2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、スーパーファイトK-1ヘビー級3分3R延長1Rで京太郎(チーム京太郎)と対戦するK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。2019年3月には加藤久輝を下して初防衛に成功、2020年3月には愛鷹亮の挑戦を退けて2度の防衛に成功したが、2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れてタイトルを手放した。しかし、2021年3月のダイレクトリマッチでK-Jeeを2RにバックハンドブローでKOし、王座を奪還している。戦績は11勝(6KO)2敗。
私はどんな展開になっても強い精神力で立ち向かう
――3月のK-1武道館大会でクルーザー級王者に返り咲き、再びK-1出場が決まりました。
「またK-1のリングで戦う機会、そして横浜アリーナという会場で戦う機会をもらえて、とても嬉しく思っている。ヘビー級は普段戦っているクルーザー級よりも上の階級になるが、京太郎という素晴らしいファイターと対戦できることが楽しみでとてもワクワクしている」
――横浜アリーナには思い入れがあるのですか?
「横浜アリーナでバダ・ハリがアリスター・オーフレイムに勝った試合をよく覚えている(2009年12月)。その前年にバダはアリスターに敗れていて、横浜アリーナでリベンジする試合だ。その試合がすごく印象的だったので、横浜アリーナには思い入れがあるんだ」
(写真)カリミアンが横浜アリーナで印象に残っているという2009年12月のバダ・ハリvsアリスター・オーフレイム――カリミアン選手にとって、そんな思い出があるんですね。
「バダは危険な雰囲気を持つ本物のファイターで、昔から好きな選手なんだ。それでずっと試合はチェックしている」
――今大会ではK-1・ボクシングでタイトルを獲っている京太郎選手と対戦することになります。彼は記者会見でカリミアン選手の写真をプリントしたTシャツを着て挑発的な行動をとっていますが、それについてはどう感じましたか?
「会見での彼の言動は場を盛り上げるためのジョークかもしれないが、私はああいった振る舞いは好きではない。ただし彼が素晴らしいキャリアを持っていて、そこについては本当に尊敬している」
――カリミアン選手にとってはヘビー級にチャレンジする試合です。
「京太郎とは体重差があると思うが、そのことは特に気にしていない。特別なトレーニングを積んで筋肉を増やしたり、体重を増やそうということも考えていない。それよりも強い気持ちを作って、絶対に勝つんだという気持ちでこの試合に臨みたい。京太郎は会見でジョークを口にしたり、相手を茶化すようなことを繰り返して、自分を油断させる作戦なのかもしれないが、彼の実力はこれまでの経歴が物語っているし、素晴らしいファイターであることは理解している」
――会見での振る舞いは別にして、京太郎選手の実力を評価しているようですね。
「もちろん。彼はこれまで私が戦ってきた中でも一番のファイターだと思うのでリスペクトしているし、私にとって重要で意味のある試合になると思っている。今から彼と戦うことが本当に待ち遠しいよ」
――今日のインタビューでも「強い気持ちで臨む」という言葉がありました。この試合では精神面が勝負のポイントになるという考えですか?
「私は試合において強い気持ち・精神力が何より大事だと思っている。例えば、私が格闘技を始めた頃、体重が57kgぐらいしか細い選手だった。それでも練習では重量級の選手たちに向かっていって、コーチから『何をやっているんだ!』と注意されても戦い続けていた。そうやって精神力を養っていた。京太郎はK-1だけでなくボクシングのキャリアもあるが、私はどんな展開になっても強い精神力で立ち向かう。そういう準備をしてきているので、最後は気持ちで戦いたい」
――この試合は重量級のドリームカードです。楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「今回この試合を受けたのはファンのみなさんが喜んでくれる、面白い試合になると思ったからだ。私は相手に比べて体重も軽いが、しっかり強い気持ちで戦うので楽しみにしてほしい」