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2021年11月20日(土)沖縄アリーナにて開催される『Yogibo presents RIZIN.32』大の会見が10月13日、同所にて行われた。
地元・沖縄から前ストロー級キング・オブ・パンクラシストの砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)が参戦。村元友太郎(ALIVE)とフライ級の57.0kg契約で対戦する。
PANCRASEで初代フライ級・初代スーパーフライ級、初代ストロー級と3階級の初代を制覇した砂辺は、2019年7月の北方大地戦以来、2年4カ月ぶりの試合となる。
会見では、「PANCRASE王に憧れて20年前に僕はデビューしました。沖縄でPANCRASEの試合もしたし、PANCRASEでベルトも3つ獲りました。殿堂入りも果たしました。だけど沖縄でMMAの大会がまだなんですね。DREAMだったりPRIDEだったりHERO'Sだったりというのはまだで、ずっと自分がやって来た総合格闘技の今一番日本で熱い団体が自分の地元の沖縄で開催されるということで凄く嬉しく思っています」と地元開催を語った。
沖縄でちゃんと総合格闘技を高いレベルでやっていることを知ってもらいたい(砂辺)
しかし、初開催を喜ぶばかりではなく、RIZIN沖縄大会は「査定」試合だという。
「出たばっかの沖縄の子たちとはちょっと違って、今回僕は“査定”だと思っています。自分がフライ級に上げて、来年きっと盛り上がるであろうフライ級で生き残れるか、あと沖縄をRIZINで熱く出来るか、沖縄が毎年のようにRIZINを開催できるのか。それも含めていろんな査定が掛かっていると思っているので、全部自分で持って行こうと思います」と、盛り上がりを見せるフライ級戦線で“生き残りたい”とした。
また、地元開催は、自身のためだけではなく、沖縄のMMA選手のいまを知ってもらう大会にしたい、と語る。
「沖縄で格闘技というと、みんなボクシングというイメージで、具志堅用高さん、比嘉大吾選手がいて、それからスターがいないんですよ。でも(総合格闘技の)チャンピオンがいて、自分もずっと続けているんですけど、なかなか沖縄の人に認知されない状況があります。『格闘技をしている』というと『ボクシングをしているの?』としか出てこない。そういう人たちにいまの選手、いま沖縄を背負って全国に出ている選手、沖縄を大好きな選手たちが、ちゃんと総合格闘技を高いレベルでやっていることを、みんなに、一人でも多くの人に知ってもらいたいなと思います」
砂辺は、2017年大晦日にRIZIN初参戦も、キックのワンデイトーナメントでの出場で藤田大和に敗戦。2018年9月にMMAで初参戦も、当時DEEPストロー級王者の越智晴雄に3R KO負けを喫している。フライ級に人材が揃いつつあるなか、越智同様にストロー級からフライ級に転向し、再び頂に登ることができるか。
会見後、「砂辺光久の試合は塩にはなりません。村元選手相手なら間違いなくフィニッシュ決着でしょう」とSNSに記している。
対する村元友太郎は、名古屋でアマチュア修斗から始め、PANCRASEでプロデビュー。グアムのPXCを経て、DEEPを主戦場に活躍し、2018年8月の川原波輝との再戦でドロー。2019年8月にRIZINに初参戦し、59kg契約で征矢貴相手に2R TKO負けを喫した。怪我での長期療養していたが、2020年8月のDEEPで鮎田直人に一本勝ちで復活。2021年3月のRIZIN.27で山本聖悟と対戦すると、山本の跳び膝にカウンターを合わせ1R KO勝利、RIZIN初白星を飾った。
会見には出席しなかった村元は、「『琉球のスピードスターvs.北陸の牛若丸』のスピード対決を、瞬き厳禁でお楽しみください。日本軽量級を引っ張ってきた砂辺選手をぶっ倒して世代交代します!」とのコメントを発表。さらに、「最高のマッチメイクに感謝です。敬意を持ってブッ倒します」と記している。