2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて行われる「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」(1回戦から決勝までを1日で行うワンデートーナメント)。
同トーナメントに出場し、1回戦でアラン・ソアレス(ブラジル/ブラジリアンタイ)と対戦する第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)のインタビューが主催者を通じて届いた。
安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座に就いた。12月にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。今年7月大会からウェルター級に階級を上げ、幸輝を1Rわずか53秒でKOして初陣を飾っている。戦績は20勝(10KO)5敗。
野杁君は勘違いすんなよと思いますね
──待望の王座決定トーナメントが決定しましたが…。
「(質問を遮って)口は災いの元なんでね、試合だけ見てもらえればと思います。ありがとうございました!(席を立ってインタビューを終わらせようとする)
──いやいやいや!
「ダメですか?」
──ダメです!インタビューお願いします!
「(再び座りなおして)質問、何でしたっけ。あっ、トーナメント? このトーナメントが開かれるのも、俺が階級を上げたからでしょ? 僕はそう思ってるんで、K-1も俺が獲るべきやと思っているはずですし、俺も俺が獲るべきやと思ってます。野杁(正明)君が会見で『俺のためのトーナメント』と言ってましたけど、野杁君がずっとウェルター級におったのになんでトーナメントが組まれなかったのか?はそういうことやろって感じなんで、勘違いすんなよと思いますね」
──ウェルター級での1戦目=7月の福岡大会での幸輝戦は1RKO勝利でした。あの試合では手応えがあったようですね。
「そうですね。ウェルター級で戦ってみて、スーパー・ライト級の時とは全然違って、計量が終わった時から調子がよかったんです。いつもは減量で水抜きすると、計量会場からホテルに帰るのにも時間がかかるくらい調子(体調)が悪かったんです。でも今回は計量が終わった時点から調子が良くて。今も自信に満ち溢れているし、前回は相手が幸輝選手でしたけど、もしそれが野杁君やったとしても俺は勝てたと思います。今はそういう心境ですね。自信あります」
──その野杁選手と対戦するとしたら決勝戦です。多くの人が決勝は安保vs野杁になることを予想及び期待しています。
「もちろん野杁君が強いのは強いでしょう。ウェルター級でもジョーダン・ピケオー以外には負けてないですしね。ただ、弱点はありますよ。今ここでその弱点がなにかは言わないですけど、俺は彼の弱点が分かってるんで。野杁君は●●●が●●●●●なことが弱点です。それだけ言っときます。もちろん俺にも弱点はありますけどね」
──その弱点について詳しく聞きたいところではありますが…。では自分の弱点を突かれることはなく、相手の弱点を突いて勝つと。
「はい、俺の弱点は見せない戦い方をします」
──幸輝戦での戦い方は、現在拠点になっている和歌山のジム=CLUB esでの練習の成果が大きいのでしょうか?
「完璧にそうですね。試合は53秒で終わって、やってたことを全て出せたわけではないですけど、ただあの試合で出した技は、全部その練習でやったことです。ダウンを奪ったワンツーだって、顔を1回抜いてから打ってるんですね。K-1のバックステージ映像で、僕が入場前にアップしている映像を見てもらうと分かりますけど、ダウンを奪ったワンツーと同じパンチをやってますから。そのパンチで実際に倒しているので、練習でやったことしか出てないという感じですよ。しかもあれは幸輝選手に勝つために練習してたわけじゃない。僕はこのトーナメントでベルトを獲るためにやっているんで、ここしか見てません」
──ワンデー・トーナメントなので最大3試合ありますが?
「やっぱり1回戦・準決勝はできるだけ1Rで倒したいですよね。判定まで行ってたらどうしてもダメージも溜まるし、疲れも残るんでね。そこは最初から倒しに行きたいです」
――倒しに行こうとしすぎて、力んでしまうという部分はないですか?
「僕は1RからフルMAXで攻めるわけではなく、相手のスキを狙った上で倒しに行くので、問題ないです」
──ずばり優勝してベルトを巻く自信は100%ですか?
「100%あります。ここでK-1のベルトを巻いたら、以前から言ってる木村“フィリップ”ミノルとやりたいし、ジョーダン・ピケオーともやりたいですね。今回のトーナメントは外国人を呼ぶことができない状況なので、しょうがないですが、やっぱりピケオーがトーナメントにいないことをファンも疑問を持っていると思うんです。だったら俺がチャンピオンになって、それからピケオーとやりますよ」
──ピケオーに勝ってこそ、真の王者と名乗れるという感覚ですか?
「今回のトーナメントについてピケオーどうこうは関係ないです。この8人でベルトを争うわけだから。ただファンの意見は色々あると思うので、だったらトーナメントが終わったあとにピケオーを倒せば文句ないでしょう。最終的に誰にも文句を言わせない行動を取ればいいわけで。俺は大口を叩くし、負けたらリスクを背負うことを発言しますけど、俺はそれだけ自分に自信を持ってますから。口だけのヤツとは違うんで、結果を見せます」
──そんな瑠輝也選手が今回のトーナメントで一番見せたいものはなんでしょう?
「シンプルな強さですね。それから、圧倒的な華とカリスマ性。それは記者会見から入場から、人前やメディアに出るところから全て見せていくんで。そこを注目してもらえばと思います」