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【Invicta FC】「KOオブザイヤー」エミリー・ドゥコッティが左ハイKOで歓喜のストロー級王座戴冠! 5Rでも強かったタニーシャ・テナントがバンタム級王者に

2021/08/29 05:08
【Invicta FC】「KOオブザイヤー」エミリー・ドゥコッティが左ハイKOで歓喜のストロー級王座戴冠! 5Rでも強かったタニーシャ・テナントがバンタム級王者に

村田夏南子に敗れたドゥコッテイが見事なハイキックで王座戴冠(C)Dave Mandel/Invicta FC

 2021年8月27日(日本時間28日)、米国カンザスシティのメモリアルホールにて、「Invicta FC 44: A New Era」が開催された。

 カナダのオンタリオ州トロントに本部を置くメディア会社アンセムスポーツ&エンターテインメントに買収されたInvicta Fighting Championshipsは、これまでのUFC Fight Passではなく、米国ではAXS TVで中継。その他の国ではメインカードが「FITE」にて、プレリミナリーがYouTubeで配信された。

Invicta FC 44: A New Era

▼Invicta FCストロー級選手権試合 5分5R
〇エミリー・ドゥコッティ(米国)114.4ポンド/51.89kg
[1R 2分51秒 KO] ※右クロス→左ハイ

×ダニエル・テイラー(米国)114.6ポンド/51.98kg
※ドゥコッテイがストロー級王者に

 メインカードにはダブルタイトルマッチが並び、メインイベントでは、前王者・村田夏南子(日本)がUFC入りし、空位となっているストロー級王座を、元Bellatorのエミリー・ドゥコッティ(米国)と、元UFCのダニエル・テイラーが争った。

 ドゥコッテイは、MMA9勝6敗。過去には適正階級より一つ上のフライ級でBellator元女子世界王者イリマレイ・マクファーレンとタイトルマッチも経験している。

 2019年11月に村田夏南子とInvicta世界ストロー級王座を争いスプリット判定で敗れ、戴冠を逃したが、2020年7月には、UFCで3勝4敗をマークしているジュリアナ・リマに判定勝ちで再起を遂げている。

「ジムと愛犬が私の人生」というドゥコッティは、オクラホマのアメリカントップチーム(ATT)で練習し、自宅では保護犬とともに暮らし、現在6匹のピットブルと生活を送っている。

 対するテイラーは“ダイナマイト”の異名を持つタフファイター。KOTC7勝1敗の好成績でオクタゴンに参戦し、UFCで最も低い5フィート(152cm)の身長で戦い、2勝3敗をマークしている。

 前UFC世界ストロー級王者のジャン・ウェイリーに敗れてリリースとなり、Invicta FCに参戦。モンセラット・ルイズに判定勝ち後、ジュリアナ・リマにはスプリット判定で敗れている。前戦は2020年11月にXFCに参戦し、元UFCのジェシカ・アギラーにスプリット判定勝ちで再起を遂げている。

 1R、ともにオーソドックス構え。ドゥコッテイの右が早々にヒットするが、テイラーはステップを踏んでかわして左インローを狙う。

 テイラーが、左から右を突いて前に出て来たところに、ドゥコッテイは右フック! アゴを打ち抜かれ上半身が泳いだテイラーだが、足は踏ん張り前傾のまま倒れず。

 そこに左足を引いてスイッチしたドゥコッテイは、前かがみになって固まったテイラーの顔面に左ハイ! テイラーが後方にもんどりうってダウンすると、すぐさまレフェリーが間に入った。

 1Rでの衝撃KOにドゥコッテイは、マット上で15回以上跳び跳ねて歓喜の雄叫び。空位のストロー級王座を獲得した。

 直近5試合中、黒星は村田夏南子戦の1敗のみで4勝を挙げ、うち3試合をフィニッシュ勝利しているドゥコッテイのKO劇に、米国メディアは「Invicta史上最高のノックアウト」「ノックアウト・オブ・ザ・イヤーか?」と讃えた。

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