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インタビュー

【K-1】ラストマッチに臨む43歳・山内佑太郎「どんな結果になろうとも、それを全部見届けてほしい」

2021/09/01 18:09
 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、スーパーファイトのスーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで城戸康裕(谷山ジム)と対戦する山内佑太郎(HALEO TOP TEAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。  山内は2002年1月に全日本キックでデビュー。2003年3月に全日本ウェルター級王座、2006年4月に全日本スーパーウェルター級王座を獲得するなど活躍。2007年4月にはK-1 WORLD MAXに出場し、ドラゴと対戦している(3RにTKO負け)。2010年9月にWBCムエタイルール日本統一スーパーウェルター級王座を獲得し、Krush初期にも活躍した。2018年1月にKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦するも2RにKO負け。今回はそれ以来、約3年8カ月ぶりの試合となる。戦績は28勝(11KO)18敗5分の43歳。 最後にキックボクシングを目いっぱい楽しもう ――山内選手にとって現役最後の試合が近づいてきました。練習・準備を続けている中で、今どんな心境ですか? 「いつもだとすごく緊張してピリピリしてるんですけど、今回は集中している一方で“最後にキックボクシングを目いっぱい楽しもう”という気持ちがあるので、練習はキツいけど、いい心境というか充実していますね」 ――記者会見では「応援してくれている仲間たちに最後の試合を見せたい」という想いが今回の試合に臨む理由になったと言われていましたね。 「まさにその通りで、2018年1月にジョーダン・ピケオー選手にKO負けして、結構完敗だったので、その時は“もう無理かな”という諦めの気持ちと“まだ行けるのかな”という両方の気持ちがあったんです。でも、そう思っているうちにコロナ禍になって、年齢も40も超えていたので自分の衰えも感じるようになって。“これでチャンピオンを目指すのは厳しいな”と感じて踏ん切りはついたんです。ただそのまま何もしないで辞めるよりは、最後みんなに自分の試合を見てもらいたいと思ったので、自分がベストを尽くせる最後のタイミングだと思って、もう一度リングに立つことを決意しました」 ――会見では最後の試合でも勝って締めくくることができる相手ではなく、格闘家として強い相手と戦いたい気持ちがあったとも言われていました。 「城戸選手はみんなが知ってる選手だし、K-1のレジェンドだと思っているので、メリットのないこの試合を受けてくれて嬉しかったし、会見でも言いましたけど感謝しています」 ――城戸選手に対してはレジェンドという言葉がありましたが、ファイトスタイルでの印象はいかがでしょう? 「エンターテイナーの部分が強いけど実力もある。彼もパンチがすごく強い、蹴りももちろん強いですけど、テクニックの部分がスゴいなと思っています。僕もテクニックで戦っていた分“自分より上のテクニックの人”という感じですかね。城戸選手は今そこに経験も積んで、気持ちを見せる部分というか。3月の松下大紀戦でも先にダウンを食らいながらも、そのあと気持ちが折れずにダウンを取り返して勝つ試合をして、心の強さもプラスされているので、より強くなっている印象があります」 ――そんな強敵の城戸選手と戦う上で、現在の練習はどのようにされているのですか? 「代官山にHALEOのスタジオがあって、そこで実践的な練習をして、そのあとはチームHALEOとして他の競技や総合格闘技の選手と一緒にストレングスとコンディショニング、筋トレとスタミナトレーニングをしています。HALEOは僕の家みたいな、大事な場所です」 (写真)2013年8月、Krushタイトルマッチでの山内vs城戸――ずばり最後の試合を完全燃焼して終えたいですか? 「僕はパンチ力やスピード、カリスマ性…そういう何か特別なものを持っている選手じゃなかったと思います。それでもここまでこれたのは応援してくれる人たちがいてくれたからです。あとはどうやったら勝てるかを一生懸命考えて、それで何とかいつも勝ってきたので、それが自分の強みだったのかなと思います。なのでそういうものをすべて見せて、グローブを置きたいと思います」 ――それでは改めて最後となる試合に向けて、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。 「勝っても負けても山内佑太郎の全てを出したいと思ってリングに上がります。どんな結果になろうとも、それを全部見届けてほしいです。全てを出して戦います」
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