなんで、来週、東京で試合(10.23 DEEPで米田奈央と対戦)があるのにわざわざ来てくださり、ありがとうございます」と、第9代DEEPウェルター級王者の住村に感謝を語った。

 最後は「スポンサーもデビュー戦なのについてくれて、ほんとうに皆さんに感謝しています。僕はほんとうにMMAをやると決めたからには、世界一を目指して頑張るので、皆さん応援よろしくお願いします。ムイート・オブリガード、オス」と、頂点を目指す目標を語った。

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