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2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.30』にて、「RIZINバンタム級(61.0kg)トーナメント」2回戦で大塚隆史(T-Grip Tokyo)と対戦する扇久保博正(パラエストラ松戸)が9月2日、同ジムの太田忍と公開練習を行った。
「順調に追い込みもできて、いい感じに調整できています」という扇久保は、公開練習で鶴屋浩代表が持つミットに、終始サウスポー構えからワンツー、瀧澤謙太からダウンを奪った左の蹴りなど、空手家らしく左右にこだわらない構えで打撃を打ち込んでみせた。
スイッチはするものの、試合では通常オーソドックスに構える扇久保だが、「左右どちらの構えも自分は戦えるので、今日はたまたまサウスポーでやろうと思って」と左手前に構えた理由を語った。
6月東京ドームでのGP1回戦では、春日井“寒天”たけしに判定勝ちも、「1発目のフック」で右拳を骨折。「打ち合いに行けない」なか、左の拳と左右の蹴り、そしてテイクダウンゲームで接戦を制した。
試合後、「ドクターに見てもらって、骨折にいい治療がたくさんあるので、それを出来る限り全部受けた」結果、「かなり早い段階でも骨がくっついて、普通の人の2倍くらいので速さで治ったので、6月の試合が終わってから1カ月くらい治療に専念して、あと2カ月くらいずっと追い込みが出来ました。いまは何も問題ない状態です」と完治したことを語った。
その治療のひとつが、超音波治療。刺激を加えると成長する骨の性質を活かし、力学的刺激で骨融合を促進するというもの。扇久保は、「空手家のスネ鍛え」と同じととらえ、パルス状の超音波をあててきたという。自身のYouTubeチャンネルでは、以前から続けていたハンマーでスネや顔、拳をコツコツと叩く鍛錬法も紹介している。
拳も完治し、9月の2回戦で迎えるのは、同時期にプロデビューしたレスリングベースの大塚隆史だ。