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【RIZIN】クレベル・コイケが声明、RIZIN継続参戦を希望「試合キャンセルは苦渋の決断」、朝倉未来とのリマッチも「受けたい」

2021/10/07 14:10

目標は、今年中にチャンピオンになること

 6月大会後、本誌の取材にクレベル本人は、王者・斎藤裕に挑戦する強い意思を示していたことが確認できている。2020年大晦日にカイル・アグォンに一本勝ち後、2021年3月に摩嶋一整戦、6月に朝倉未来戦と連戦が続くなか、コンディションも整え、今秋から年末にかけての斎藤裕戦を見据えていた。

 しかし、調整のなか、次戦を大晦日で目指す方向となり、緊張が続いていたクレベルは戦闘モードをいったん解除。その後、浮上した大晦日「前」のタイトルマッチに向けた減量問題、さらに練習中に怪我も負ったことで、10月、11月の試合は回避となったようだ。

 9月中旬の本誌の取材に、クレベルは、「今年は半年間で3試合やったから、体がとても疲れていて、今は休養期間。次はタイトルマッチになるだろうから、とりあえず治せる怪我はしっかり治して、タイトルマッチに向けての練習に臨みます。目標は、もちろん今年中にチャンピオンになること。そしてヒロも含め、ボンサイ柔術に3本のベルトを持ち帰りたい」と、同門のホベルト・サトシ・ソウザ、アラン・ヒロ・ヤマニハと3人のチームでトリプルクラウンを目指すと語っていた。

 一方の榊原CEOは、10月4日の会見で、交渉をクレベルのマネージメントサイドと行ってきた経緯を明かしている。

「僕はクレベルのことを非難している気はないんですよ。感情的に何かを言っている話ではなく、クレベルが10月24日では体重が落ちないから受けられないと。僕らは3カ月以上前からオファーして、タイトルが欲しいなら普通落としてくるよね、その程度なんだねって。(昨年の大晦日から)3試合しているからというのなら、休みたいなら休めばいい。それも別に強要する話ではない。斎藤選手はチャンピオンで、怪我を6月に負いながらもRIZINという点を線につなげるために、王者である以上は、ここでタイトルマッチを最強のチャレンジャーであるクレベルとやってくれという話に、『分かりました』と(返答した)。それを挑戦者側の理由で受けられない。

 僕らとしてもそれは本当に組みたかったし、それがき決まれば10月24日は安泰とは言わないけれど一応テーマがハッキリする。どうしても組みたいから9月の上旬にマネージメントとお話をして、『体重を落として10月24日に何とかお願いできないか』と言ったら、『11月7日だったら体重を落として受ける』って言ったんですよ。

 困ったなと思いつつ、必死に会場を探したんです。フジテレビから何から手を尽くして、11月7日の会場が見つかりました。斎藤選手にも、本当に申し訳ないが、10月24日のタイトルマッチを11月7日にお願いしたい、大晦日まで2カ月切ってしまうけれど、それでお願いできますか、相手はクレベルですと。斎藤は『やります。2週間伸びてもRIZINの流れは大事ですものね、受けますよ』と言ってくれて。

 それで出来ますよと(クレベルのマネージメントに)伝えたら、診断書が出てきたんですよ。全治1カ月。だったら、我々のオフィシャルのドクターの診断を受けてくれと言ったら、それは受けられないと。まだ9月の中旬前ですよ。全治1カ月なら間に合いますよね、チャンピオンも主催者も大会の日程を変えてでもこのカードを組みたいと思っているのだから、『11月7日ならやれるって言ったじゃないですか』と言ったんですが、『選手に無理させないでください、怪我だから』と。

 そういう一連のことが斎藤選手としても、彼は譲れるところは全部譲ったわけですよ。そうしたら9月19日にヤマニハのセコンドとして(クレベルが)走っているところを(RIZINの)スタッフが見ているんです。足首を怪我しているんじゃないの? って。そういう選手とはここから先も信頼関係が築けないから。本当に困っている時は困っていると言って欲しいし、僕らが困っている時は一緒に助け合って欲しい。せっかく熱が生まれても格闘技って点だから、それを線にしてみんなでバトンをつないでいこうと会見のたびに言ってるじゃないですか」と、経緯を説明。

 10月3日には、斎藤のSNSにクレベルが「年末に会いたい」とお願いを現わす手を合わせた絵文字と共に投稿。これに斎藤が「今回の件は当事者として思うことが多々ある。掘り返すつもりはないけど、一連の出来事は忘れない」と、憤りを感じさせる投稿をしているが、この件についても、榊原CEOは、「斎藤にSNSか何かでクレベルが大晦日にうんぬんって言っているんでしょう。斎藤だってコンフューズ(困惑、混乱)しますよ。契約をして主催者がマッチメイクして出すのに、斎藤に突っかかっても意味ないじゃないですか」と王者の気持ちを代弁した。

 続けて「(朝倉)未来だって2日に足首をやった(怪我をした)んですよ。それでも『ちょっと足首が痛いけれど、24日は俺が行った方が盛り上がりますよね。俺、行きたいです』って言ってくれたんです。そういう選手と一緒に大会を紡いでいきたいですよ」と、朝倉も横浜大会での対戦相手に名乗りを挙げていたことを明かしている。

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