▼ONEストロー級(※56.7kg) 5分3R
×アレックス・シウバ(ブラジル)
[判定0-3]
○内藤のび太(パラエストラ松戸)
In a rubber match between former ONE Strawweight World Champions, Yoshitaka Naito clinches a unanimous decision victory over Alex Silva! #WeAreONE #EnterTheDragon #Singapore #MartialArts pic.twitter.com/MkxyiskXM6
— ONE Championship (@ONEChampionship) May 17, 2019
内藤のび太は、2018年9月にジョシュア・パシオに判定で敗れ、ストロー級王座陥落。2019年3月8日のヤンゴン大会でもレネ・カタランにも1R TKO負けを喫しており、約2カ月を置いての再起戦でどこまで心身ともに戻せるか。
2連敗中の内藤の相手は、過去1勝1敗のアレックス・シウバとなった。2018年5月のシウバとの前戦では、内藤がスプリット判定勝ちを収めている。クラッチも組めるリングでの戦いも心得ている内藤に対し、シウバはいかに内藤のテイクダウンを狙いを切るか。
1R、内藤、シウバともにオーソドックス構え。内藤の遠間からのシングルレッグにがぶるシウバ。なおも押し込む内藤に、シウバは最下段のロープの下に両足を出してスプロール。足を手繰られると、左足にヒザ十字狙いからトランジッションで上に。
しかしすぐに左で差して外がけからテイクダウン狙う内藤。しかしシウバはロープを掴み防ぐ! 今度は右に回り、小外刈から左に回してテイクダウンは内藤! もぐって足を取りくるシウバを外し、バックを狙うが、シウバも右で小手に巻く。脇を潜り、バック奪う内藤! 背後からパウンドを数発。
シングルバックから引き込むが、両足はフックできず。立つシウバに内藤は背後から殴るもゴング。
2R、最初の右を振ってシングルレッグテイクダウンを狙う内藤。またもエプロンに両足を出してスプロールするシウバに粘り強く左で脇を差す内藤がテイクダウン! シウバの身体が外に出て中央でインサイドガードから再開。
こつこつと鉄槌を打つ内藤。シウバはヒップスローを狙うが潰す内藤。しかしシウバはもぐりから足関節狙い。そこで足を抜く内藤の際で離れる。
右ミドルは内藤! しかしシウバもそこに右フックを首もとに当てる。シングルレッグも引き込み気味になった内藤。下からまだヒザを掴んでいる内藤はディープハーフ。シウバは右で脇差してパスガードを狙う。バタフライガードに戻す内藤はみたびシングルレッグに入るが、足を後方に投げ出すシウバは押しつぶして上に。そこもポジションは許さない内藤はシングルレッグから立ちあがり押し込む。
3R、ワンツーの打ち合いはややシウバ優勢。身体が伸びた内藤にボディロックからテイクダウンはシウバ。内藤も両脇を差しバタフライガード。そこからの煽りを潰していくシウバ。内藤の立ち上がり際をバックを狙う。そこはさせない内藤だが正対することに。ハーフガードから左で脇差し立つ内藤はコーナーまで押し込みダブルレッグテイクダウン! しかし尻で立つシウバに背中をつけさせることができない。
コーナーで立つシウバの脇をもぐりバックに回る内藤だが、シウバも両足を上げてスクランブル。内藤も上を取りそうになるが、すぐに足を戻すシウバ。立ちあがるシウバの脇を潜り、バツクを奪いかける内藤は、力を使い続けてアタック。小手に巻きバックを許さないシウバ。
互いに打撃では決定打はなく、組み技でアタックは内藤だが……判定は3-0で内藤が勝利! 連敗を2で止め、アレックス・シウバとの戦績も2勝1敗と勝ち越した。
ストロー級の現王者は4月大会で猿田洋祐を4R KOに下し王座を奪取したジョシュア・パシオ。元王者同士の対決を制した内藤はストロー級王座戦線をサバイブした。
▼ONEフェザー級(※70.3kg) 5分3R
○ゲイリー・トノン(米国)
[1R 0分55秒 ヒールフック]
×中原由貴(マッハ道場)
Garry Tonon moves to 5-0 in ONE Championship with a superb heel hook submission of Yoshiki Nakahara in the very first round! @Garry_Tonon #WeAreONE #EnterTheDragon #Singapore #MartialArts pic.twitter.com/271lA3EcKB
— ONE Championship (@ONEChampionship) May 17, 2019
PANCRASEフェザー級2位の中原由貴は、ONE2戦目。2月大会でエミリオ・ウルティアとの打撃戦を左ストレートKO勝ちで制した中原は、当初、組み技系の実力者との試合が決まっており、今回の対戦相手変更にも調整に余念がない。
対するトノンはグラップリングではクロン・グレイシーを追い込み、マーチン・ヘルド、青木真也にも一本勝ちする強豪グラップラーだが、3月の両国大会ではオランダのアンソニー・アンゲレンを相手にテイクダウンからマウント&パウンドでTKO勝ち。ポジショニングにおいて絶対の自信を持つ。リングでのMMA。
1R、サウスポー構えの中原に、周囲を回るオーソドックス構えのトノン。圧力をかける中原のジャブの打ち終わりに前足にシングルレッグ(片足タックル)はトノン。
片足を掴み外がけから後転して引き込むと、うつ伏せになって足を抜こうする中原に、トノンは最後はインサイドサンカクにも組み、外ヒールフックを極めた。
中原はONE連勝ならず。トノンはONEでのMMA戦は5連勝。青木真也とのグラップリングマッチ以来の伝家の宝刀ヒールフックを、MMAで披露し、一本勝ちを決めた。