MMA
レポート

【DEEP JEWELS】にっせーが古瀬にTKO勝ち! ミッコがケイトに競り勝つ、竹林が井上に判定勝ち、村上がちびさい極める

2021/09/04 18:09
 2021年9月4日(土)東京・新宿FACEにて『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』が開催された。「主役、私」と題された今大会で、試合後に勝者として笑うのは誰か。同大会はSPWNにてPPV生配信された。 DEEP JEWELS 34 速報 2021年9月4日(土)新宿FACE開場/17:30 開始/18:00(※12時から当日券販売、SPWNにてPPV生配信)※昼12時30分から「DEEP JEWELSアマチュア」開催 ▼メインイベント 第6試合 DEEP JEWELSアトム級 5分2R×古瀬美月(K-PLACE)46.85kg[2R 4分13秒 TKO] ※パウンド、タオル投入〇にっせー(フリー)47.55kg にっせー「沖縄から来ました。明日はメインイベントらしく一番会場を盛り上げて自分自身楽しんでいきたいと思います」 古瀬「久しぶりの復帰戦になるのですが、とてもコンディションがよくいい試合ができると思います。言いたいことはたくさんありますが勝ってリングの上で言わせていただきます」  1R、先に右ローはにっせー。サウスポー構えの古瀬を詰めて四つに組むとヒザ。互いに右差し。バック狙いのにっせーに左で小手に巻き凌ぐ古瀬が内股で崩してからボディロックテイクダウン。しかし、にっせーもすぐにコーナー使い立つと、再び厳しい四つ組みに。  左で差してテイクダウンは古瀬だが、リバースするにっせーが腕十字へ。頭にかかる足を外して逃れて上になる古瀬だが、にっせーは三角狙いから再び腕十字に。さらにマウントを奪い、パウンドも古瀬はゴングに救われる。  2R、サウスポー構えから右の蹴りは古瀬。にっせーは頭から突っ込みダブルレッグに行くが、がぶり右で差して押し込むのは古瀬。ボディロックからテイクダウンし、ハーフガードから背中を着かせて右でパウンド。  亀になるにっせーは古瀬の腕を巻き込んでアームバー狙いからスイープ! マウントを奪うと下からシザーズを狙う古瀬の足を外し、脇を開けさせ、パウンド! 下からの足もかからず打たれ続ける古瀬を見て、セコンドがタオルを投入した。2R 4分13秒、にっせーがTKO勝ち。  試合後、にっせーはリング上で、「沖縄から来ましたにっせーです。コロナ禍のなか試合を開催してくださりありがとうございます。応援に来てくれた家族やアマチュアから応援してくれるファンの皆さん、ありがとうございます。ライブ配信の皆さん、勝ててよかったです。沖縄から世界チャンピオンになることが目標でやっています。RIZINに出ている選手でちょっと怖かったんですけど、その目標にちょっと登れて、RIZINにもちょっと近づけたと思います。自分は世界チャンピオンになります。応援よろしくお願いします」と挨拶した。 [nextpage] ▼セミファイナル 第5試合 DEEP JEWELS フライ級 5分2R〇ミッコ・ニルバーナ(AACC)56.80kg[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト判定ミッコ×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)55.80kg ケイト「半年ぶりの試合なので少し緊張していますが、明日は“魅せる”とか“面白い試合をする”とか、そんなのは一切考えず、死ぬ気で勝ちに行きます」 ミッコ「明日の試合を見ていただければ、私のSNSの発言の意図は分かっていただけると思います。明日はメインのつもりで試合しますので応援していただけたら嬉しいです」  柔道、糸東流空手の型、ボディビル、スポーツインストラクターを務めていた経験をバックボーンに持つケイトは、2020年10月に『DEEP JEWELS』でアマチュアSPルール(防具無し、3分2Rでパウンドは禁止)にて初試合。熱戦の末に藤田翔子に敗れるもその可能性を見せつけて、12月にはプロデビュー戦で熊谷麻理奈を腕十字で極める一本勝ちを飾った。その美貌も含めてデビュー前から大きな話題を呼んだが、3月大会で前に出るHIMEの打撃に後退し、プロ2戦目で初黒星。今回は約半年ぶりの再起戦。適正階級というフライ級での試合となった。  対するミッコはDEEP JEWELSのアマチュア試合で藤田翔子に2勝、2019年6月にはブリットニー・ジョンソンからも勝利を収めた。2020年10月大会で58kg契約にてプロデビュー戦を行い、柔道出身のゆりなを2R2分51秒、パウンドによるTKOに仕留めると、12月大会ではARAMIにも判定3-0で勝利。3月大会では奈部ゆかりに柔道仕込みの投げでテイクダウンされ、寝技でもコントロールされて判定負けを喫しているが、AACCらしく打撃も寝技もバランスよく使いこなし、女子としては大型のため今後が期待されている選手だ。試合コールに“ニルバーナ”らしく涅槃のポーズか、マットで寝そべる。  1R、新宿FACEの小さなリング。ケイトの右にダブルレッグから腰につき押し込むミッコ。コーナーを背にするケイトにヒザも突き尻下でクラッチすると、差し上げを狙い粘るケイトを引っこ抜いてテイクダウン! ガードに入れるケイトは、右腕をオーバフックして、コムロック、オモプラッタ狙い。  しかし腕を抜くミッコ。その際で立とうとするケイトだが、ミッコは鉄槌から押し込み寝かせると内ヒールへ! さらにヒザ十字狙い。横回転して逃れようとするケイトはミッコの首を抱え上体を起こして鉄槌! しかし、再度ヒザを伸ばしたミッコはヒールへ。もう片方の足を突っ込み蹴ろうとするケイトがヒザを曲げ防御。足関節のミッコに鉄槌を落とす。  2R、左の蹴り、ストレートはケイトも、押し込むミッコ。コーナー背にヒザを突くケイト。ミッコは左で差して頭をつけてバック狙いもブレーク。  左ストレート、左ハイも当てるケイトだが、構わず詰めるミッコがコーナー背に顔を剥がそうとするケイトは大内刈を狙うが捨て身気味に。外足をかけているミッコはボディロックしてテイクダウン。クローズドガードに入れるケイトは両手首を掴み下から鉄槌! ミッコも細かいパウンドを狙うが疲れたか、手数が減る。最後は互いに打ち合いもクリーンヒットならず。判定へ。  判定は3-0(20-18×2, 19-19マスト判定ミッコ)でテイクダウン&足関節をしかけたミッコが勝利。再起を飾った。ケイトは連敗に。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP JEWELSグラップリングタッグマッチ 10分3本勝負〇伊澤星花(フリー)&青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)[2本先取]×富松恵美(パラエストラ松戸)&長野美香(フリー)※計量無し、組み合わせは当日抽選  リング上でのじゃんけんの結果、伊澤星花(フリー)&青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)vs. 富松恵美(パラエストラ松戸)&長野美香(フリー) 組に。  1本目、足関節を仕掛けた長野に、伊澤が50秒、内ヒールフックで切り返し、タップを奪う。  2本目 ハーフの富松に首をがぶりダースチョークを狙いパスした青野。腕十字狙いも凌ぐ富松は再び亀に。青野は伊澤にタッチ。体格差もありすぐにパスした伊澤が、3分51秒、腕十字を極めた。 青野「応援、ありがとうございました。また富松さん、MMAで戦ってくれませんか。ぜひよろしくお願いします」 伊澤「今までグラップリングで勝つことが多くて、今日も2本取れましたので、グラップリングの強さを見せられたと思います。49kg契約のパク・シウ選手との試合では、初めて強いストライカーとやります。MMA全体でも強いところをお見せしたいと思います」 長野「お久しぶりです、初めましての方もいると思います。またこうして格闘技が出来て嬉しく思います」 富松「まだまだ若者に負けないよう、まずはボロボロのヒザを治します」 [nextpage] ▼第3試合 DEEP JEWELS ストロー級 5分2R〇竹林エル(総斗會三村道場)52.25kg[判定3-0] ※20-17×3×井上智子(ストライプル茨城)51.85kg※井上にイエローカード1枚(※減点1)あり 竹林「試合に向けていっぱい練習してきたので、明日は注目して見てください」 井上「1年7カ月ぶりの試合になります。普段から柔術の練習をしっかりやっているので、今回自分のやれることを全部出せればいいなと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを突く竹林。続く右ローに長い右ストレートを合わせる井上。額で受ける竹林。互いに慎重な展開に両者注意。ジャブで触り速い右ローを当てる竹林! 詰める井上だが、竹林は右にサークリング。追う井上は右ストレート。竹林も右ミドルを当てる。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを突く竹林。続く右ローに長い右ストレートを合わせる井上。額で受ける竹林。互いに慎重な展開に両者注意。ジャブで触り速い右ローを当てる竹林! 詰める井上だが、竹林は右にサークリング。追う井上は右ストレート。竹林も右ミドルを当てる。  2R、井上の前手の指が相手に向けられたことで注意からイエローカードに。詰める井上にボディロックテイクダウンは竹林。ガードに入れる井上。下から腰を切り腕十字を狙うも離れる竹林。立つ竹林は右ストレート! 再度、引き込み気味にガードに入れる井上だが、手首を掴むも竹林は離れる。  スタンドで竹林をとらえた井上は、首相撲ヒザを連打。離れた竹林にボディロックからバックにつこうとするが正対した竹林が肩をつかんでのヒザ連打! 井上は引き込んで外掛けからヒールフックを狙うが、ゴング。判定は井上にイエローカードもあり、3-0(20-17×3)で竹林が勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP JEWELSミクロ級 5分2R〇村上 彩(フリー)44.05kg[1R 4分16秒 腕十字] ※レフェリーストップ×ちびさいKYOKA(SAI-GYM)41.30kg ちびさいKYOKA「先週、地元の大会でSAI-GYMから4人出場して全勝しました。この流れに乗って勝ちます」 村上「病気で試合が出来なかったんですが、こんなに早く試合がまたできるようになるとは思っていなかったので、明日の試合を楽しみにしています。練習してきたことをしっかり出して自分のペースで試合頑張ります」  1R、細かくステップするちびさいに、村上は跳び蹴りで詰める。ちびさいの左を潜って脇を上げテイクダウンした村上はレッグドラッグ気味に。  足を戻したちびさいに、脇差しニースライスパスした村上はストレートアームバー狙い。外して脇差し立つちびさいだは、すぐにテイクダウンした村上が、パスガード、腕十字を極めると完全に伸びたところでレフェリーストップとなった。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP JEWELSライト級 5分2R〇te-a(AACC)66.95kg[判定3-0] ※20-18×3×ぽちゃんZ(パラエストラ東京)69.70kg ぽちゃん「第1試合ということで、身体の通りドカン(土管)と盛り上げていきたいと思います」 te-a「自分は元々陸上自衛隊にいて、ぽちゃん選手が自衛隊が好きだと聞いたので、自衛隊でどんなものを身につけてきたか、その根性だったりを見せつけられたらと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。te-aは右ロー。ぽちゃんもローを返す。飛び込んでの右フックはte-a。サウスポー構えにスイッチしてのロー。続く右ローがローブローに。  2R、右を突き、出入りのte-a。打ち返すぽちゃんだが空振りに。しかし、頭を下げた右がヒット! ローも混ぜたte-aが打ち返しを警戒しながら右を上下に突き、判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼DEEP JEWELSアマチュア 1分30秒2R KICKルール〇中村サキ(レンジャージム)55.10kg[判定3-0] ※20-18×3×山本美憂(Y&K ACADEMY)56.35kg (※執事の川名TENCHO雄生が山本の代わりにマイクを持ち)「アイルランドの生活が長くて日本語が難しいお嬢さまの代わりに喋らせていただきます。アマチュアでデビュー戦にもかかわらず本戦の最初の試合に組んでいただきありがとうございます。中村選手は格闘技のキャリアが上なので、胸を借りて精一杯頑張りたいと思います。折角なので、山本お嬢様からも一言」 山本「よろしく」 中村「アマチュア2戦目ですが、オープニングファイトということでありがとうございます。練習では悔し涙を流すこともありましたが、明日は勝って嬉し涙を流したいと思います」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント