ハイキックを放つケイト。敗れたとはいえ成長が感じられた試合だったと佐伯DEEP代表は評した
2021年9月4日(土)東京・新宿FACEにて開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』のセミファイナルで、ミッコ・ニルバーナ(AACC)に判定3-0で敗れたケイト・ロータス(KING GYM KOBE)が試合を振り返った。
ケイトは開口一番「率直に悔しい気持ちが一番強いです」と、3月大会でのプロ2戦目での初黒星に続く連敗に悔しさを滲ませた。
「練習の相手とこういう風に動いてくるやろうなという通りに動いてきてくださって、それに対策練習をしてきて自分の中ではできているところはあったんじゃないかなと。タックルを切る動きとか。塩漬けしてくるやろうなとは思っていたので、本当にその通りの選手で。特に試合する前とした後で特に変わったところはないというか、イメージ通りの選手でしたね」と、想定通りの戦い方だったとする。
ミッコのテイクダウンに関しては「自分の中では耐えられているというか、脇を締めるところは締めていたり対策はできていたかなと思うんですけれど、後からセコンドに聞いたところ、もう少し耐えていたらブレイクがあったんじゃないかなって言われたのがあったので、自分の中とレフェリーが見たところと誤差が生じたというか。もう少し自分も客観的に見れていたらよかったのかなと思います」と反省。
攻略できなかったのは「確実に仕留める力がまだ足りていないんじゃないかなという風に思います」とした。
「初めの打撃の時点でもう少し先に、いいパンチは当てられていたと思うんですけれども、初めに自分がもうちょっと自分の距離感をつかめていたらまた展開は変わって来たのかなと。下になった時に下からでもいいパンチが当たっていて、相手は嫌がっていたんですけれど、そこひとつに捉われずにもうちょっと違う展開、三角絞めに行こうとしたんですけれど自分の力不足でとれなかったりとか。そういうところをもう少し磨いていったら自分のレベルアップにつながっていくのかなと思った次第でした」と、課題を見つけたようだ。
1Rのミッコの足関節技については「来るとは分かっていて、相手のセコンドの声にも足を狙えというのがあったので、自分の中でヤバいというのはあまりなくて。わりと冷静に対応はできていたと思います。膝十字は伸びていたと思うんですけれど、ヤバいみたいな展開は自分の中では感じていなかったです」と、危険は感じていなかった。
チャンスがあった2Rの打撃が当たった場面では「前までだったら自分の打撃が当たっていたらガツガツ突っ込んでいたと思うんですけれど、今回はタックルがあるのを警戒していたので、作戦では2発、行っても3発までと言われていたので、フック・ストレートとか当たっていたんですけれど距離を取ってやめましたね」と説明。
(写真)コンディションは今までで一番よく、身体もしっかり作れていたというケイト。あとは練習と試合経験か
ビジュアル面が注目されて話題先行となっているところがプレッシャーになったのでは、と聞かれると「それは今後ずっと言われ続けることなので、変に自分の中でプレッシャーだと捉えず、ビジュアルで褒めていただいているならそこを武器にして、自分自身は実力、技術面、全てにおいてもっと努力して誰も何も言えないくらいの選手になれるように頑張っていきたいと思います」と、それだけでは終わらないとの決意を口にした。
次の展望を聞かれると「たくさん試合がしたいです。今回半年ぶりでけっこう初めは緊張していたんですけれど、実際試合したら物凄く楽しくて。もっと経験を積んでいけば実力も付いてくるのかなと思うので、たくさん試合をして、ひとつずつ、一歩ずつ這い上がっていければと思います。ただ練習するだけではなくて、質のいい練習をして一歩ずつ這い上がる。それだけですね」と、練習と実戦経験を積んでここから這い上がると話した。
また、佐伯繁DEEP代表は大会総括で「ミッコとケイトはもっと差があるのかなと思っていたけれど、ケイトも伸びてきているし、打撃の構えも女子っぽくないですね。そういう意味では成長を凄く感じる試合でした。まだ格闘技を始めて間もないですが、こうやって試合をやっていくことによって強くなっていくと思います」と期待を寄せていた。