▼第1試合 58.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級5位)
延長R 判定2-0 ※10-10、10-9×2
×田渕神太(拳聖塾)
※本戦の判定は28-28×3。
山田は双子の弟・虎矢太との“山田ツインズ”としてアマチュア時代から注目を集め、2019年8月にプロデビュー。5戦目までひとつの引き分けを挟んで連勝していたが、6戦目で初黒星。しかし、6月大会ではベテランの元貴から勝利を収めた。戦績は5勝(2KO)1敗1無効試合の18歳。
田渕は空手とキックボクシングを並行して行う二刀流で、キックボクシングではACCELバンタム級王座とABWバンタム級王座を獲得。昨年12月にはACCELバンタム級王座の初防衛に成功すると、今年3月のHOOST CUPではOISHI GYMのルーキー・HΛLを判定で下している。戦う場所や相手を選ばず、4月はRISEでRISEフェザー級王者・工藤政英に判定負け、7月は修斗大会内で行われた「CKC2021-54kgトーナメント」で準決勝に進出するも、優勝した寺山遼冴に判定負け。戦績は20勝(4KO)9敗2分。
両者は昨年11月に対戦したが、偶発性のバッティングでノーコンテストに終わっており、約1年10カ月ぶりの再戦で完全決着が期待される。
1R、ローの蹴り合いから始まり、田渕は右ローを狙い撃ち。序盤はもらっていた山田だが、途中からは右のカウンターを放つ。左フックの打ち合い、山田が右のカウンターから左フックをヒットさせる。さらに首投げでシュートポイント1点を奪った。
2R、お互いにジャブを多用し、山田が右ストレートから左フックを返すと田渕も同じ技で応戦して返しの左フックが先に当たりダウンを奪う。山田は反撃に行くも田渕も返しのフック、カウンターの右をもらう展開に。山田は投げを放つがポイントにはならず。
3R、右ストレートから返しの左フックで激しく打ち合う両者。その中で山田が首投げを決めてシュートポイント1点を奪う。さらに激しく打ち合い続け、右ストレートから返しの左フックの後に両者はハイキックや左ストレートも。両者被弾するが下がらず、田渕は胴廻し回転蹴りも繰り出す。
大熱戦の本戦はドロー。延長戦へ突入する。何度も投げを狙う山田だが不十分。しかし、ジャブのクリーンヒット、右ストレートで田渕の頭が大きく揺れる。印象の悪さを取り戻そうと前へ出る田渕は右ストレートを思い切り繰り出す。
両者の闘志が真っ向からぶつかり合った熱戦は山田が判定2-0で田渕を振り切った。
大会後、シーザー武志SB協会会長は「山田はガードして打つ練習をしていたのでよかった。田渕は右が下がるから左フックが当たっていた。あれをもっと狙っても良かったけれど、狙いすぎて逆にもらっちゃったね」と練習の成果が出ていたと評した。