MA日本キックボクシング連盟/菅原道場「鐵拳-13」2021年10月3日(日)千葉・ハミルトンホテル上総
▼第8試合 WMAF世界スーパーライト級王座決定戦 64.0kg契約 3分3R延長1R〇バズーカ巧樹 (菅原道場/KNOCK OUT-BLACKライト級王者)判定3-0 ※30-28、30-27×2×昇也(士魂村上塾/Bigbangスーパーライト級王者)※バズーカが新王座に就く。
MAキックに所属するプロモーターとアメリカのプロモーターで創設したWMAFの世界タイトルを懸けて、2年ぶりに開催された鐵拳のメインイベントでバズーカと昇也が対戦した。
1R、左ローを連発する昇也に、バズーカはあいさつ替わりに左ハイ。そしてバズーカはスイッチしながら左右ミドルだけでなく、右前蹴り、バックスピンキック、サイドキックと多彩な足技を見せる。昇也が距離を縮めれば、ヒジ。強打を被弾しながらも昇也は前に出ながら左ローを出して豪快にフックを振り回す。
2R、昇也は力強い左ローで削っていくが、バズーカは前に出てパンチを返す。昇也が左ハイを出せば、バズーカも右ハイと意地を見せる。昇也がパンチ連打で詰めたところで、バズーカがカウンターの左ヒジをクリーンヒットさせ遂にダウンを奪う。巻き返しを狙う昇也は左ロー、ヒジを見せ前進するが捕えきれない。
3R、ガンガン前に出る昇也だが、バズーカはミドル、前蹴りで突き放して距離が詰まれば組み付いて浴びせ倒して昇也にペースを掴ませず。組み付きを多用して最後まで主導権を握らせなかったバズーカが大差を付けて判定勝ち。
WMAF世界の新調されたベルトを腰に巻いたバズーカは「自分の相手はそんなにいないと思います。この階級の日本のトップだとRISEの白鳥(大珠)はこの前負けたので、原口(健飛)とやりたい。西岡蓮太ともやりたいのですが、(『リベンジしろ!』との野次が飛ぶと)あいつは手首を故障して練習をサボっているようなので、誰でもいいので強いヤツをお願いします」と対戦をアピールした。
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▼第7試合 ヘビー級 MAキックルール 3分3R ※ヒジなし〇遊笑(Y’s glow/MA日本ヘビー級2位)TKO 2R 1分2秒 ※レフェリーストップ×達磨石川(愛媛村上塾)
昨年3月の村上祭で対戦した遊笑と達磨。この時は達磨が1RKO勝ちしている。再戦を制すのはどちらか。なお、遊笑の弟、響波は9月26日の『KNOCK OUT』で初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座を獲得している。
1R、いきなり達磨が左右フック連打。遊笑はガードを固めながらローを返していく。徐々に達磨のスタミナが切れて手数が減ると、遊笑は右フック、ミドル、ハイと攻撃を散らして反撃。
2R、ミドルを見舞う遊笑はパンチにつないで連打を仕掛けると、一発被弾した達磨はダウンしそのまま立ち上がれずレフェリーがストップ。TKO勝ちした遊笑はMA日本ヘビー級王座挑戦をアピールしつつ、リングアナで来場していたKNOCK OUT・宮田充プロデューサーにKNOCK OUT参戦もアピールした。
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▼第6試合 67.0kg契約 MAキックルール 3分3R ※ヒジなし〇松山 翔(菅原道場/MA日本スーパーウェルター級4位)判定3-0 ※30-29×3×中泉 翔(スタートゲートジム)
いまや菅原道場“第3の男”になりつつある松山が、東北地区で活躍する中泉と“翔翔対決”を行った。
1R、お互いに慎重な攻めを見せ、松山は右フック、中泉は前蹴り、右フックと単発を狙う。2R、手が出なくなった中泉に、松山はミドルから組んでのヒザを当て主導権を握る。3R、劣勢の中泉はバックブローを見舞うが、松山はこつこつと右ローを当てペースを握り判定勝ちした。
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▼第5試合 スペシャルエキシビションマッチ 3分2R-白須康仁(キングビースト/WMAF世界スーパーウェルター級王者)勝敗なし ※エキシビションマッチのため-モハン・ドラゴン(士魂村上塾)
2011年8月にムエタイ8冠王ヨーセングライ・フェアテックスを破る大金星を手にし、この一戦を最後に引退した白須が、2017年のK-1ウェルター級トーナメント準優勝で現在はSBを主戦場にするモハンとエキシビションで対戦。
エキシビションにも関わらず、お互いにバチバチに打ち合う展開を見せ、2Rには白須が右フックでモハンからダウンを奪った。試合後にマイクを握った白須は「どうしてもやりたい相手がいるので復活したいと思います」と現役復帰をアピールした。
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▼第4試合 スペシャルエキシビションマッチ 3分2R-伊達直人&中村篤史(整体院ベストバランス/元NKB統一ランキングウェルター級2位)勝敗なし ※エキシビションマッチのため-“狂拳”竹内裕二(菅原道場/元WMAF世界スーパーフェザー級王者)&島野浩太朗(菅原道場/元Krushスーパーフェザー級王者)
タイガーマスクを被った菅原道場・菅原忠幸会長似の伊達直人は、島野と激しい打ち合い。島野は容赦なくパンチ連打を見舞う。3分2Rのエキシビションマッチはあっという間に終わったが、伊達が「これでは物足りないでしょう?」といい、竹内と島野の菅原道場新旧エースのエキシビションマッチを強引にスタート。2016年9月の林健太戦でKO負けして以降、戦線から離れていた竹内だが、島野と激しく殴り合いを見せると、伊達が「お前ら、マジでやるなよ!」と慌てる場面もあった。
[nextpage] ▼第3試合 53.0kg契約 MAキックルール 3分3R ※ヒジなし×渡部ヒロシ(士道館ひばりが丘道場/MA日本フライ級2位)TKO 2 R1分20秒 ※3ノックダウン〇玉城海優(RKA糸満ジム)
28戦10勝(6KO)16敗2分のMA日本フライ級ランカーの渡部に、10戦2勝8敗の戦績を持つ20歳の玉城が挑んだ一戦。
1R、右ロー集中打の渡部に対し、玉城は左ボディ、右ストレート。さらに左インローも当てる玉城が徐々にペースを握る。2Rには、玉城がローを効かせて右ストレートで2度のダウンを奪う。最後にパンチ連打でダウンを追加した玉城がTKO勝ち。
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▼第2試合 58.0kg契約 MAキックルール 3分3R ※ヒジなし×ケシ・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾)※デビュー戦TKO 1R 1分49秒 ※レフェリーストップ〇智史(市原ジム)※デビュー戦
1R開始早々に智史が左ハイをクリーンヒット。構わずケシが同郷のモハン・ドラゴンばりに豪快にパンチを振り回す。智史もパンチで応戦しつつ左ハイで2度のダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
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▼第1試合 セミプロルール(ヘッドギアなし・14オンスグローブ着用・脛当てあり) 2分2R×武次大和(菅原道場)判定0-2 ※19-20×2、20-20〇小野田元樹(谷山ジム小田原道場)
1R、右ミドルの小野田に対し、武次はパンチを振り回して対抗。2R、武次のパンチをクリーンヒットさせず、小野田は右ミドルなどで手数で上回り判定勝ちした。