▼第2試合 SB日本フェザー級(57.5kg契約) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本スーパーバンタム級2位)
判定0-3 ※29-30、28-30、27-30
○山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級5位)
内藤三兄弟の長男・凌太は選手層の厚いSB軽量級で植山征紀、笠原友希らとしのぎを削ってきた。他団体のリングにも積極的に出撃し、2019年1月にはDEEP☆KICK‐55kg王座を獲得。同王座は2020年2月の初防衛戦で拳剛に奪われ、同年12月のRISEでは知花デビットにKO負けを喫したが、2021年3月の『RIZIN』ではHIROKIに勝利。前戦となった7月のSB愛知大会では二田水敏幸に判定勝利している。18勝11敗3分。
対する山田は打・倒・極の全てが揃ったトータルファイターで2019年8月のプロデビュー以来4戦無敗(3KO)を誇る。内藤と対戦したHIROKIにも勝利しており、今回は30戦越えのベテランの牙城に挑む。
1R、山田がパワフルな左右フックと左ボディで積極的に攻め、右カーフを蹴る内藤を圧倒。左ボディが何度も決まる。しかし中盤を過ぎると内藤もパンチを使い始め、打ち合う場面も。
2Rも山田のパワフルなパンチが冴える。左ボディを鋭く重く決め、内藤はそこに左フックを合わせてくる。すると山田は右ボディからの左フック、さらに左ボディ。
3R、強いジャブで主導権を握る山田に内藤は蹴りで対抗するが山田も蹴り合う。山田の左ボディ、右ボディからの左フック、そして渾身の右ストレートがヒット。内藤も打ち合って右ストレートから左フックを返すが、山田のパワーと回転力が優る。山田は両手でカモンゼスチャーをする余裕ぶりで最後は右ストレート連打、さらに打ち合いに行き、判定3-0の完勝を収めた。
大会後、シーザー武志会長は「内藤君は練習はしていたんだろうけれど、オファーが遅かったので急遽だけど出てくれて。本人は練習していたと言っていたので言い訳はできないが、試合が決まって練習するのと普通に練習するのでは違うので練習が足りなかったかなと思う。山田はやっと就職して仕事をしながら通ってやっていて、これから面白い存在になるんじゃないかな」と、内藤は急遽の出場で練習が不十分だったこと、山田は今後の成長が楽しみだということを語った。